永田組vs中西組の8人タッグマッチ。成田、上村、コナーズ、リチャーズは「YL杯」にエントリーしており、翌日の9.16鹿児島で成田とリチャーズ、上村とコナーズ、9.22神戸で成田とコナーズ、9.18松江で成田と上村が対決する。
成田対コナーズで試合がスタートするが、コナーズが控えの上村を急襲。その後、上村とヘナーレになると、上村が控えのコナーズにいきなり襲い掛かる。
そこから上村はショルダータックルを連発して行くが、ヘナーレがすべて受け流し、逆水平チョップをお見舞い。
それでも上村はカウンターアームホイップから逆水平チョップを浴びせるが、ヘナーレがカウンタータックルで吹き飛ばす。これをきっかけに上村が孤立し、長時間のローンバトルに追い込まれる。
しかし上村は、カウンタードロップキックでヘナーレに逆襲。ようやくタッチを受けた成田が、ブレーンバスターで追い討ちをかける。だが、ヘナーレは打撃コンビネーションで報復。
しかし成田は、替わった中西にカウンタードロップキックを見舞い、巨体をボディスラムで投げ捨てて脱出。これで永田対中西となり、永田がミドルキック3連射、串刺しフロントハイキック。さらに、フェイント式低空ドロップキックへ繋ぐ。
その後、中西がスピアーで逆転し、野人ダンスラリアットからアルゼンチンバックブリーカー。しかし、永田が脱出し、エクスプロイダーで放り投げた。
田口対リチャーズの場面。田口がジャンピングヒップアタックを連発し、リチャーズ、コナーズ、ヘナーレをなぎ倒す。ところが、中西は田口の尻に野人ハンマーを食らわせて撃墜。
その直後、中西組が田口へトレイン攻撃を敢行し、そこからコナーズがスピアー、ヘナーレがジャンピングチョップ、中西がジャンピングボディプレス、リチャーズがギロチンドロップを食らわせる。
さらにリチャーズは、ブレーンバスター、カウンターラリアットで田口に追撃。すると田口は、カウンタージャンピングヒップアタックからアンクルホールドを繰り出す。
そこからリチャーズが逃げると、田口はすかさず脚に低空ドロップキックをお見舞い。そして、再び脚を取り、オーマイ&ガーアンクルでギブアップを奪った。
試合後、上村とコナーズ、成田とリチャーズが乱闘を開始。ゴングが激しく打ち鳴らされた…。
上村「『ヤングライオン杯』、今まで全敗できてるけど、すごく面白い相手が来たなと。これは8月12日の『G1(CLIMAX)』の決勝(戦と同じ日)でやった続きだ。絶対に負けられない。確かにあいつは、体も大きいし、身体能力も高い。でも、俺は怒ってるぞ。もっと怒らしてみろ。明日、『G1』の決勝みたいにいかないぞ。明日、決着つけてやる」
成田「あのマイケル(・リチャーズ)、あいつなんで、タップ(ギブアップ)して立ってられんだよ。田口さんのあのアンクル(オーマイ&ガーアンクル)、俺、『(BEST OF THE)SUPER Jr.』の時に食らったけど、あれ立てねぇよ。あんなにすぐタップして、負け認めるようなヤツに、明日、絶対負けないから」
田口「まあ、私の大してすごくないアンクルで簡単にギブアップするトコを見ると、明日は成田が楽勝でしょう。ところでロッキー監督、あなたはスマートだから、スマートだから、スマートだから、そう簡単に『タッグを組みます』と返事をしてないだけでしょ。あなたの答えが決まってるでしょ? 私とタッグを組むと。タッグを組む組まない、組む組まないで、ひとつ話題を作ろうとする、そういうところもさすがですね、ロッキー監督。私はまだまだいい返事をもらえるまで頑張ります。すぐにタップを奪えるように、アンクルを磨いときます。今日はあんなに簡単にタップを取れたので、ビックリしました」
※永田はノーコメント
中西「今日はよ、ああいう体のデカいヤツがやられてもうたけどよ、こいつは真面目やし、ええ顔してるし、目が死んどらん。負けてからでも、足引きずりながら殴り込むのやから。それぐらいの熱い気持ち。それとクラーク(・コナーズ)もそうや、自分が一番出てる中で体小さいけど、そんなん関係ない。気合でいっとる。精神力の強い(はずの)東洋人(なのに)、学ぶべきとこやな。今、弱っちなってるからな、日本人が。こいつらホンマ、気持ちは強いぞ」
リチャーズ「(※左ヒザを押さえながら)今夜、タグチサンの技にタップしてしまった。クソッ、不甲斐ない! でも、明日はそうはいかない。明日は100%の力を出して、すべてをぶつけていく。歩けなくなるまで、あきらめない。歩けなくなるまで、耐えてみせる。クソッ!」
コナーズ「アシタ……」
ヘナーレ「ベップノ・タメニ・タタカウ。今夜の試合で、あの時を思い出した。3年前、初めてツアーに出た時のことだ。今日のようなカードを求めていた。ナカニシやナガタに囲まれての試合を。今日、あの当時の自分を振り返ると少し恥ずかしい。とにかくリスペクトすることの大切さを教えられた。文化に畏敬の念を抱き、この国に対してもその思いを抱く。闘いに誇りを持ち、対戦相手をもリスペクトする。相手が誰だろうと、どこ出身だろうと関係ない。スタイルが違っていようと、真っすぐにそれを受け入れ、闘志をあふれさせる。それ以外にはなにもない。時には一歩下がることも戦士には必要だ。下がった分だけ、強いパンチを打ち込んでいく。サンキュー、ベップ」