第3試合の『WTL』公式戦は天山広吉&小島聡組と鷹木信悟&テリブレ組が激突。
天山&小島組は12年の『WTL』第1回大会から唯一となる8年連続の出場。歴戦の猛者たちが今大会で健在ぶりを証明したいところ。
鷹木はメキシコの本家ロス・インゴベルナブレスのテリブレと共に『WTL』初参戦。制御不能な日墨タッグは、どんな戦いを見せるのか?
小島としては今年、シングルでテリブレ、そして鷹木にそれぞれ敗北を喫しているだけに一矢報いたいところ。
先発は天山と鷹木。場内は両者へのコールが交錯。鷹木は天山のモンゴリアンチョップをかわすとヘッドロック。ここからショルダータックル合戦となるが、鷹木が天山からダウンを奪う。負けじと天山はモンゴリアンチョップの連発で鷹木をダウンさせる。
次は小島とテリブレのマッチアップ。ショルダータックル合戦は五分の展開。続いて張り手合戦を経て、小島はショルダータックルでダウンを奪う。そして、天山と共にテリブレにモンゴリアンチョップを決める。
小島はロープに走るも、鷹木が妨害。そして、テリブレと共にダブルのナックルを小島に炸裂。
テリブレは小島の頭部に噛み付き攻撃。小島が場外にエスケープすると、テリブレは追いかけてナックル。
戦場がリングに戻ると、鷹木組は小島にダブルのショルダータックル。さらに鷹木がセントーンをお見舞い。
ここから打撃の応酬となり、小島が胸板への張り手を乱発。だが、鷹木はラリアットを連発。これをこらえた小島はDDTを炸裂。
スイッチした天山は鷹木、テリブレにショルダータックル。そして鷹木にモンゴリアンチョップを連発してからヘッドバット。さらに串刺しラリアット、ブレーンバスターとたたみかける。
ここから両者はエルボー合戦に突入。鷹木は掟破りのモンゴリアンチョップを三連発。そしてロープに走るが、天山はマウンテンボムで反撃。そしてアナコンダバイスを決めるが、テリブレがカット。
すると天山はTTDを鷹木に狙うも、逆に鷹木がブレーンバスターで投げ返す。
スイッチしたテリブレは、天山の胸板に張り手の連発からヘッドバット。だが、天山もフライングニールキックで反撃。
タッチした小島はテリブレにマシンガンチョップ。さらに鷹木にもマシンガンチョップを決める。
続いて小島はテリブレに串刺しエルボーから「いっちゃうぞバカヤロー!」の雄叫びを上げトップコーナーへ。
しかし、妨害した鷹木が雪崩式ブレーンバスター。すかさずテリブレがダイビングボディプレスを決めるが、小島はカウント2でキックアウト。
するとテリブレは小島にパワーボムを狙うが、小島はリバース。そしてコジコジカッターを決めるも、カバーは鷹木がカット。
鷹木に対し、テンコジはテンコジカッター。続いて小島がテリブレにブレーンバスター。
小島はラリアットを狙うが、テリブレはディフェンスしてナックルをお見舞い。すかさず鷹木がパンピングボンバーを炸裂。
続いてテリブレは小島に張り手の乱打を食らわせ、ロープへ。すると、小島はテリブレにカウンターのラリアットを決め、逆転の3カウントを奪取。テンコジタッグが白星スタートに成功した。
天山「オッケー! 見てたか、おお!? 最後の最後にあんな一発来るとは、さすがコジですよ! もうこの、2019年、『WORLD TAG LEAGUE』。もうこの一戦からスタートですよ! 俺たちが快進撃続けて、このまま一気に行きますよ! なぁコジ!」
小島「ありがとうございました!(※天山と握手)」
天山「ありがとう! 最後の最後まで、勝負は分かんない、諦めたらアカンって気持ちで行ってますから。まぁ確かにね、テリブレ、鷹木、アイツらの反則スレスレのパンチか知らんけども、アレはないやろって。何やってもいいかっつったら、こっちもこっちでやりましたけど、まぁとにかく、初戦を勝利で突破できたっていうのは、ここ最近なかったし、コジ、溜まりに溜まってる鬱憤を吐き出そうぜ、このシリーズで、な!」
小島「ありがとうございました! お願いします!」
天山「もしかして…もしかしてちゃうわ、いや、優勝!」
小島「はい! 優勝しましょうか」
天山「おお、優勝! ビックリすんなよ、みんな! 優勝したらオマエ、(※報道陣に)笑ってんちゃうぞ! 真剣に言ってんだ、オラ! な!?」
小島「優勝したらビックリするわ」
天山「絶対に、周りが何と言おうと、誰が何と言おうと、俺らテンコジが組む以上、組み続ける以上、地の果て、どこまでも行って、突っ走っていくから。テンコジなめんなって、それだけじゃ! OK、ありがとう、コジ!」
※天山は先に控室へ
小島「1999年の1・4から正式にテンコジが発足して、今年で20年経ちました。20年間、こういうタッグリーグにも何回も出て、いろんな優勝があって栄冠があって、チャンピオンになって、いろんなことがあって、今日、2019年にこうやって、テンコジ2人とも立ってる。確かに体はボロボロだ。2人とも、立ってるのがやっとなぐらいボロボロかもしれない。だけどさ、プロレスって、そういうボロボロの人間が頑張ってこその、そういうジャンルだよ。な! いつも元気よく、若くてカッコいい選手だけじゃ、やっぱ面白くないんだよ。な! 俺たちは、確かにその“面白くない”部分の人間かもしれない。だけど、今こうやって息してる。こうやって体動かして、生きてる。それは全て、この2019年、テンコジ優勝、誰一人、きっと、思ってない、優勝するなんて。だって俺たちも思ってねぇから。だけど、思ってなくてもたぶん、優勝するよ。そうやって俺たちはずっと生きてきた。プロレス界28年、そしてテンコジになって20年、もっともっとたくさんのことをやらなければいけないと思ってます。ありがとうございました!」
鷹木「ノー・プロブレマ!(問題ない)」
テリブレ「ノー・プロブレマ!」
鷹木「(スペイン語で)爆発してやろう!」
テリブレ「(スペイン語で)ああ、ビーストの爆発を見せてやる」
鷹木「今日の負けなんか、始まったばっかだ、関係ねぇ、この野郎! そんなことより明日だ明日! SANADA、EVIL! 余裕ぶっこいてんじゃねぇぞ! 前年度覇者チーム? そんなの知らねぇよ! (※テリブレの背中を叩いて)マニャーナ!(明日だ!)」
テリブレ「明日は、アイツらを完璧に破壊してやる。今日はただのウォームアップだ。決勝戦までいくつも試合が残ってる。俺たちを見くびるなよ!」
鷹木「俺たちの言いたいことは、以上だ!」