第1試合は『WTL』公式戦、ジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレーvs後藤洋央紀&カール・フレドリックス。
ジュース&フィンレー組は昨年に続き出場。フィンレーは今年2月から肩の負傷で欠場していたが、11.9サンノゼで復帰。再始動した二人が『WTL』をかき乱すか?
後藤は今年のヤングライオン杯優勝者のカール・フレドリックスと“LA道場タッグ”を結成。自身の盟友・柴田勝頼が育て上げたフレドリックスと、『WTL』のテッペンを狙う。
先発はジュースとフレドリックス。ジュースはロックアップで押し込むとクリーンブレイク。続いてリストの取り合いから、フレドリックスがグラウンドに持ち込むが、ジュースはロープエスケープ。
続いてジュースがヘッドロック。しかし、フレドリックスはジュースをロープに飛ばすと、クロスボディを炸裂。
だが、ジュースもフィンレーと共にフレドリックスにフェイスクラッシャーで反撃。
次はフィンレーがフレドリックスにボディスラム、ストンピング。そして、ジュースがフレドリックスの左腕にダブルアックスハンドル。
続いてジュースはフレドリックスにブレーンバスター。ジュース組はすばやいスイッチワーク。次はフィンレーがフレドリックスにストンピングを連発する。
フィンレーはランニングのエルボーアッパーを決めてカバー。これは後藤がカットする。
次はジュースがフレドリックスにフライングメイヤーからジャンピングボディプレス。
スイッチしたフィンレーはフレドリックスに鋭いエルボー。フレドリックスもエルボーで反撃。
だが、ジュースがトップロープからダブルアックスハンドル。そこにフレドリックスはパンチ。しかし、すかさずフィンレーがフレドリックスにバックドロップを見舞い、ジュースもボディプレスを敢行。
劣勢のフレドリックスだが、ジュースの胸板に強烈な張り手。さらにカウンターのドロップキックをヒット。
ようやくスイッチした後藤は、ジュースにショルダータックル。そしてフィンレーにはエルボー。
後藤はジュースに串刺しラリアットからブルドキングヘッドロック。さらに牛殺しを狙うも、逃れたジュースはスピンキック。
次はフィンレーが後藤に串刺しエルボー、そしてセカンドロープからエルボーアッパー。さらに変形バックブリーカーを狙うも、後藤はこらえると追走式のラリアット。
続いてLA道場タッグがフィンレーにトレイン攻撃。そして、フレドリックスと後藤が河津がけとネックブリーカーの合体技。
しかし、カバーはジュースがカットに入る。そして、後藤とフレドリックスにナックルを連発。だが、後藤はナックルをヘッドバットで迎撃し、ジュースにローリングラリアット。
リング上、フィンレーはフレドリックスのドロップキックをかわす。だが、フレドリックスはスパインバスターから高角度の逆片エビ固め。しかし、フィンレーはロープエスケープ。
ここで後藤とフレドリックスは合体技を狙うが、フィンレーは脱出。そして、ジュースと共に後藤とフレドリックスにドロップキック。ジュースは後藤にプランチャを炸裂。
リング上、フレドリックスがトップコーナーからダイブするが、フィンレーはかわす。そして、ジュースと共にフレドリックスにダブルのフラップジャック。
ジュースがフレドリックスにナックルを叩き込むと、最後はフィンレーがACID DROPでフレドリックスから3カウントを奪取。
ジュース「前回、『KING OF PRO-WRESTLING』(両国大会)のコメントで俺が泣いていたことだけど……プロレスラーは決して涙を見せてはいけないと言う声も聞くが、俺は涙もレスラーには付きものだと思ってる。プロレスは俺の人生のすべてなんだ。いつだって魂とガッツを込めて闘ってるからこそ、感情が溢れてくるものなんだ。もちろん時には喜びでいっぱいになることもある。俺が『KING OF PRO-WRESTLING』(で涙を流したことは事実だが、2019年は決してもう二度と泣いたりしない。だって俺の相棒のデビッドが戻って来たんだ。こいつ腕を怪我してたんだ……どっちの腕だったっけ? 誰もたしかじゃないよな)
フィンレー「左腕だよ。それはたしかだ」
ジュース「残りの対戦チームに弱点をバラしちまったな」
フィンレー「そうじゃなくて、右腕だった……」
ジュース「何にせよ、この『WORLD TAG LEAGUE 2019』を優勝するのは俺たちだ!今年はフィン・ジュースがモノにしてやる。東京ドームの花道をスキップしてる俺たちの姿が見えるぜ。神に誓う……、俺は信仰深い人間じゃないけど、東京ドームの1.4もしくは1.5でG.o.Dのベルトに挑戦するのは俺たちだ。神に誓ってもいい。そしたら俺また泣いちゃうよ。でも今度流すのは嬉し涙だ」
フィンレー「嬉し涙とハッピービールだな」
ジュース「デビッド、お前も語れよ」
フィンレー「フゥ。想像してた以上にキツかった。あいつ『ヤングライオン杯』の優勝者なんだよな?」
ジュース「どいつだ?」
フィンレー「カールだよ」
ジュース「あいつのことはまったく知らないけど、ドロップキックは強烈だったぜ」
フィンレー「9ヶ月ずっと試合できなくて、永遠のように感じられた。でも今日俺たちが勝って2ポイントを取ったんだ。俺のコンディションはこれから、ますます良くなっていくし、俺たちが広島の決勝戦で優勝を掴んで、東京ドームでタッグのベルトを獲ってやる」
ジュース「間違いない。だから決勝戦までスキップしてくれていいぜ。いや今のコメントは良くなかった。毎試合、欠かさず観てくれ。友達にもNJPW WORLDを広めてくれよ? 1ヶ月たったの999円、イコール8ドル75セントだ。じゃ、広島で祝杯をあげるまでビールはお預けだ。ファンのみんな、俺たちのグッズは全部買ってくれよ。コイツはビール缶のホルダーだ。キッズのみんなはペンで“BEER”を消して“APPLE JUICE”に変えてくれ。『WORLD TAG LEAGUE 』中にこれを買って、俺たちを応援してくれ。俺は自分で250個買ったぜ。試合時間よりコメントの方が長いな、でも俺たちはそれくらいクールってことだ」
フィンレー「でも、たいしたことは何も言ってないけどな」
後藤「オーケー(※と、カールの背中を叩く)」
カール「(※ヒザに手を突いて息を切らしながら)ソーリー……」
後藤「ノーノーノー。まだまだ始まったばかり。いよいよ始まった感じですけど、俺はここにいるカールを、決して下の人間だとか、後輩だとか、ヤングライオンだとか、そんな風には思ってないから。ホントこれから、『WORLD TAG LEAGUE』はまだ始まったばかりですけど、カール、頼りにしてますよ」
※後藤は先に控室へ
カール「……『WORLD TAG LEAGUE』、こんなスタートは望んでなかった。でも、俺はここから必ず這い上がってやる!」