第7試合の『WTL』公式戦では矢野通&コルト・カバナ組(8勝5敗)とザック・セイバーJr.&タイチ(8勝6敗)が対峙。共に優勝戦線からは脱落したものの、勝ち越しは決めている両チーム。一つでも星を伸ばしたいところだが、その勝敗の行方は?
ゴング前、矢野&カバナはどっちが先発で出るか、掛け合いを見せる。すると、付き合ってられないとばかりに、ザックとタイチはリングを下りる。
ゴングが鳴ると、矢野が「早く早く!」と呼びかける。するとタイチがリングに入るが、矢野のお株を奪うようにロープに半身を乗り出す。すると矢野は「だったらやんねーよ!」と花道を下がり、バックステージに戻ってしまう。
するとタイチがバックステージに矢野を追いかけるが、矢野はべつの通路からリングイン。あわててタイチはカウント19でリングにギリギリ生還。
鈴木軍に対し、矢野&カバナはロープにもたれかかって「ア~ア~ア~」と雄叫び。そして、二人でコーナークッションを外すが、鈴木軍もコーナークッションを外す。そして、4人それぞれがコーナークッションを持って向かい合う。レフェリーが反則カウントを数え、カウント4で鈴木軍は手放すも、矢野&カバナは手放すと見せかけてコーナークッションで一撃。
だが、鈴木軍も蹴りで応戦。リング上、矢野はタイチのパンタロンを脱がすと横入り式エビ固め。だが、これはタイチがカウント2でキックアウト。
タイチは矢野の突進をかわして金具むき出しのコーナーに自爆させるとジャンピングキックを炸裂。
スイッチしたザックは矢野の耳をひねりあげ、さらに両足でネックツイスト。続いて鈴木軍は矢野にトレイン攻撃を狙うが、矢野は同士打ちを誘うと背後から634。これは鈴木軍が切り抜けるが、矢野はうしろ髪を引っ張ってダウンを奪う。
スイッチしたカバナは鈴木軍にリズミカルにナックルパート。そして、BoomBoomショットで二人まとめてダウンを奪う。
カバナは鈴木軍をコーナーにハンマースルー。そして串刺しアタック、さらにジャンピングボディプレスを決める。
ここから場外戦に突入し、カバナはエプロンにタイチを叩きつけ、さらに鉄柵に放り投げる。ここでタイチはあべみほを盾にする。カバナはあべみほに気を取られてしまうが、カウント19でリングにギリギリ生還。
戦場がリングに戻ると、カバナは場外のあべみほに愛想を振りまきながらも、タイチにBoomBoomショットからスーパーマン。しかし、これはザックがカット。
そのザックには矢野がマンハッタン・ドロップ。ならばとタイチが矢野をキックで排除するも、カバナがタイチをティヘラで場外に吹っ飛ばす。
場外戦になだれ込み、矢野&カバナはコーナークッションを振りかぶるが、鈴木軍はかわして同士打ちを誘う。ここから鈴木軍はリング下の幕で矢野&カバナをグルグルと丸め込んで動きを封じると、そのままリングアウト勝ちをゲット。
鈴木軍が相手のお株を奪う頭脳作戦で、まんまと勝利を収めた。
タイチ「オイ、矢野、どうだ? 俺は忘れてないぞ。どうだ、おっさん2人で(エプロンの幕に)巻かれた気持ちは? 俺の夏の気持ちがわかったか? はあ、やっと終わったぞ、クソみたいなトーナメント(リーグ戦)が。何回、帰っちまおうかと思ったよ。だけどな、なんで(最後まで)出たかって? 優しいから。ジェントルマンだからな。途中で帰ったってよかったんだ」
ザック「みんな勝手にすればいい。勝手にな」
タイチ「ジェントルマンだから、ちゃんと試合をこなして。俺ら優しいからよ」
ザック「一番大事なのは、礼儀正しくすること。俺たちが言ってるようにな。俺たちは平和主義者だ。この試合も、最高の形でおもてなししてやった。トーナメント(リーグ戦)の得点に関係なくな。ただの浪費だ、こんなの。ヘビー級のタッグベルトが欲しい俺たちにとってはな。次(の挑戦者として)、予約を入れていくよ」
タイチ「そういうことだ。こんなトーナメント(リーグ戦)なんかいらねえんだよ。誰が優勝するか、誰がどうなるか。そして東京ドーム、誰がどうなるか、見させてもらうよ。俺とザックの実力、お前らわかってんだろ? いつだって俺らいくぞ。いったっていいんだぞ。見たいだろ、俺ら(が挑戦する試合)? 本気出すぞ。こんなトーナメントいらねえんだ」
ザック「はっきりさせろ。臆病者どもが。トーキョードームの相手は誰だ? 1日目(1.4)はこのベルトを懸けてやる。このタッグリーグの優勝者は大歓声を浴びるだろうけど、すぐに泣かせてやる」
タイチ「いつだっていくからな」
ザック「さあ、行こうぜ。はあ、こんなトーナメント……。無駄な時間でしかなかったぜ。」
タイチ「帰るぞ。ホントに帰るからな」
あべみほ「バイバ~イ」
ザック「さてと、ウイスキーでも飲もうぜ」
※矢野&カバナはノーコメント