バンドリ!Presents WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム

日時
2020年1月5日(日)   13:00開場 15:00開始
会場
東京・東京ドーム
放送
バナーバナー
観衆
30,063人

第1試合 60分1本勝負
獣神サンダー・ライガー引退試合Ⅱ

VS

  • 佐野直喜

  • リュウ・リー

  • WITH 藤原 喜明

境界線

レフェリー|佐藤健太

MATCH REPORT

 オープニングマッチは「獣神サンダー・ライガー引退試合Ⅱ」、獣神サンダー・ライガー&佐野直喜with藤原義喜明vs髙橋ヒロム&リュウ・リー。
 ドラゴン・リーあらためリュウ・リーは、昨年の12.8広島でライガーに対し、「あなたが世界中のプロレス界のヒーローだと思っています。あなたと戦いたい」と対戦をアピール。するとライガーは「彼は新日ジュニアの最前線を走っている男。ただ、僕が戦いたい人がもう1人います。首のケガから復帰したばかりのあの選手(高橋ヒロム)です。なんなら、二人まとめてかかって来い!」と呼応。
 ヒロムは昨年の3月7日、ライガーの引退会見中に欠場中の身ながら対戦を熱望するメッセージを発信。今回は名勝負を繰り広げてきたリーと刺激的なタッグを結成し、ライガーと対峙することに。
 迎え撃つライガーのパートナーは同期として若手時代から切磋琢磨し、自身最大のライバルと語る佐野。宿命のライバル同士がタッグを組み、雌雄を決するタッグ戦。 “世界の獣神”のファイナルマッチ、その結末は?
 まずはリーが単独で、ライガーをモチーフにしたオーバーマスクを被って入場。続いて、昨日の1.4ドームでウィル・オスプレイからIWGPジュニアヘビーを奪取したヒロムが、ベルトを腰に歩を進める。ヒロムがリングに入る際には、リーがロープを空けて招き入れる。
 続いてライガー&佐野のセコンドとして藤原喜明が入場。次は佐野が昨日と同じく、ライガーと抗争していた当時の赤いタイツで登場。そして、最後にライガーが大歓声の中、現役最後のリングに向かってドームの花道を進む。そのライガーを、佐野がロープを空けて招き入れる。
 
 ライガーが先発を買って出ると、ヒロムも呼応。開始のゴングと同時に両者はロックアップ。ヒロムはロープに押し込むとクリーンブレイク。今度はライガーが押し込み、こちらもクリーンブレイク。
 続いてヒロムがバックを取るも、ライガーはグラウンドに持ち込んで変形のサーフボードストレッチ。そして、変形のカベルナリア。さらにライガーは弓矢固め、そしてロメロスペシャルを敢行。場内には大きな拍手が巻き起こる。
 技から逃れたヒロムは、ライガーにニヤリと笑ってからリーにスイッチ。それを見てライガーも自軍コーナーに戻ろうと背を向けるも、その瞬間にヒロムは襲い掛かる。そして、リーと共にライガーにストンピングを連発。
 ヒロム&リーはライガーにトレイン攻撃からサンドイッチ式の低空ドロップキック。続いてリーはライガーにサーフボードストレッチ。さらに低空でキックを叩き込んでからヒロムと交代。
 ヒロムはライガーにワキ固め。さらに技をとくと「来いよ、コラー!」と挑発。すると、ライガーは胸板に張り手。だが、ヒロムは逆水平チョップでダウンを奪う。
 続くヒロム組のトレイン攻撃を切り抜けたライガーは、二人に対してケブラドーラ・コンヒーロ。ようやくスイッチした佐野は、二人に対して同時にミサイルキック。だが、リーが佐野を捕え、ヒロムがトラースキック。
 さらにヒロム組はダブル攻撃を狙うが、佐野は二人まとめてドロップキックで吹っ飛ばす。続いて佐野がショルダータックルでリーをダウンさせると、リーはシャツを脱いで「エルボーを打ってこい」とばかりに挑発。
 ここから両者はエルボー合戦に突入。最後はリーがジャンピングニーで佐野をダウンさせる。だが、佐野は突進してきたリーにカウンターのラリアット。
 次はライガーとヒロムのマッチアップ。両者は意地をむき出しにエルボーの応酬。競り勝ったヒロムは、「こんなもんか、オラッ!」と叫ぶと、ライガーを起き上らせてエルボーを連発。さらにセカンドロープに乗ってエルボーを振り下ろすが、ライガーはパワーボムで切り返す。
 気合を入れたライガーは、ダウンしたヒロムに張り手を連発。さらにパワーボムの体勢に入るが、リーがドロップキックでカット。
 続いて場外でヒロムがライガーと佐野を捕え、リーがノータッチ・トペ・コン・ヒーロ。しかし、これはライガーと佐野がかわしてヒロムに誤爆。
 リング上、ライガーはヒロムにパワーボム。しかし、カウント2でキックアウト。ならばとライガーは垂直落下式ブレーンバスターを狙うも、着地したヒロムはジャーマン。
 しかし、ライガーはすぐに立ち上がり、ヒロムに掌底。さらに垂直落下式ブレーンバスターを決めるが、リーがカット。続いてリーはドロップキックで佐野を場外に投棄するとトペ・スイシーダを炸裂。
 リング上、ライガーがブレーンバスターの体勢で捕えるも、ヒロムはファルコンアローで切り返す。さらにライガーに対し、リーのニーから、ヒロムもトラースキック。さらにサンドイッチ式のキックをお見舞い。だが、ヒロムのカバーを、ライガーはカウント2でキックアウト。場内は「ライガー」コールが発生。
 ヒロムはデスバレーボムでライガーをコーナーに叩きつけると、TIME BOMB。これはライガーが丸め込みで切り返すも、ヒロムはカウント2でキックアウト。
 ならばとライガーは掌底を狙うも、ヒロムはカウンターのラリアット。そして気合を入れるとTIME BOMBを叩きつけて3カウントを奪取。現IWGPジュニアヘビー級王者が、世界の獣神を介錯した。

COMMENT

ヒロム「ライガーさんなんて、超えられなかった。これが事実。勝ち負けなんて関係ない。あの人を超えるっていうのはそういうことじゃない。もう超えようとも思わない。あの人の作り上げたジュニア、その時代は超えようと思う。でも、あの人、獣神サンダー・ライガーを超えることはできないし、できなかった。それも事実。だから俺は俺にしかできない新しい新日本プロレスジュニアを作りたいと思います。ただ一つ、言っておきたいのは獣神サンダー・ライガー、あなたのことをリスペクトしてます。簡単な言葉じゃない。これしか伝える方法がわからないから。俺はあなたのことが大好きだった。今も大好きです。あなたを超えたかった。でも、俺は違う方向から必ず獣神サンダー・ライガー、あなたのことを超えてみせます」
リュウ・リー「ライガーの引退試合の相手の一人になれたことはとても光栄だ。彼は世界中のレスラーたち、もちろん俺やヒロムのような若い世代からも愛されているレジェンドだ。彼と素晴らしい試合ができたことをとても嬉しく思う。そして遂に東京ドームでデビューを飾れてすごく幸せだ」
──ヒロム選手、最後にリング上でライガー選手になんて声をかけたんでしょうか?
ヒロム「なんてかけたんでしたっけ? 忘れちゃいました。憶えてないっす、そんなこと。心の底から出た声じゃないですか?」
──自分なりの形で超えたいということでしたけど、具体的にはどういうことをなしげた時に超えたと、自分自身で思えますか?
ヒロム「わかんないですよ、そんなこと。そんなの周りが決めることじゃないですかね? とりあえず俺の中では超えたとか、全く何も考えられないですね。何をしたから超えるとか、そういうことではないないんじゃないですかね? それに関しては俺もわからないですよ。教えてほしいですよ。何やったらあの人みたいになれるのか? あの人を超えられるのか? そんなのわからないですね」
──周りの感想としては、やはりライガー選手から新日のジュニアを託された試合だと見ているんですけど……
ヒロム「(遮って)終わりーー!(と叫んで、IWGPジュニアのベルトをリュウ・リーに見せつけてスペイン語で)ベルトが欲しいだろ? リマッチしたい?」
リュウ・リー「もちろんだ。お前の復帰をずっと待っていた」
ヒロム「(リーの言葉を遮って)うるせー! 次の挑戦者はドラゴン・リー(本人発言ママ)で決まりだ。それだけ(と言って、一人で会見場から立ち去る)」
リュウ・リー「遂にヒロムが帰ってきた。あいつの怒ってる姿でさえ愛おしく感じるよ。またリングでやる気に溢れ、以前と変わらずバックステージでコメントしてるヒロムを見れて本当に幸せだ。俺たちにしかできない試合を見せたかった。世界が熱望していたカードだ。あいつが戻ってきて、またあいつと試合ができた、それが心から嬉しいんだ。俺はあいつからベルトを奪ってやる。ベルトは前にも巻いたことがあるが、ヒロムから奪ったベルトじゃなかった。だからまだ満足していない。俺たちは運命共同体だ。ヒロム、俺たちは互いにとってまるで合わせ鏡のような存在だろ。実はこの間ルーシュが俺とケニー・キングをインゴベルナブレスに入れてくれた。俺たちの活躍を見てくれよ。去年はIWGP王者にもなれたし、良い1年だった。今はROHのTV王座のベルトを巻いている。でも毎年毎年もっと上を目指していきたいと思ってる。世界にもっとメキシコやムニョス一族の素晴らしさを見せていきたい。これからはインゴベルナブレスの代表として頑張りたい。ヒロム、可愛い子猫ちゃん。キミが戻ってきてくれて嬉しいよ。みんなありがとう、そして良い1年を」

──佐野選手からライガー選手の最終試合を終えたお気持ちを聞かせてください。
佐野「やっぱりライガーはライガーのままで引退するかもしれないけど、みんなの心の中で生きてくんだろうなっていう。今日も試合をパートナーとして見てても、まだまだできる感じに見えるしね。まあ、寂しいけども、最後にこういう形でライガー選手に一緒にタッグ組ませていただいて、本当に今は感謝しかないですね」
──藤原さん、今日はセコンドという形で最後を見届けていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
藤原「いやあ、ただ寂しいだけで、助けに行こうと思っても反則になっちゃうと困るし。まあ、怪我なくね、ずっとやれたことはおめでとうってことですね」
──最後の最後の試合でセコンドとして一緒にリングに向かってほしいというふうに言われた時はどういうふうに思われました?
藤原「いやあ、俺を使うんならセコンドじゃないだろうと思ったけどね、ちらっとね」
──最後の闘いどういうふうにご覧になられました?
藤原「あんまり見てないんだよね。怪我しないだろうなとか、一番最後の最後で。心配で心配で」
──昨日は逆コーナー、対角線にいて、今日は同じコーナーで2日間、ライガー選手と一緒に闘っていかがでしたか?
佐野「若い頃はいつも正面にいてくれたので、彼のテーマソングが鳴ると僕のスイッチが入るという形だったんで、それをもう一度最後に味わえたのがよかったです」
──今日はタッグのパートナーとして、ライガー選手からタッチを受けてリングに入る。そういう感覚は今までなかったと思うんですけど。
佐野「でも、なんとかしなきゃとか考えながらやってるけど、彼の動きはやっぱり素晴らしいんでね。最後は横にいるとちょっと見てしまったのもありますけど、彼の姿を」
──これでレスラーとして引退ということですが、最後に一言ずつ餞の言葉をお願いします。
佐野「世界中のレスラーが彼に憧れて、レスラーになりたくてがんばってきた選手もいると思うし、これからもライガー選手の姿はみんなの心の中に残ると思うので、試合は出なくてもあの姿はみんな見たいと思いますよね。彼が引退を決意したのは素晴らしいことだと思うし、これからも他のレスラーみんなに力を与えていっていただきたいと思います」
藤原「ありがとう。だけです」

ライガー「お疲れさまです! 泣いてないよ? おじさんの涙は汚い」
──改めてお疲れさまでした。正真正銘、最後の試合を終えたばかりのところですが、今のお気持ちは何が一番心の中に何が込み上げてきますか?
ライガー「やはりチャンピオン・ヒロムの強さですね。何やったって吸い込まれていくようで、全然手応えがない。試合の中でファンの皆さんがどう見たかわかりませんけど、何枚も2枚も3枚も彼が上手でしたね。そういうことで僕が下した決断、引退という。間違ってなかったなと思いますし、これからの新日本プロレス、みんな大変だなと思うよ。大変だと思う。でも、本当に怪我しないでますます新日本プロレスを盛り上げていってほしいと思いますし、ヒロム選手が最後に『俺がこの新日本プロレスのジュニアをもっともっとでっかくする』というふうに僕の耳元で言ってくれたので。もう、あとは放送席から『凄えー!』って言っておきますよ。そんな感じですね」
──去年の旗揚げ記念日で引退を発表されてから、ここまでの9カ月間、ライガー選手の考えた引退ロードというのは今日最終日を迎えて、自分の望み通りにいきましたか?
ライガー「望み通りですね。なんの悔いもないし。どうしても引退会見はしんみりして好きじゃないよね。やっぱりバーっと『ライガーらしかったね。今日の試合、本当に引退するのかな?』って、そういう声が聞こえたら100点満点だと思います」
──当然、場内から「引退しないで」っていう声も聞こえていたと思います。どういう気持ちで今日は闘いましたか?
ライガー「いや、もう試合が始まれば、とにかく今日の試合は対角線にチャンピオンがいますから。下手な試合したら、『やっぱりライガー、ダメだね』ってなるし、ファンの方皆様が『まだできるじゃない。もったいない。辞めないで』、そういう声を発してくれた。それが僕の中で100点満点の引退試合だったなと思います」
──昨日は8人タッグで、今までのライガー選手の歴史を振り返るような試合で、今日は未来の新日本、あるいは世界中のジュニアの未来を託するような試合になりましたけど、この2日間、どうでした?
ライガー「僕の中では凄く満足してますね。しんみりした内容にはしたくないと常々言ってましたから、そういうしんみり感はなかったと思いますし、今日は真正面から、昨日もそうですけど、ぶつかっていて粉々に砕かれた。これでもう悔いはないでしょう。ハッキリ言って、叩き潰されて、ヒロム選手が『僕がこの新日ジュニアをもっと大きくします』と言ってくれたので、もういいでしょう」
──思い残すことなく引退と。
ライガー「はい! 何も思い残すことないよ。はい」
──実は獣神サンダー・ライガーの生みの親、永井豪先生がいらっしゃっています。
※永井豪が花束を持って会見場に登場。
ライガー「ああ、すいません。ありがとうございます。先生のおかげです」
永井「どうも、本当にライガーさんとお会いしたのは31年前、新日本プロレスでマスクマンが誕生するんだけど、誰が被ってくれるかっていうのをいろいろ期待して待っていたんですけども、そうしたらライガー選手、山田選手ですけど」
ライガー「あ、言っちゃった(笑)。もういいだろう!(笑)。もういいだろう!」
永井「『俺にかぶらせてくれー!』みたいなことを、本当に情熱と熱意にそれが一番うれしくて。『やってください』とお願いしました。自分の判断も間違いではなく、31年も長い間活躍していただけたというのは本当にうれしいです。勝ち試合、負け試合、いろいろあったとしても、ライガーらしいイメージにどの試合も溢れていて、本当にいろんなプロレスファンのみんなが大喜びするようなスタイルを確立してくれたと思います。本当にありがとうございます。自分がこういうレスラーと一緒にできたということは本当にうれしいです。感謝しかありません。本当にありがとうございました」
──レスラーのライガーとしては永井先生の手を離れて31年間、闘い続けたわけですけど。
永井「そうですね。ずっとドンドンマスクもご自分なりにデザインしたり、いろいろ手を加えながら、常にファンを飽きさせずにこられたことは、ご本人の努力以外の何もないんで、私はイチファンとして応援していただけなんですけど、本当にうれしかったです」
──元々、原作としては善神、善い神様の末裔で邪神を倒すためにバイオアーマーを着るということでしたので。どうでしたか、リアルライガーの31年間は?
永井「本当にライガーさん自身の闘いというのが伝説を具現化しているような、そういう感じでいつの試合でも興奮して見ていました。うれしかったです」
──ライガー選手、永井先生をお迎えしていかがでしょうか?
ライガー「山田くんは邪心の塊だったんで(笑)、それがライガーの名前を名乗っていいのかどうか迷いはありましたが、僕はマスクマンになりたかったので。しかも、永井豪先生の作品、『マジンガーZ』とか『グレートマジンガー』、『デビルマン』とか子供の頃に見てましたので、その先生のライガーをできるということは感謝で、『やります』とお願いしたことを昨日のように思い出します。先生からライガーとして31年間、よかったんじゃないかと言っていただいて、ホッとしております。本当に変な意味じゃないんですけど、肩の荷が下りた、よかったなと思います。僕は本当にこのレスラー人生、人に恵まれたと思います。そこにも写真がありますけど、カルガリー時代のミスター・ヒトの安達さん、あと藤原さん、猪木さん、山本小鉄さん、その他先輩が、そして永井豪先生。こういった方々がいらっしゃったからこそ、今の僕があると思います。本当にこのバイオアーマーを着ていると、邪神の山田くんが消えてしまいました(笑)。本当に素直にそう思いますので、本当にみんなに感謝です。先生、本当にありがとうございました」
──バイオアーマーを脱ぐことになると思うんですけど。
ライガー「はい。バイオアーマーは脱ぎますけど、マスクはこのまま。先生が、『ライガー選手、マスクも取るのかい?』って言われたので、『僕は今さらマスクを取ってもしょうがないし、このままライガーでいたいです』と言ったら、『そのままライガーでいてください』って先生に直々にお許しをいだたきましたので、これからも獣神サンダー・ライガーとして。ただ、バイオアーマーを着ないので、多少邪心に塗れたライガーになるかもしれません。それはファンの方、お気をつけください」
──じゃあ、山田くんは相変わらずリバプールの風……?
ライガー「山田くん、言うなっていうの! 風だよ、風! どっか吹いてるよ」
──ライガーさんと佐野さん、対するはヒロムさんとリュウ・リーさん。この対戦が持った意味はどういうふうにお考えですか?
ライガー「僕は佐野さんとの試合、小林邦昭さんとか、いろんなジュニアの諸先輩から『あんな試合してたら、お前らいつか死ぬぞ。どっちか死ぬぞ』って言われていました。今、彼らの試合、ヒロムとかリュウ・リーの試合を見て、本当にいつか死ぬぞと、僕は思っています。そういった意味でひと昔前の新日ジュニアと、今新日ジュニアの最前線を走っている2人。いわゆる新旧のジュニア対決。これからの新日を占う試合だったんじゃないかと思います。そういった意味で、新日の未来は明るいなと。これ以上、明るいものはなと思うし、僕はもう言うことないし、さっき言ったように解説席できるなら、試合を見て、『凄え!』とプロレスファンに戻って叫んでいたいと思います。それから天国にいる橋本真也選手。俺もレスラー生活、終わったよって言いたいですね。後ろに息子の大地が来ているので、思わず橋本真也の名前を口に出しましたが、いろんなレスラーが僕の前にいてくれました。エディ・ゲレロ、マレンコ、ブライアン・ピルマン、ペガサス、そういった選手も祝福してくれているんじゃないかと思います」
──ライガー選手はジュニアのカリスマと言われていたと思いますけど、時には橋本選手と闘ったり、階級を超えてヘビー級と闘ったり、もしくはヘビーよりももっとおもしろい試合をジュニアでしようということで、ジュニアを盛り上げていこうとしていたと思うんですね。そうした中で、改めてジュニアに対する思いと、これからのジュニアヘビー級の選手に対する気持ちを聞かせてください。
ライガー「やはり新日本プロレス、ヘビー級、ジュニアヘビー級あります。お互いが絶対負けないよっていう気持ちで闘っている限り、ずっと伸びていくと思うんですよ。仲間ですけど、新日本プロレスの。やはりみんながライバルだと思いますので、そういった意味ではヘビーに負けない。で、あの当時の橋本選手はジュニアに負けない。そのぶつかり合いがあの試合ですし、今の新日本プロレスだと思います。なので、本当になんの心配もないし、手前味噌になりますけど、新日本プロレスおもしろいよって思うんだ。僕は素直に。プロレスファンとして。これからもドンドン怪我なく。怪我だけ気をつけて、凄い試合を皆さんに提供していただければと思っています。僕はもう何もないです。何もない。ありがとうございます」
──振り返って31年間で、記憶に残っている、憶えているという試合を教えてください。
ライガー「やはりグレート・ムタ、橋本真也、そして鈴木みのる。この3人との試合は忘れられません。忘れられない。本当にいい思い出ばかりなんで、本当に皆さんありがとうございましたと頭を下げたいです」
──先程、怪我の話が出ましたけど、ライガー選手は大きな怪我って足首骨折ぐらいですよね?
ライガー「大きいじゃねえか、十分(笑)」
──で、長期欠場って盲腸と脳腫瘍。
ライガー「やかましいわ! 盲腸は関係ない」
──本当に素顔の時代から言っても35年以上、怪我なく無事に、怪我を理由にすることもなく、衰えを理由にすることもなく引退できるのはある意味理想の引退だと思うんですけど、ご自身ではいかがですか?
ライガー「藤原さんにも言われました。『健康なうちに引退できて幸せだよ』って言われました。ひとえにこれだけ僕の身体を頑丈に生んでくれた母親に感謝です。今日も広島から見に来てくれてます。ちょっと身体の具合はあんまり悪くないんですけど、最後だから見にてきてくれてます。母親にはは心から感謝をしたいと思います。ありがとうございましたということですね」
──明日、引退セレモニーが用意されているということですが、何がライガー選手自身、皆さんに向けて行なわれることはあるのでしょうか?
ライガー「いや、感謝もリングの上で、今日はドーム大会ということでかなり長くしゃべったけど。本当に事務所のみんなはライガーを泣かそうと、いろいろ企ててるみたいですけど、泣かないから!  ドッカーンで終わりたいんで、皆さんもお願いします。『ライガー、これ本当に引退式か?』ぐらいの。『ゲレゲレ(笑)』みたいに終わりたいですね。僕の引退式はそれでいいと思います」
──明日はバイオアーマーなしのマスクだけ?
ライガー「悩んでます。ファンの皆さんにとってはスーツ姿よりもやっぱりライガーとしてマントも着けてリングの上で挨拶できればという自分と、もうプロのレスラーじゃないからマスクだけでいいじゃないかという葛藤があります。それはお楽しみに。大地! お前、何やってんだ! チャンピオンだろう! 来いや、前に」
大地「いやあ、勘弁してください(笑)」
ライガー「ダメなのか? 空気読めよ。来いや。まずいか? 関係ないだろう」
大地「いや、まずくはないですけど」
ライガー「お前の親父の話もしたんだから(と言って、一緒に記念撮影)」

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