第60代王者組の石森&ファンタズモに、「SUPER Jr. TAG LEAGUE」覇者のSHO&YOHが挑む「IWGP Jr.タッグ戦」。
まずはSHO&YOHが入場し、セコンドとしてロッキー・ロメロも登場。そして、2人がダブルドロップキックでファン&石森に先制し、2人同時のノータッチトペコンヒーロをお見舞い。
ここからSHO&YOHが連携攻撃でファンタズモと石森を圧倒し、場外へ避難させる。その後、コーナーに下がった石森がSHOのロープワークを妨害し、ファンタズモがドロップキックで吹き飛ばす。
これでSHOは孤立してしまい、石森がスライディングジャーマンスープレックス、ネックツイストなどで追い討ち。さらに、石森&ファンタズモが執拗なひっかき攻撃で試合の主導権を握る。
その後、ファンタズモがセカンドロープからのフライングボディアタック、ラ・ブファドーラでSHOに追撃し、そのまま場外のYOHにトペスイシーダをお見舞い。さらに、コーナー最上段からのダイビングボディプレスでSHOを押し潰す。
続いて石森&ファンタズモはコーナーでSHOを逆さづりにし、2人がかりで急所を踏みにじる。そして、カットに入ったYOHをSHOと重ね、またもや2人がかりの急所攻撃を敢行。
苦しくなったSHOは、カウンタースピアーで石森に報復。ようやくタッチを受けたYOHが、ドロップキックで石森に追撃し、コーナーからダイブしたファンタズモを下からのドロップキックで撃ち落とす。
さらにYOHは、石森の突進をかわして突き飛ばし、場外のファンタズモにプランチャを誤爆させる。そして、すぐさま自分がプランチャを繰り出し、2人をまとめて押し潰す。だが、石森はハンドスプリングオーバーヘッドキックでYOHに報復。
SHO対ファンタズモとなり、SHOがロコモーションジャーマンを敢行。2連続で投げられたファンタズモが石森にしがみつくが、SHOは2人をまとめて投げ捨てる。
するとファンタズモが首固めでSHOの動きを止め、石森と共に合体旋回式ネックブリーカードロップを食らわせる。
さらに、石森がコードブレイカーを見舞ったままSHOを固定すると、ファンタズモが背中へムーンサルトプレスを浴びせてダメ押し。
その直後、ファンタズモ&石森はなんと3Kを仕掛けるが、SHOが切り返し、カナディアンデストロイヤーでファンタズモを止める。一方、石森はYOHを場外へ追いやるが、直後にSHOがラリアットで場外へ転落させる。
続いてSHOはファンタズモの腕を掴み、前後のローキック、低空ローリングソバットを浴びせる。そして、ショックアローの体勢に入るも、ファンタズモが脱出し、スタイルズクラッシュで逆転。
ここでファンタズモはIWGP Jr.タッグベルトを持ち出すが、ロメロが没収。その直後、ファンタズモはSHOの急所を殴るが、腕を押さえて悶絶。するとSHOが、タイツの中から“ファールカップ”を取り出す。
そこからSHOがラリアットでファンタズモを蹴散らし、SHO&YOHが石森に3Kを敢行。さらに、SHOがショックアロー、YOHがドラゴンスープレックスホイップでファンタズモに追い討ちをかける。
そして最後は、SHO&YOHがSTRONG X(SHOのショックアロー&YOHのダイビングフットスタンプ)を炸裂させ、ファンタズモを轟沈。IWGP Jr.タッグ王座奪還に成功した。
試合後、ロメロが2人を祝福する中、YOHもタイツの中から“ファールカップ”を取り出す。そして、佐藤レフェリーからベルトを受け取ると、コーナーへのぼってよろこびを爆発させた。
YOH「最高の、最高のスタートが切れました。途中で、危ない場面もあったんだけど、ロッキーさんのアドバイスでそこも切り抜けられて、このタイトルマッチの勝敗、そこで明暗を分けたんじゃないかと思ってます。ロッキーさんに無限大の感謝ですね。ファールカップしてよかったです。で、4度目の戴冠。ここにね、3Kのれきしをまた新たに、たくさん詰めていきます。やっぱね、3Kを信じてきて、貫いてきて、よかったなって思えるから。ホントにね、俺からしたらROPPONGI 3Kが青春です。2020年も、ROPPONGI 3KのYOHとして、いい風吹かせていきます。ホントに今日は、メッチャうれしいですね。ありがとうございました」
SHO「毎年、毎年、年末に『来年の目標は』って、高い目標ばっかり掲げてきて、で、思い返してみると毎年、ふがいない結果で。2019年の年末にもね、俺、すっげぇ高い2020年の目標、掲げてっから。そのスタートをいい形で切れて、本当によかった。この俺たちが、こんな立派なトロフィー、こんな立派なベルト、持てるのも奇跡かもしれない。だからこそ、この起きた奇跡を絶対ムダにしたくない。次に、次に、NEXTに、NEXTに、全部つなげて、2020年、2019年のようにね、思い返した時に『ふがいねぇな』って思わねぇように、思いっきり、戦っていきたい。2019年の年末に掲げた、まだ言ってないけど、でっかい目標があるんだよ。そのうち、言わなくても、達成して分からせてみせる。とりあえず今日は、パートナーのYOHさん、そしてロッキーさんに感謝です。ありがとうございました」
ロッキー「ありがとう。日本のファンの皆さん、世界中のファンの皆さん。みんなはレッスルキングダムを楽しんでいるのみならずROPPONGI 3Kのベルト獲得のお祝いもしてくれているんだな。3回目の戴冠、そして現IWGPジュニアヘビー級タッグ・チャンピオン、ROPPONGI 3Kだ。2人とも大好きだよ。じゃぁ2人のために乾杯しよう! ROPPONGI 3K、おめでとう!」
※3人で乾杯。YOHはSHOに酒をかける。
──今日、ライガーさんが引退されましたが。
YOH「いまだにね、雲の上の存在なんですよ。欲を言えば、最後に試合したかったです。でも俺らの時代で、ライガーさんの存在を越えなきゃいけないと思ってます。まだまだでっかい壁だけど、俺らが絶対それを越えてみせます」
SHO「俺たちはね、こうして戦っていて、リング外で、地方にプロモーションで行かせてもらった時に、ポスターにライガーさんの顔があるだけで、安心して、チケット売れてくれるんじゃないかって思ってた。でもこれからはポスターに顔が載ることがなくなってしまう。お客さんが来てくれるのか、心配になってしまう。それぐらい大きいライガーさんの存在。最後にシングルマッチしたかったですけど、その分、自分はこの先も戦っていきます。でも、このキャリアの中で獣神サンダー・ライガーと試合ができたっていうことは、この先一生誇りに思えることなんで。『俺は獣神サンダー・ライガーと試合したことがあるんだ』っていうのは、一生自慢できることだと思います。ありがとうございました」
ファンタズモ「獣神サンダー・ライガー、伝説的な素晴らしいキャリア、ありがとうミスター・ライガー! そしてとっととニュージャパンから出て行ってくれ。なぜならば新しいニュージャパンのレジェンドは俺たちだからだ。『WRESTLE KINGDOM』は今日だけではなく、常にクソ試合ばっかり! 今日もSHOにファールカップなんか使われて、あんなルール違反をするなら、あいつらは失格のはずだ。だったら俺たちの防衛成功で、俺たちはまだチャンピオンのはずだ。ところでベルトのみならず俺のLEDサングラスとTシャツはどこ行ったんだ? そしてブリティッシュ・クルーザー級にふさわしい対戦相手は、一体どこにいるんだ? 『WRESTLE KINGDOM』ではチャンピオンが負けてしまうということがよくあるよな。今日、俺たちは負けたと思ってない。俺たちと対戦しようと思う、真のジュニアはいないのか? 残念ながら、BULLET CLUBに対する陰謀が、この会社の中にはずっと渦巻いている。『WRESTLE KINGDOM』では俺たちBULLET CLUBはいつもこんな目に遭うんだ」
石森「ある意味、さすがだよ。ROPPONGI 3K。普段、空回りしてるあの2人が、『SUPER Jr TAG LEAGUE』とか、東京ドームとか、大舞台で・だ・け!頑張る3Kさん! ゆとり世代は怖ろしいねぇ(笑)。俺は焦ってねぇよ。あんな薄っぺらいチャンピオンのメッキ、すぐ剥がしてやるから!」
ファンタズモ「明日、ニューイヤーダッシュだな。一つクリアにしておこう。獣神サンダー・ライガー、オマエ、とっととリングから下りなければ、オマエがここまで積み上げてきた素晴らしい伝説的なストーリー、そしてお前のキャリアを、数秒で台無しにしてやるからな!」