第2試合は「棚橋弘至デビュー20周年記念試合Ⅲ」として、棚橋弘至が本間朋晃とタッグを結成し、元IWGPタッグ王者の真壁刀義&矢野通組と対峙。
棚橋&YOSHI-HASHIは10.7後楽園ではYOSHI-HASHIを加えたトリオで、真壁&矢野&田口隆祐組が保持するNEVER6人タッグ王座に挑戦。しかし、惜敗しているだけに、ここは一矢報いたいところ。
棚橋は大歓声の中、気合十分の表情でリングイン。棚橋のセコンドには同期で、現在新日本の社員(広報宣伝部)でもある井上亘がつく。
先発は棚橋と、そのデビュー戦の相手である真壁。棚橋はエアギターを見せてからロックアップ。そして、グラウンドを経て、真壁をヘッドロックで捕獲。
続くショルダータックル合戦では、真壁がダウンを奪う。真壁は棚橋を自軍コーナーに押し込み、矢野とスイッチ。すると棚橋はすばやく下がり、本間とタッチ。
矢野はいきなりコーナークッションを外しにかかるが、本間が阻止。そしてハンマースルーを仕掛けるが、矢野はロープにもたれかかって本間を挑発。
本間はエルボーからボディスラム。そして小こけしを狙うが、背後から真壁が攻撃。すると、棚橋が真壁にボディスラム。そして、本間と共にダブルの小こけしを繰り出すが、これはかわされてしまう。ここから真壁組は場外戦に持ち込み、棚橋と本間を鉄柵に叩きつける。
リングに戻ると、矢野が本間を金具むき出しのコーナーに叩きつける。スイッチした真壁は本間にボディスラム。本間も逆水平チョップで対抗するが、真壁はエルボーでダウンを奪う。
スイッチした矢野は、本間を金具むき出しのコーナーに叩きつける。さらに棚橋も二度打ち付ける。
次は真壁と本間のマッチアップ。本間は必死にエルボーを繰り出すが、真壁は一発のエルボーでひるませる。だが、真壁のブレーンバスターを切り抜けた本間は、ショルダータックルでダウンを奪う。
スイッチした棚橋は真壁にフライングフォアアーム。続いてドラゴンスクリューを決める。棚橋は矢野にもドラゴンスクリュー。
勢いに乗る棚橋は真壁にセカンドロープからサンセットフリップ。続くスリングブレイドをかわした真壁は、身体を浴びせかけるようなショートレンジラリアット。
次は矢野が登場し、棚橋にハンマースルー。だが、棚橋は逆に投げ返し、矢野をコーナーにたたきつける。ここからマンハッタンドロップの応酬。矢野は棚橋のうしろ髪をつかんで動きを止め、すかさず急所攻撃を狙う。だが、これは本間が止めに入る。
そして、棚橋&本間は矢野にダブルのブレーンバスターからダブルの小こけしをヒット。さらに棚橋組は真壁にもダブルの攻撃を繰り出すが、かわした真壁はラリアット。
しかし、棚橋は切り抜けると真壁にハーフハッチスープレックス。そして、本間が棚橋のアシストでこけしロケットを発射。
リング上、棚橋は矢野に串刺し攻撃を繰り出すも、矢野はかわしてコーナーに激突させ、すばやく丸め込み。しかし、棚橋はカウント2でキックアウト。
棚橋はカウンターのスリングブレイドを矢野に見舞って動きを止めると、最後はハイフライフローで3カウントを奪取した。
試合後、棚橋は井上をリングに招き入れる。そして、井上も含め、3人で勝ち名乗りを上げた。さらに棚橋はコーナーに上り、会場の大歓声に応えた。
矢野「内蔵出ちゃった」
真壁「大変だバカヤローめ。矢野、内臓出たってよ。そんなわけないだろバカヤローおまえ。まあ、とりあえずあれだ。うん、何べんも言ってやる、棚橋20周年? オイ、20周年で浮かれているようじゃそれでお終いだテメーなんて。まだ先を見るか見ねぇかおまえ次第だコノヤロー。いいか! 何べんでもてめぇの前に立ちはだかってやるよ、言いたいことはそれだけだ! これ生(放送)?(スタッフが違いますのゼスチャーをすると)〇〇〇〇! これ口癖だから気にするな。
(一旦仕切り直して)まあ記念試合って言うことで向こうも余計にエンジンかかってたと思うし。そのエンジンかかって来たのをよ、やっぱりストップしないといけないなって思うわな。全てがおめでたいわけじゃないからな。まあ、面白くなってきたよ。20周年超えてる選手何人いる? 凄いだろ?この俺だってそうだよ。おい、内臓飛び出た男ちょっと来い!コメントあと頼むわ」
矢野「内臓が1個なくなった…」
本間「今日は、棚橋……いや、ヒロの20周年、勝つことができてよかったと思います。俺みたいな、どうしようもないレスラーが、ヒロの20周年、一緒に組ませていただくのは、おこがましいかもしんねぇ。おこがましいかもしんねぇけどよぉ、俺だって、上見たっていいじゃねぇか。どん底見た、地獄を見た俺だって……」
棚橋「(※本間に抱きついて肩を叩き)そんなことないよ! 本間さん! 俺、本間さん、すげぇ尊敬してるから! こっからでしょ! こっからって言ったじゃないですか!」
本間「こっから! こっからっすよ!」
棚橋「23年! 俺まだ20年ですから。まだまだ行くよ! ひと言言っとくから! 『もう一回! IWGPのベルト巻くから!』(※と、先に控室へ)」
本間「ヒロはIWGPという目標がある。俺だってあんだよ! 俺みたいな男だって、目標あんだよ! 『WORLD TAG LEAGUE 2019』、真壁さんと行くか、同級生・ヒロと行くか。どうなるか……お楽しみはこれからだ!」
井上亘「井上亘です。現役を引退して5年経ちます。棚橋選手が20周年ということで、今日は棚橋選手から声をかけてもらって、リングに上がらせていただきました。やっぱりリング上から見える景色は最高でした。素晴らしかったです。プロレス、すごかった! で、俺、棚橋選手のセコンドにつきましたけども、相手方の真壁選手も頑張れと思ったし、矢野選手、相変わらずすげぇなと思ったし、本間さんに関しては、お互いにプロになる前から知ってる存在ですから、今、彼がケガと戦って、こんなにね、みんなの力になれるプロレスをしてることに感動しました。今日はどうもありがとうございました。以上です!」
本間「(※戻ってきて)ひと言。井上さん、今日セコンドについてくれたっすけど、やっぱね、プロレスっていいなあ! 長く見てると、歴史も振り返れるし、これからもあるし。井上さん、あの人はホントにすごいっすねえ!」