第0-2試合は真壁刀義&本間朋晃&辻陽太&上村優也vsトーア・ヘナーレ&カール・フレドリック&クラーク・コナーズ&アレックス・コグリン。
気がはやるヤングライオンとLA道場勢は、ゴング前に一触即発に。先発は上村とコナーズ。コグリンウンドでのしのぎあいから、両者は一旦距離を取る。そして、上村がコナーズをヘッドロックで捕獲し、ショルダータックルで吹っ飛ばす。だが、コナーズも力強いヘッドロックで応戦。
次はコグリンが上村に強烈な逆水平チョップを連発。しかし、上村も逆水平チョップで応戦。競り勝ったコグリンは、上村の背中にストンピング。
スイッチしたフレドリックは、上村にボディスラムから躍動感のあるエルボードロップ。上村はローンバトルが続く。
劣勢の上村だったが、フレドリックにカウンターのドロップキックを決め、真壁にスイッチ。真壁は相手チームを一層し、フレドリックには串刺しラリアット。そして、脳天へのナックルを狙うが、コグリンがカット。
すると、真壁はコグリンにパワースラム。そして、真壁がフレドリック、本間がコグリンを捕え、それぞれ脳天にナックルを落とす。
そこから真壁はフレドリックにノーザンライトスープレックス。フォールを返したフレドリックは、真壁にカウンターのスパインバスターで反撃。
次は辻とヘナーレのマッチアップ。激しいショルダータックル合戦からエルボーを打ち合う。辻はドロップキックでヘナーレをダウンさせると、ここから本隊チームがヘナーレにトレイン攻撃。最後は本間が小こけしをヒットさせる。しかし、カバーは相手チームがカット。ここから両チームがなだれ込む乱戦に。
リング上、ヘナーレは辻に串刺しラリアットからサモアンドロップ。しかし、辻は脱出して逆エビ固めで捕獲。だが、コグリンが逆水平チョップの連発でカット。
辻はコグリンに対し、カウンターのスピアー。そして、気合を入れるとヘナーレにエルボーを連発。だが、ヘナーレは打撃のコンビネーションから強烈なラリアット。フォールは返されるも、最後はヘナーレがTOAボトムを決め、辻を沈めた。
ヘナーレ「(※他の選手たちに)グッド・ジョブ、ボーイズ! 最高だったぞ! 2019年は俺にとって、あまりいい年ではなかった。どこに向かっているのか分からず、負けが込んでしまって、つらい1年になってしまった。でも、シンゴ(鷹木信悟)との試合の後、ドラゴンに火をつけられたように変わったんだ。つけられた炎を、2020年に灯し続けて、ここから俺は這い上がっていくんだ。その様を見てほしい。そして、新日本プロレスの外国人レスラーの中でトップになってやるんだ。2020年はヘナーレのライジング・イヤーだ。これは約束だ!」
コグリン「東京ドーム・デビュー戦。LA DOJOの東京ドーム・デビュー戦。クラーク、カール、そして俺。ここで対戦した相手は初めてではなかったが、いい試合ができてよかった。俺はデビュー戦ですでに辻を倒している。カールも同じように結果を残している。俺たちは日本に来てまだ短いが、ここでいい成績を残している。そして、俺たちの2倍以上の時をこの日本で過ごしているアイツらから勝利を挙げられたことは、自分たちにとってもいいことだ。『ヤングライオン杯』だけでなく、『WRESTLE KINGDOM』にもこうやって出場することができた。今までTVで見て応援してきた東京ドームに自分が立っているというのはとても特別な気分だったが、これだけでは終わらない。俺たちはまだまだこれからだ」
フレドリックス「昨年は俺にとって最高の1年だった。『ヤングライオン杯』で日本デビューし、歴史を作った。そして今日、この舞台に立っている。今日、対戦した相手とは何度も対戦の機会があり、何度も勝つことができていて、今日も新年早々、白星を挙げることができた。いい1ねんだった」
コナーズ「これだけでは終わらないぞ!」
ヘナーレ「2020年はヘナーレのライジング・イヤーだ!」
真壁「こっちから言うことは何もねぇだろう。負けたチームだし。クソだな、クソ。一つ言えることは、柴田がキッチリ教えてるってことだ。ファイティング・スピリッツ。それに対して何も言うことはない。あとアレだな、新日本プロレスの若手ども、落ち着きがなさすぎる。地に着いてねぇ、足が。そこがやっぱどうしても気にかかるな。対LA DOJO勢、対柴田ってことに関しては俺はものすごくいいと思ってる。ただ、ここは東京ドームなんだ。地に足着けてしっかりファイトしねぇと、気持ちも根性も決めていかねぇと、呑まれちまう。何べんも言うけど、今日の試合、何が印象に残ったって言ったら、確かにメリハリがねぇぐらいの、一直線のLA DOJOの攻めではあったけど、それを打ち崩すことができなかったヤングライオンに対しても、言いてぇことはいっぱいあるし。最初のケンカ腰が、なぜ最後まで続かない! 最初だけだったのかと。それを言いたいね。ケンカなら最後までいけよ。それは一つ、言いたいことだよね。気持ちは分かる、気持ちは。『俺が俺が』の気持ちは分かる。だけどそれだけじゃ勝てねぇのがプロレスなんだよ。お客に響かないといけねぇのがプロレスなんだよ。それを考えていかねぇと、アイツらは越えることはできねぇな。今の現時点で『新日本のヤングライオン』を越えることはできねぇ。ただ、辻が一つ、言えることがあるとすれば、がむしゃらになって1対2の構図になってもスピア決めたりとか、最後まで勝ちを狙ったのは、確かにアレはいいと思う。言いてぇことはそれだけだな。俺とこけしにしてみれば、『何でこの対戦相手なんだ』って気持ちはある。でもそこで、20年越えてる俺たちが見せなきゃいけねぇものもあるだろうし。逆に言ったら丸く押さえ込むことだってできただろうし。難しいね、ドームってのは。ドームだからって戦い方を変えることは一切しねぇけど、いろんなもんが見えてきた。以上です」
本間「やっぱ真壁さんはすごいっすね、ニュートラルな目で若手を分析して。僕はやっぱり、3年ぶりの東京ドームに出場できて、全レスラー誰しもが憧れる『WRESTLE KINGDOM』東京ドーム大会に、やっと、やっと、戻ってこれて、本ッ当にうれしいです。ただ、僕がふがいないばかりに、花道を歩けなかった。来年こそは、花道を歩いてみせる。いや、絶対歩く。そのために、『WORLD TAG LEAGUE』優勝、その前に『NEW JAPAN CUP』もあるし、去年は1回戦で負けたけど、今年は結果を残す。あとは、『G1 CLIMAX』。4年ぶりですよ。俺はやることがいっぱいある。ただ、やっぱり、若い人たちは勢いもあるし、すっげぇ荒いよね。やっぱベテランになってくると、あの荒々しさがなくなってくるから、すげぇ勉強になるし、負けらんねぇなと思います。今年はとにかく、結果を残して。もう首は万全なんで。首をどんどん狙ってこい。俺は絶対負けねぇ! こけしで、みんなのこけしで、絶対勝ってみせる! こけし・イズ・ハッピー! 幸せになろうぜ! ありがとうございました!」
※辻、上村はノーコメント