第5試合は内藤哲也&SANADAvsKENTA&ジェイ・ホワイト。1.6大田区で行なわれた同一カードでは、SANADAがオコーナーブリッジでジェイから勝利を奪っている。
2.9大阪城ではIWGPヘビー&IWGPインターコンチネンタル王者の内藤が、KENTAを挑戦者として迎撃。さらに同大会ではSANADAとジェイ・ホワイトがスペシャルシングルで対峙。大一番に向けたダブル前哨戦となる。
内藤は二本のベルトを携えて入場。リングに上がると、内藤とKENTAは互いに目を合わせない。試合前、BULLET CLUBがToo Sweetサインをかわすとブーイングが注がれる。L・I・Jタッグが拳を突き合わせると、場内は歓声。ジェイはL・I・Jにブーイングを送る。
先発は内藤とジェイ。すると、ジェイはすぐにKENTAにスイッチ。KENTAは場内に「KENTA」コールを煽る。そして、KENTAは間合いを外すように場外にエスケープ。浅見レフェリーに促され、KENTAはリングに入るも、すぐさま場外に出てしまう。
KENTAがエプロンに立つと、内藤はセカンドロープを空ける。すると、KENTAはサードロープをくぐってリングイン。
内藤の背後からジェイが襲いかかろうとするも、内藤はその動きを読む。そしてKENTAをジェイに放り投げ、両者が場外に落ちると、内藤は寝転びポーズ。
KENTAがリングに上がって「来い、コラ!」と挑発すると、今度は内藤が場外にエスケープし、心理戦を仕掛ける。内藤はリングに戻ると見せかけ、寝転びながらまたも場外へ。
次はSANADAとジェイのマッチアップ。外道がSANADAの気を引くと、ジェイがパンチで襲いかかる。さらに逆水平チョップをお見舞い。ここから技の読み合いとなり、SANADAがジェイにドロップキックをヒット。
SANADAがロープに飛ぶと、外道が場外から妨害。そこにジェイが突進するも、SANADAはよけて場外に排除。そして、場外に飛ぶと見せかけてエプロンに着地。そして、SANADAと外道の攻撃をかわし、トップロープを一回転してリングイン。
すると、KENTAがSANADAに攻撃。さらにKENTAは内藤に場外戦を仕掛ける。ジェイはSANADAを鉄柵に叩きつける。KENTAは内藤に通路でDDT。さらに内藤の身体の上を駄々っ子のように地団駄。
戦場がリングに戻ると、KENTAがSANADAにストンピングを連発。さらにエルボーからカバーに入るが、SANADAはキックアウト。KENTAは「SANADA~」と場内を煽る。
KENTAはSANADAの腹部にエルボーを連発。スイッチしたジェイは、スリーパーでSANADAを捕獲。劣勢のSANADAはエルボーからその場飛びムーンサルトプレスを繰り出すが、ジェイはかわしてギロチンドロップ。
スイッチしたKENTAはSANADAの背中にサッカーボールキック。さらにSANADAの顔面にニードロップを連発。そしてフェイントから後ろ足でSANADAを蹴り飛ばし、コーナーの内藤に向けて、胸を叩いてから拳を突き上げて挑発。
劣勢のSANADAだったが、スキをついてミサイルキックをKENTAにヒット。ようやくスイッチした内藤は、KENTAにエルボーからツバを吐きかける。さらにティヘラ、エルボー、低空ドロップキック、スウィンギングネックブリーカーと波状攻撃。そして、腕を突き上げてポーズを取り、場内は歓声に包まれる。
内藤は変形ネックブリーカーから、両足でKENTAの両肩を締め上げる。KENTAはロープエスケープするも、内藤はなかなか離さない。
内藤はKENTAにバックエルボーを連発し、グロリアの体勢に。切り抜けたKENTAは、内藤にカウンターのパワースラム。
そしてKENTAはトップコーナーからダイビングラリアット。続いて首切りポーズからgo 2 sleepを狙うも、内藤は脱出してエルボー。だが、KENTAは強引にセカンドロープを利してのDDT。
さらにKENTAは内藤の後頭部にランニングニー。そして、もう一度go 2 sleepを狙うも、内藤は切り抜けて延髄斬り。続くジャンピングエルボーアタックをかわしたKENTAは、投げっぱなしジャーマン。だが、内藤もスパインバスターで反撃。
次はSANADAとジェイのマッチアップ。SANADAはヒザへの低空ドロップキックでジェイを場外に排除。そして、プランチャを決め、場内の歓声を煽る。
SANADAはジェイをリングに戻し、スワンダイブ攻撃。これはジェイにかわされるも、スキをついてパラダイスロックの体勢に。
これを切り抜けたジェイは、浅見レフェリーをSANADAに投げつける。そして、SANADAの髪をつかんでマットに強引に叩きつける。
ジェイはSANADAに串刺しエルボーからDDT。続いてジェイは裏投げを狙うも、SANADAは脱出。ここから技の読み合いとなり、ジェイが低空バックドロップ。さらにブレードバスターで叩きつけてカバーに入るも、SANADAはカウント2でキックアウト。
勢いに乗るジェイはSSSの体勢に入るが、内藤がジャンピングキックでカット。するとKENTAもリングに入り、内藤にキック。しかし内藤はKENTAに低空ドロップキック。
SANADAはコーナーをバク転してジェイの背後に回るとドラゴンスリーパー。ここで外道がイスを持ってリングに入ろうとするが、SANADAは外道がロープをまたいだところで、そのロープを蹴り上げて阻止。
続いてSANADAとジェイは技の切り返し合戦を繰り広げ、ジェイが首固め。はねかえしたSANADAはTKOの体勢に入るが、ジェイは暴れて脱出。続いて技の読み合いとなり、SANADAがオコーナーブリッジの体勢に。
SANADAがブリッジにいかず、そのまま押さえ込むと、ジェイが脚力でSANADAを吹っ飛ばす。すると、外道が場外からカウンターのイス攻撃。ひるんだSANADAを、ジェイがすかさず丸め込んで3カウントを奪取した。
試合後、内藤がSANADAに駆け寄ると、KENTAが突っかかる。内藤が応戦しようとすると、KENTAはすばやく場外へ。KENTAはジェイと勝利を称え合う。退場時、KENTAは場内のブーイングに合わせて優雅にタクトを振るような仕草を見せる。
ジェイ「結果が示すように、オレのレスリングテクニックはまたしても磨きがかかった。SANADA、お前は新日本でも才能のある一人だと呼ばれている。自らのレスリングでリングに美しい絵を描くレスラーだと称賛されている。巧みなサブミッションとクラシックな技を持ちながらも、鮮やかな技までこなしてしまうとな。だがそんなものを持ち合わせていても、SWITCHBLADEには全く効かない。オレはたった一人の力でMSGを超満員にした男だ。そして4月4日(現地時間)、ROHの『SUPERCARD OF HONOR』でマーティー・スカルをリングで大の字にしてやる。今夜は丸め込みというシンプルな技でお前を倒してやった。お前がそこまで言われるほどのレスラーなら返せたはずだ。だがSANADAは俺を倒す術を持ち合わせていない。誰一人として俺を倒すことはできない。今年の『NEW BEGINNING in OSAKA』はトーキョードーム2連戦に続き、オレのおかげで歴代最大規模だ。SANADA、オーサカジョーでも同じ結末を与えてやる。お前がどれだけ自信があふれていたとしても、オレを倒すことはできない。お前とファンにできるのは、せいぜい呼吸することだけだ」
KENTA「(※新日本プロレスワールドのカメラに向かって)はあ、どうしたの? 青森(1.29)と、どこだったっけ? 秋田(1.28)。山形と秋田……山形と秋田じゃねえ。もうわかんない、東北。青森と秋田、どうした? リンゴ嫌いなのか、お前?リンゴのこと悪くいうなよ。オレの高校の先輩、今、青森で大きなリンゴ農園やってるんだから、怒られるよ。座れ。(※フロアにあぐらをかいて)そんな話、どうでもいいんだよ。ええ? 鉄也、バカチンが。鉄也! 鉄也のコメント見た? こないだの。あれがどこだか、どこの(言葉が)訛ったとこか忘れたけど、あそこの見た? あれ、編集したろ? ダメだろ、それ! 甘やかして。鉄也だけ、そうやって甘やかすの? だったらオレだってやってもらうよ、そんなだったら。特別扱いはよくないぞ。わかった?鉄也のコメント……鉄也、弱いよ。オレなんか、結果も残してないオレなんかいくらでも、攻め込む方法はいくらでもあるよ。もっと頭使って。オレなんかすぐ黙らさせる方法なんかいくらでもあんだから。頭使って。一歩踏み出して。頑張れよ。で、お前が来てなかったから、ここ2日間(2大会)、オレはツイッターで彼のコメントに対して答えを出したよ。全員が全員、ツイッターをやってる、わけではない。あんなもののやんない方がいい。俺もこの仕事やってなかったら、あんなもんやってない。マジで、ほんとに。ふざけた大人ばっかりだ、あれやってんのは。あんなもんやんなくていい。でもオレは今回、あのツイッターで返したんだ。みんながやってない、みんなが見てるわけじゃないコメントは(※自身の顔の右横に両手で丸く示して)これだ。ここに映ってるのが、コメント。見えない? (※両手で自身の顔の前に丸く大きくしめして)ここに大きく『ニュージャパン(ワールド)』が映してくれてる、これがオレが出したコメントだ(※自身が指定した場所にワールドスタッフが、Twitterの自身のコメント画像を入れ込んでくれという意味)。読んでくれるかな? わかったかな? これがオレの答えだよ。今日たぶん、鉄也はきっと、このコメントに対して、何かしらのアンサーを彼は、いま2冠で、団体の中心にいる彼は、オレのこれを見て、今日、コメントを出してくれるはずだと思う。それを楽しみにして、次、明日かな? また、次の手を考えましょうか。(※片ヒザを着いて)ま、オレがなんが言いたいかっていうと……手洗いとうがいだけはしっかりやりなさいっていうこと!」
※KENTA選手が言及していたコメントはコチラ
内藤「『世界を経験した男』っていうフレーズ、別にオレは、彼のことバカにしてこの言葉を言ってるつもりはないんだけどさ、もし彼がそう感じてしまったんならね、非常に申し訳ないことしたかな。『行ったこともないヤツが、偉そうなこと言うな』みたいなこと彼、言ってたよね? えーと、彼の言う世界っていうのは、アメリカのことを指してるのかな? そして、あの団体のことを言ってるのかな? 確かにオレは、この団体を出たことないし、彼の言う“世界”で挑戦したことないよ。メキシコでは結果を残し、しっかり名前を残したけど、メキシコは彼の言う“世界”には入ってないんでしょ? 冷たいなあ……そんなこと言うなよ。それから、前々から彼は、相手選手のことを口で攻撃はするけど、自分のことはあまり言わないよね。そろそろさあ、彼にプランを皆様に披露したらいいんじゃないの? まさかプランが何もないなんてことはないでしょ? 口の、しゃべることが上手なKENTA選手なら、この団体での、この先のプラン、あるんだろ? その話をぜひ聞いてみたいものだねえ……。さあ、明日もここ北海きたえーるで試合があるでしょ。皆様、また明日も、この場所で、ここ北海きたえーるでお会いしましょう。アスタ・マニャーナ。アディオス」
※SANADAはノーコメント