『Road to TOKYO DOME』3連戦3日目にして、2019年の最終興行として開催される後楽園ホール大会。1月4日(土)&5日(日)東京ドームの前哨対決が繰り広げられる。
試合開始前、尾崎仁彦リングアナウンサーがリングに登場。SANADAが顔面の負傷、裕二郎が左肘の負傷でそれぞれ欠場となり、対戦カードが一部変更になることを発表した。
そこから始まった第1試合は、新日本プロレス本隊による6人タッグマッチ。
タイガー対田口で試合が始まり、タイガーがジャンピングヒップアタックを回避。その後、タイガーのローリングソバット、田口のジャンピングヒップアタックが交錯した。
真壁対辻となり、辻がショルダータックルで先制。だが、真壁がタックルをやり返し、ボディスラムで投げ捨てる。
これで辻は動きが止まってしまい、タイガーがローキック、張り手、脇固めなどで攻め立てる。そして、上村がスリーパーホールド、ストンピング、エルボー、エルボースマッシュで続く。
しかし辻は、カウンターショルダースルーで上村を投げ飛ばし、ようやく青コーナーへ帰還。ここから真壁対本間となり、真壁が串刺しラリアット、頭部へのパンチ連射を見舞う。
そこからエルボー合戦になり、本間は逆水平チョップも繰り出す。そして、カウンタータックルから小こけしを放つが、真壁が回避してラリアットを食らわせた。
上村対本間となり、上村が串刺しバックエルボー、アームホイップ、エルボー連打。ところが、本間はカウンターこけしロケットで報復。
ここで田口が登場し、連続ランニングヒップアタックに行く。ところが、上村が立ち上がり、ランニングエルボーで逆転。
さらに上村は、リープフロッグ&ドロップダウンで田口にフェイントをかけ、カウンタードロップキックでなぎ倒す。続いてタイガーがハイキック、真壁が串刺しラリアットでアシストし、上村がカウンタードロップキックを見舞う。
すると田口は、その場飛びジャンピングヒップアタックで報復し、カウンター延髄斬りで追撃。そして、どどんの体勢に入るが、上村が前方回転エビ固めに切り返す。
その後、上村は巻き投げで田口を転倒させ、逆片エビ固めで捕獲。これはガッチリ極まっていたが、田口がアンクルホールドへ切り返し、今度こそどどんで上村を葬った。
試合後、健闘した上村に対し、大コールが送られた。
辻「俺はヘビー級の選手として戦っていく。真壁さん、あなたに新日本の魂を教わりたい。あなたともっと試合がしたい。次、いつ戦える機会があるか分からないけど、俺はあなたとシングルで戦いたい。よろしくお願いします!」
本間「2019年の戦いが、今日で終わりました。いや、今年はすごく悔しい年でした。負けた! 負けに負けた! 冠のついた試合だと、『NEW JAPAN CUP』でタイチに負けた。『WORLD TAG LEAGUE』は、俺が11回も負けた! 負けた年でしたね。でも俺は、負けたままで終わらねぇから。奇跡を起こす男です。来年は勝つ年にして、勝って勝って勝ちまくる! それで真壁と一緒に夢の続きを見るんで。俺には目標がいっぱいあって仕方ない。自ずとベルトもついてくるし、ほしいベルトだってある。上を目指さなかったら、この新日本プロレスにいる意味ないし、俺はずっとずっと上を見てる。誰が何と言おうが、『本間朋晃は、こけしはもうダメだ』とみんなが言おうが、俺の心は絶対に折れない。2020年、ぶちかましてやる。最後に一つ、今日、真壁と当たれてよかった。やっぱり最高の男でした!」
田口「2019年最後で勝って締めくくれたんで、最高の結果ですね。2019年を振り返れば、最後にこの(※肩にかけたNEVER6人タッグベルトに視線を送る)ベルトも残ってますし、このベルトを持ってたぐらいですかね、結果として残したのは。ですけども、ま、『BEST OF THE SUPER Jr』もリーグ戦あと一つ勝てば決勝というところまで力を見せれましたし、『SUPER Jr TAG LEAGUE』でもロッキーという素晴らしいパートナーも見つけましたし。ラグビー・ワールドカップも終わりまして、いよいよ東京2020ということで、一個一個ね、東京2020を応援して、陰ながら盛り上げて行きたいと思います。ラグビー同様に、日本勢の、日本選手団の活躍を、期待したいです。それとともに、ちょっとでも自分も活躍できればいいなと思います。来年はライガーさんの引退試合も大変ですけど、NEVERのガントレットマッチもありますんで、第0だからどうこうということではなくてですね、どんな試合形式であれ、タイトルマッチらしく、チャンピオンとしてしっかりとした試合を見せたいと思います。2019年、ありがとうございました。2020年もよろしくお願いします」
──ライガー選手の引退試合について、意気込みを。
田口「アクの強い人たちなので、その中に入ったら自分はピュアなチェリーですから。チェリーらしく。ヤングライオンですからね。初々しく若々しい試合をしたいと思います。他の選手たちにはできない若々しい試合をしたいと思います。それが若々しいのか、艶のある試合なのか、分かりません。ただのふざけた試合になるかもしれないし。引退試合にしっかり華を添えられるようにしたいと思います。ま、普段通りです。普段通りじゃないか? いや、普段通りかな」※ブラック・マスクドホースが現れる。
ブラック「オイ! クソみてぇな予想、当たるわけねぇだろ! オマエこそクソだよ! 俺の勝ちだな。見えたな。オマエは下手くそだ!(※と、立ち去る)
田口「タイチでしょ、タイチ。タイチでしょ、どう見ても。体型も、声も。あの唇もそうでしょ。全部知ってるから。全部見たことあるから、タイチの。服着ててもすぐ分かる。ちょっとしか見えてなくてもすぐ分かる。どうやって全部見たのか? それは言えないな」
真壁「あ~~惜しいなぁ……。あぁ惜しいけどこの先だな、うん。上村の体型からしたらジュニアだろ。駄目だなー。まだまだだ。うん。チャンプだもん相手な。どっちにしたってチャンピオンペースってことだ。田口はやっぱり一泡吹かすには一山も二山も喰わさないとだめだ。思ったよ。俺こけしと組むのも楽しいかもしれないけど、ヤリ合うのも面白いわ。あいつ根本からねじ伏せないと客も納得しねーだろ。見してやるよ。こっからは俺達の戦いだ。いいんじゃねーの、うん。まあー悔しいね。それだけだ」
タイガー「ハイ、今年一年、試合終わりまして、沢山のご来場ありがとうございました。えー今日はね、あのー最終戦ということで、負けてしまったんですけど……。上村、来い!」
上村「ハイ」
タイガー「上村とはね、ジュニアタッグでずっと組んでて、まあ結果はな、1勝もできずに終わってしまったのですけど。少なからず彼の成長は10勝20勝してると思います。経験値がね上がっていると思います。まあ負けてしまったからね、あれなんですけれど。彼は彼で物凄い悔しい気持ちも持っているし。今日も試合ではね大人しい部分があるんですけど、物凄いこいつ気迫は凄いんで。来年、上村爆発してくれると思います。爆発しろよ」
上村「ハイ、ありがとうございます」
タイガー「今日のお客さんの最後、声援聞いただろ」
上村「ハイ」
タイガー「みんなお前に期待しているんだ。頑張れ!」
※タイガーは先に控室へ
上村「ありがとうございました。こうやってタイガーさんも後押ししてくれてるのに。俺はきっと先輩に勝てない。あの、ジュニアタッグリーグ。タイガーさんを0点に終わらせたっていう。それは、きっとタイガーさんもこれからの人生で忘れることがない結果になったと思いますが、僕もあの結果、絶対に忘れません。いつか全敗から全勝に変えてやります。また、パートナーがタイガーさんか誰か分からないですけど、僕は1人でもトップを目指しているんで、これからまだまだ先輩たちと、もし当たれるなら全力でぶつかって、その時は勝ちたいと思います。あと、石森さん。言いたいことが1つあるんですけど……いつになったらソフトクリームご馳走してくれるんですか。ありがとうございました」