第3試合はジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレー&棚橋弘至&飯伏幸太vsタマ・トンガ&タンガ・ロア&高橋裕二郎&チェーズ・オーエンズ。IWGPタッグ王者のジュース&フィンレーは2.1アトランタで前王者のG.O.D(タマ&ロア)に敗れ、わずか1カ月天下に。奪還に向け、今回は一矢報いたいところ。
インフルエンザA型とマロリーワイス症候群でアメリカツアーを欠場した飯伏は、この試合が復帰戦となる。
裕二郎はダンサーのピーターを帯同。G.o.DはIWGPタッグを腰にリングイン。
ゴング前、タマは「カモン、エース!」と棚橋を挑発。先発はそのタマと棚橋。
棚橋がロックアップでロープに押し込むが、タマは体勢を入れ替える。そして、クリーンブレイクと見せかけ、ロアが背後から棚橋を捕獲。そしてBULLET CLUBは4人がかりで襲いかかる。ここで本隊も救出に入り、場外戦へ。
リング上では棚橋がタマにセカンドロープからフライングクロスボディ。そしてエアギターを奏でてからフィンレーにスイッチ。
フィンレーはタマにダイビングエルボー。さらにオーエンズにはドロップキックをヒット。
だが、オーエンズはトラースキックでフィンレーの動きを止める。そして、タマがフィンレーにエルボーをヒット。
次はG.o.Dがフィンレーにセントーン・アトミコを連発。スイッチした裕二郎はフィンレーにキック、ナックルをお見舞い。さらにフライングメイヤーからギロチンドロップ。
フィンレーは自軍コーナーに逃げようとするも、オーエンズが阻止。そして、両足で首を挟んでダメージを与える。さらにレフェリーの死角をついて顔面にナックル。
劣勢のフィンレーだったが、セカンドロープからオーエンズにエルボー。そして自軍コーナーに戻ろうとするが、BULLET CLUBが阻止。
しかし、フィンレーはタマにバックドロップ。コーナーからは飯伏が手を伸ばすが、オーエンズはしつこくフィンレーを捕獲。だが、フィンレーはグランビーロール。
これは返されるも、フィンレーは飯伏にスイッチ。飯伏はオーエンズにレッグラリアット。さらに裕二郎とロアをオーバーヘッドキックでまとめて蹴散らす。
続いて飯伏はオーエンズに打撃のコンビネーションからその場飛びムーンサルトプレス。
飯伏はオーエンズのバックを取るが、オーエンズはバックエルボー。さらにオーエンズは飯伏のパワースラムをかわし、丸め込みへ。
飯伏が返すと、ここから両者はエルボー合戦。飯伏はハイキックを決めるが、オーエンズはラリアットでダウンを奪う。
次はジュースとロアのマッチアップ。ロアはナックルの連発から左ストレート。しかし、かわしたロアは延髄斬り。だが、ジュースもかわしてフルネルソンバスター。
ジュースはロアに串刺しラリアット。そしてキャノンボールを決め、パルプフリクションの体勢に。しかし、これはタマが阻止。すかさずロアが投げっぱなしジャーマン。
G.o.Dはジュースをロープに飛ばすが、フィンレーがエプロンで受け止める。そして、二人で突進するが、G.o.Dとラリアットの相打ち。
ここで棚橋が身を乗り出してスイッチをアピール。タッチした棚橋は、ロアにフライングエルボー。さらに雄叫びをあげてから打撃の連打。そして串刺しボディプレスを繰り出すが、ロアがかわすと、すかさずタマが棚橋にボディアタック。
さらに裕二郎のフィッシャーマンズバスター、オーエンズのランニングニーと棚橋に波状攻撃。だが、ロアのカバーは棚橋がカウント2でキックアウト。
ロアはパワーボムを狙うも、飯伏がカット。ここから両軍入り乱れる展開となり、ジュースが裕二郎にスパインバスター。しかし、タマがジュースをトンガンツイストで場外に排除。
リング上、G.o.Dは棚橋にマジックキラーを狙うも、飯伏が阻止。その飯伏に、場外から邪道が竹刀攻撃。すかさずタマは飯伏を場外に追いやる。
棚橋は孤軍奮闘し、ロアにドラゴンスクリュー、タマにスリングブレイド。そして、ロープに走るも、邪道が竹刀攻撃。続いてロアがエイプシットの体勢に入るが、これを切り抜けた棚橋は丸め込みでフォール勝ち。
棚橋「この、この先どうなっていくかわからない。この感じがドーム大会直後のビックマッチの魅力の1つだなと、プレイヤーとして思うね。1個前の試合もそうだし。この試合も、棚橋飯伏、ジュースフィンレー、G.o.Dどうなってるかわかんない。ただ、アメリカでしっかり種まいてきたし、飯伏も帰ってきたし。タッグとしては大いにやりがいがあるでしょう。そして、大阪城ホール、近い未来とは言わないけど、いつか……いつか……メインイベントでタイトルマッチを」
飯伏「まあ約1ヶ月ぶりなんですけど、ちょっとね勘が戻ってない部分があるんですけど。(棚橋が気付かれないように背後にやってくる)まあこれから、ちょっとタッグとして1回、目指していきたいなと。もちろんシングルも忘れてないけど。でも、棚橋さんと約束した部分もあるんで。ちょっとまだ言えないけど……。次はタッグ、狙えたら良いなと。お願いします。はい。お願いします。シングルもまだ。ベルトもまだ。まだまだやってないこといっぱいあるんで……これから……」
※飯伏は帰る途中、棚橋に気付いて「うわ!」
ジュース「前回俺たちは負けた」
フィンレー「アトランタで、俺の住んでる待ちで負けたんだ。G.o.Dに負けてしまった。ただ、あいつらの勝ち方はクリーンじゃなかった。ケンドースティック(竹刀)やベルトを使ったりとか何でも使ってくるだろあいつらは。だからこそ俺たちは取り返す。G.o.Dからあのベルトをクリーンに取り返したいんだ」
ジュース「俺たちは前チャンピオンだ。俺たちこそがクリーンなチャンピオンなんだ。だから今の状態というのはもうどうでもいいんだ。今の状態は気にしていない。とにかく俺たちは、今はG.o.Dがチャンピオンで俺たちが前チャンピオンだ。だからリマッチの権利はあるはずだ。棚橋、飯伏、彼らが要求しているようだが、俺たちも一緒だ。状況は一緒なんだ。だから、これからどういう決定がなされるか様子をみようと思う」
フィンレー「タイトルの挑戦権を俺たちは取り戻す。そしてハッピーな結果にもっていく。俺は自分たちの家族の前で恥をかかされたんだ。俺の妻であったり、母親であったり。ただ、僕のパパ(デイブ・フィンレー)は病院にいたんでその時は見ていないけれども。家族の前で恥をかかされた。だからそういったことは2度とゴメンだ。ここは大阪か。ま、とにかく俺たちはタイトルに挑戦を再びしてベルトを取り戻してみせる。そのタイトルの再チャレンジ、再獲得を狙っているんだ」
タンガ「ジャパンのヤツらよ、お前らはまだ知らないのか。オレたちはまたやったぞ。(※ベルトを示しながら)ほら、これを見ろ。6回目だ。IWGPのヘビー級部門のタッグチャンピオンになったのはな。そう、オレたちゲリラズ・オブ・デスティニーだ」
タマ「ハッキリと言っておく。この場でハッキリと言っておく。またもや取り戻したぞ。オレたちこそがタッグの第一人者だ。そんなタッグの第一人者から言わしてもらう。テメエら、獲れるものなら獲ってみろ! 歴史を振り返っても見ようか。ニュージャパン・プロレスリングにおいて、史上最高の記録を残したタッグをな。いいか。悪いけど、ほんとに悪いけど、チャド(カール・アンダーソン)とギャローズよ、オレたち兄弟、G.o.Dがお前たちを超えてしまった。そしてテンザン&コジマ、お前らと並んだ。ハハハ。超えるのは時間の問題だ。ほかのヤツらが足元にも及ばない。さて、今後の計画について話し合うとするか。これからの試合に関してだ。ツイッターを通じて、オレたちは挑戦者を募集する。このベルトに挑戦したいヤツらはいないか? 口先だけでなく、リング上でオレたちと向かい合うヤツだ。そいつらに場所を与えてやる。誰でもいい。誰でもいいぞ。誰でもいいから、かかって来い。来るんだ。返り討ちにしてやるがな。誰でもいいぞ。かかって来い。心ゆくまで味わわさせてやる。ゲリラズ・オブ・デスティニー、タンガ・ロアとタマ・トンガ、G.o.……」
タンガ「Dをな……」
※裕二郎&オーエンズはノーコメント