Bブロックトップのモクスリーとの対戦を残して現在3勝4敗のジュース。対するジェイは8.4大阪大会でモクスリーを沈めて4勝3敗と3連敗から巻き返してきた。逆転での決勝戦進出を狙う2人は明日の横浜大会でBブロック公式戦を行なうが、その前哨戦となる6人タッグマッチで激突だ。
先発は本間と裕二郎。ロックアップで組み合うと本間がロープに押し込む。ここはクリーンにブレイクした本間。裕二郎は殴りかかるが、本間にかわされヘッドロックに捕まってしまう。ならばと指に噛みついて逃れた裕二郎。続いてショルダータックルを放つ。
だが、本間は逆にタックルで裕二郎をふっ飛ばし、小こけしを発射。これはチェーズのカットで失敗に終わるが、すかさずジュースとヘナーレがリングに入ってきて、ジェイとチェーズを場外に排除。裕二郎に対して3人同時に小こけしを発射する。しかし、ジェイとチェーズが足を引っ張ってこれを阻止。3人を場外に引きずり出して流れを変える。
たっぷりと場外でジュースたちをいたぶったBULLET CLUB。本間をリングに戻すとタッチを受けたジェイがハーフボストンクラブ。さらに両足を獲ってボストンクラブに移行する。ここはなんとかロープエスケープした本間。
続いてチェーズがエルボーからグラウンドでスリーパー。そして自軍のコーナーに連行すると、タッチを受けた裕二郎が本間をロープに張り付けてフロントキック。さらに本間の足を払ってテイクダウンすると、側頭部に低空のドロップキックだ。
続いて再び出てきたジェイがジュースを挑発するようにジャブを連発。本間も怒りの逆水平チョップで反撃。ジェイのチョップを食らいながらもバックエルボーで倒すと、小こけしを発射だ。
これは自爆させられたものの、続いてこけしロケットを炸裂させた本間はジュースにタッチ。代わったジュースはバックエルボーを連発してジェイをふっ飛ばし、続けてランニングネックブリーカードロップ。さらにコーナーの裕二郎をふっ飛ばし、チェーズにはヒップトスからスピンキックをお見舞いだ。
そしてジェイには串刺し式のラリアットからジャブを連発。続いてブレーンバスターへ。だが、踏ん張ったジェイはフルネルソンを獲られながらも逃れて、バックを奪うとバックドロップでお返し。そして代わったチェーズはコーナーの本間とヘナーレを蹴散らすと、ジュースにはランニングニーだ。
これをかわされてもすぐさまニーリフトを食らわせ、ジュースのスピンキックをかわして早くもパッケージパイルドライバーの体勢に。これを返したジュースはヘナーレにタッチ。ヘナーレは逆水平チョップを連発し、串刺し式ラリアットからサモアンドロップだ。
さらにヘナーレはコーナーのジェイを蹴り飛ばし、チェーズにはブレーンバスターを仕掛ける。しかし、脱出したチェーズにフロントキックを食らうが、すぐさま強烈なショートレンジのラリアットをお見舞いだ。
さらにサモアンドロップの体勢に入るヘナーレ。だが、チェーズがこれを阻止すると、すかさず裕二郎がリングイン。ガットショットで動きを止めると、チェーズがニーリフト。さらに裕二郎がフィッシャーマンズバスターを決めるとチェーズがランニングニーで続く。
ここはジュースがカット。そこにジェイが入ってきてブレードランナーを仕掛ける。これを防いだジュースもパルプフリクションへ。しかし、ジェイも阻止して場外に降りてジュースの気を引き付ける。
これに気を取られたジュースの背中にチェーズがドロップキック。場外に叩き出すとジェイがジュースをいたぶりにかかる。その間に息を吹き返したヘナーレは近づいてきたチェーズをスモールパッケージで丸め込むが、これを返したチェーズは至近距離からのジャンピングニー。最後はパッケージパイルドライバーで3カウントを奪ったのだった。
試合後、場外でうずくまるジュースをカメラに向かってなじるジェイ。不敵な笑みを浮かべながら勝ち誇ると、今度は英語実況席に向かい解説をしていたロッキーを暴行。やりたい放題やりながら引き上げていったのだった。
チェーズ 「ヘナーレ、お前はベラベラとうるさい奴だ。Cブロックの王座を賭けて俺とやりたいんだろ。だが、お前はもう数え切れなくらいに何回も俺に負けてるじゃないか。俺がCブロックの王者になり、ジェイが『G1』を優勝する」
ジェイ「ロッキー(・ロメロ)、解説席で微笑んでたな。『俺の6連勝を信じるか』って聞いたらおまえはただ黙って微笑んだ。ロッキー、俺はわざわざおまえに未来のヒントをやったというのに。ジュース・ロビンソンとはもうやる気がしない。アイツがサンフランシスコで俺に勝てたのはまぐれだった。あの日のレフェリーはレッドシューズだった。あいつが買収されてるのは周知の事実だ。だが、ジュースはたった一度の勝利で自分の方が強いと思い込んでいるようだ。ジュース、明日おまえに俺とお前の”差”をしっかり分からせてやる。俺は新日本で誰よりも、そして特にジュース・ロビンソン、おまえの何倍も強い」
本間「今日、ここ、浜松アリーナで負けたんですが、俺は今日という日を、すごい、すごい待ってました。なんでかって? それは、俺が、プロレスラーになろうと決めた会場は、ここだからです。もう20数年前、新日本プロレスはここで、『KING of KINGS in 浜松アリーナ』、やりました。生中継で。(メインイベントで)名勝負数え歌、長州対藤波、ありました。一部の地域を除いて放送時間を延長。俺、山形出身で山形で見てたんですけど、一部地域に入って、ハマッちゃって、その結果っちゅうの見れなかったんですけど、その興行、その試合で俺は、ずっとずっとプロレスが好きだったんですけど、その試合で俺は、新日本プロレスに入ることを決めました。そのあと、紆余曲折ありましたけど、ただ、今、こうやってきてるのは、その時俺は、20数年前、どこで見てたかっていったら、脚を骨折して、ただ田舎の山形の中学生が、脚を骨折して、病室で見てました。こんなすごいことがあんのかって。だから俺は、絶対ここに来たかったです。23年目、プロ入り23年目、やっとやっと、来ることができました。その時、ライガーさんとネグロ(・カサス)さんがやってました。ヒロ(斎藤)さんも(スーパー・ストロング・マシンと組んで)セントーンでIWGPタッグ獲ってました。俺はすごい思い入れがあるこの会場。今日を機に、俺はもう1度、もう1度……。“Cブロック”じゃ終わんねぇ。来年、『G1 CLIMAX』、絶対出場してやる……」
ヘナーレ「また負けた。自分が腹立たしい。フクオカ、オーサカ(初日)と勝って、次は負けた。だけど俺がフォールを獲られたわけじゃなかった。だけど今日は、俺がフォールを獲られた。それもまた、パッケージドライバーでだ。何度も何度も同じ技でやられてる。パッケージドライバーで。どれだけやられれば済むんだ! こうなったら……パッケージドライバーをもっと仕掛けてみろ。俺をもっと倒しにこい。切り返してやるから。返してやるから。チェーズ(・オーエンズ)、いいか、来年の『G1』には俺が出てやる。お前を叩きのめしてな。お前とのシングルマッチは、トーナメントのつもりで闘う。必ず、やっつけてやるからな。ファンのみんなに誓う。俺はさらに強くなって、さらに大きくなって、さらにテクニックを身につけて、どんな相手であろうと叩きのめしていく。必ずそうしてやる。これまでと同じように、顔を上げて、前を向いて進んでいく。顔を上げていれば、必ずやチャンスは訪れる。そしてジェイ・ホワイトと向かい合う日もね。すべてのファンの声援を背中に受けて、ジャパンでも、ニュージーランドでも、世界中のどこででも、闘っていく。未来を見据えて。そういう日が来ることをね。約束するから。俺の手でつかんでやる。約束するから。信じてついてきてほしい」
※ジュースはノーコメント