第2試合はタイガーマスクvsタイガーの虎対決。黄金の虎に、カサス家の戦士が挑む。
タイガーは握手と見せかけ奇襲攻撃。ストンピングをタイガーマスクに見舞っていく。さらにタイガーはタイガーマスクをポップアップで前方に投げ捨ててから、トラースキックで場外に落とすと、トルニージョアタックをヒット。
タイガーはタイガーマスクにカニバサミからサーフボードストレッチ。しかし、タイガーマスクはカンガルーキック。
だが、タイガーはタイガーマスクの両腕を固め、マスクを剥ごうとする。これはレフェリーがカット。それでもしつこくタイガーはマスクに手をかける。
さらにタイガーはキックを連発するが、タイガーマスクもキックで応戦。しかし、タイガーはレフェリーの視線をそらすと、タイガーマスクに急所蹴り。
勢いに乗るタイガーは突進するが、タイガーマスクはエプロンに追い出す。だが、すぐにタイガーはリングに戻る。続くロープワークの応酬から、タイガーが場外に出ると、タイガーマスクはトペ・スイシーダをヒット。
リングに戻ると、タイガーマスクはソバットから回転十字固め。しかし、タイガーはカウント2でキックアウト。
ならばとタイガーマスクはトップコーナーからフライングボディプレス。しかし、タイガーによけられてしまう。
続いてタイガーはカサドーラから足狙いのジャベ。タイガーマスクは必死にロープエスケープ。するとタイガーはキックを連発し、延髄斬りをヒット。
タイガーが突進してくると、タイガーマスクはケブラドーラ・コンヒーロ。そして間髪入れずにタイガードライバー。最後はタイガースープレックスでタイガーから3カウントを奪取した。
試合後、タイガーマスクとタイガーは抱擁をかわした。
タイガーマスク「楽しかったです! ホントに初めての対戦で、何をしてくるかも分からないし。途中でね、スペイン語で『俺が本物の虎だ!』って言ってましたけどね(笑)。彼はフェリーノさんの息子さんで。フェリーノさんと言えば、1996年、僕が初めてメキシコに行った時に、初めてのメキシコでの試合、初めてのアレナ・メヒコでシングルでやった相手、タイガーのお父さんなんです。もうその時は、フェリーノさんにクッチャクチャにされてね、ホントにプロレスがイヤになったというか。こんなんじゃ海外で試合なんかできないし、恥ずかしいと思ってたら、試合後にフェリーノさんが『気にするな』と。『キミはまだまだこれから長いし』と言われた時に、すごく助けられた覚えがありますね。それが今、時代が進んで、今度は日本で僕がフェリーノさんの息子とシングル、しかも名前が『タイガー』っていう。ホントに、これは何かの縁というか、僕にとってすごく、レスラー人生の中で太い縁を感じます。カサス家というのはすごくて、メキシコに初めて行った時の対戦相手にネグロさんがいたんです。その時もクッチャクチャにされましたけどね。そのネグロさんとも昨日、久々にできたし、ホントにカサス一家は、僕のプロレス人生の中ではとても重要な方たちですね。
やってみて素晴らしいし、僕は逆に、彼はルードなのかもしれないけど、日本で組みたいですよね。彼と組んで、ベルトにも挑戦できるんだったらしてみたいなとも思うし。せっかくこういうチャンスをもらったんだったら、輪を広げてほしいなと、会社には思いますよね。もったいないですよね。久々にタイガースープレックスも出したしね!」
──ライガーさんが引退後、初めてのシリーズでした。今日は放送席にいましたが、ライガーさんがいなくなった新日本ジュニアは……
タイガーマスク「いなくなったって言ってもね、ああやって控室にいたらねぇ、何か変わってないしね。さっきもライガーさんと話したんだけど、『やめてから準備運動とかをやらなくなって、試合のことを考えないからすごく楽だぜ』って言ってたんですけど、こないだ大田区で引退して、まだ2週間かな? なのに5歳ぐらい年取ったかな?みたいな……ウソですけど(笑)。でもやっぱり、ライガーさんがいなくなっても……別に僕、ライガーさんがお父さんじゃないしね(笑)。別にライガーさんに子守りされてたわけでもないから。やはりいなくなった分、自分の地位というものは自分でしっかりと守らないといけないし、確立しなきゃいけないし。まだまだ老け込むなんてことは全然思ってないしね。逆に言えば、まだまだ彼らみたいな若い選手とできるっていうね、そういう部分で、僕は何も老け込んじゃいません。まああとは、小島さんがね、昨日ベルトは獲れなかったけど、3ヵ月ぐらいメキシコに行って、ベルトを獲ってほしいなと、同世代として思います。むしろ1年ぐらい行ってもいいんじゃないかな。1年ぐらい向こうに行って、しっかりスペイン語もマスターして、ベルトを獲ってきてもらえればいいんじゃないかなと思います。小島さんもゲレーロに負けて、『俺、負けちゃったよ』って言ってるようじゃダメですよ」
タイガー 「難しい試合だったが、タイガーマスク相手に俺の実力をすべてぶつけたかった。彼は憧れの存在だ。タイガーマスク、ありがとう。また来年の『FANTASTICA MANIA』で再び彼と闘えることを願っている。もしくはその前に今年の『SUPER Jr.』……。タイガーマスク、(日本語で)アリガトウゴザイマス!」