「タイガー服部レフェリー引退試合」の1試合目として行われる8人タッグマッチ。2日後の2月21日(金)後楽園では、現IWGPタッグ王者組のタマ&タンガが、棚橋&飯伏の挑戦を受ける。
試合開始前、服部レフェリーが登場すると、大拍手が起きる。そんななか、新日本プロレス本隊&CHAOS→BULLET CLUBの順で入場となり、ジェイたちが服部レフェリーにウルフサインのキスを強要。だが、服部レフェリーが拒否した。
その後、矢野とカバナがどちらが先発するかで揉め出し、その隙を突いてジェイ&ファレが襲い掛かる。しかし、矢野&カバナは2人同時に両腕をトップロープにかけてフェイント。そして、素早く赤コーナーへ戻り、棚橋&飯伏にタッチした。
ここから棚橋&飯伏対タマ&タンガという構図となり、棚橋&飯伏がタンガにダブルショルダータックル、タマに合体ショルダースルー。そして、2人同時のその場飛びムーンサルトプレスでタマを押し潰す。
ところが、セコンドの邪道が竹刀攻撃で棚橋のロープワークを妨害し、一気に形勢逆転。タンガたちが場外戦で飯伏たちを痛めつけるなか、タマがチョーク攻撃で棚橋に追い討ちをかける。
これで棚橋は沈黙してしまい、タンガとタマが相次いでトップロープ越えのセントーンアトミコをお見舞い。さらに、ジェイが逆片エビ固め、ファレが踏みつけ攻撃などでいたぶる。
その後、タマが棚橋を場外へ落とそうとするが、棚橋はトップロープを掴んで逆上がり。そして、そのまま両脚でタマの頭を取り、ヘッドシザースホイップの要領で場外へ投げ捨てた。
これで棚橋がようやく脱出し、タッチを受けた飯伏がタマに打撃ラッシュをお見舞い。さらに、カウンターパワースラム、ライオンサルトに繋ぐ。
それでもタマが変型コンプリートショットで逆襲すると、飯伏はハイキックで報復。そして、カミゴェの体勢に入るが、タンガが背後から組みつき、ジャーマンスープレックスホイップで投げ捨てる。
次にタマ&タンガは合体バックドロップを仕掛けるが、飯伏がバク宙で回避し、開脚式オーバーヘッドキックで2人をまとめてダウンさせた。
カバナ対ジェイとなり、カバナがヘッドシザースホイップで先制し、顔面パンチ連射で追撃。さらに、コーナー最上段でフェイントをかけ、エルボースタンプを浴びせる。
カバナの攻勢は続き、串刺しジャンピングバックエルボー、2段ジャンプ式ボディプレス。しかし、ジェイがDDTで報復し、ファレがリングへ入る。
するとカバナはタッチを求めるが、矢野はリングを降りてしまう。そして、エプロンに立ってファンのコールを煽るが、カバナが背後から近づき、背中を触ってタッチ。
その直後、ファレが矢野を強引にリングへ投げ込み、左右のハンマーブロー連打で追い討ち。だが、矢野は次の串刺し攻撃をかわし、平手で後頭部を叩く。
だが、ファレが矢野とカバナにカウンタータックルを食らわせ、ジェイ&タンガ&タマがトレイン攻撃、ファレがエルボードロップで追撃。
続いてファレはグラネードを狙うが、カバナが救助に入る。するとファレはカバナの首を掴むが、今度は矢野がカットに入る。するとファレは矢野とカバナへ同時にグラネードを仕掛けるが、矢野が脱出して逆さ押さえ込みの体勢に入る。その直後、カバナがエルボースタンプをファレに浴びせると、矢野が急所にバックキックをお見舞い。そして、そのまま逆さ押さえ込みで3カウントを強奪してしまった。
矢野「プロレス界の大先輩を、大変リスペクトしております! ところで、ベルトはどこだ!(※と、控室へ)」
カバナ「(※矢野の後を控室に向かいながら)ハットリは誰も越えることができない。偉大な日本人だ!」
棚橋「よし! この2月に入って、またいろんな選手に出会って。いろんな選手に出会って……(※と、両手の2本指を立てて胸の前でクロスさせるポーズ)俺は何やってんだろうなっていう思いがあって。クソーッ! 俺だって頑張りてぇよ! 気合い入りました! ま、体調を整えることももちろん大事だけど、気持ちでカバーします!」
飯伏「服部さん。レフェリー生活、50周年? 70周年? お疲れ様でした! まだまだやってもらいたいですけど、でも年齢的にはしょうがないと思いますけど。まあ僕的には、自分は150歳まで生きると思ってるんで、あと…132~133年、プロレスできると思ってるんで。服部さんも、機会があったら復帰してもらって、また引退して、またやってまた引退して、またやりましょう、一緒に。またいつか、お願いします。あとタッグ、明後日必ず獲るんで。まあ必ず、獲れるでしょう。頑張りますよ。後はやるだけ。後はやるだけです。頑張ります」
タマ「イブシ、タナ! お前たちはタッグチームとして一緒にやっている経験がどれだけあるんだ? それだけのもので、この6回もタッグチャンピオンに輝いたタマ&タンガに挑戦するつもりか? 勝てるわけないな。俺はもうお前たちのことは見えた。イブシ、お前のことはずっと見て研究してきたからな。金曜の夜、G.o.Dにお前たちが敵うかどうか、やってみようぜ」
ジェイ「(ベンチをバシバシ叩きながら)多くは望まないが、少なくともコーラクエンホールに来た時は、このベンチがなければ始まらない! このパターンが見えているか? ここに来ると必ず起こるパターンがあるんだよ。それは何かというと、一貫して自分に対してイヤなフィルターのかかった不公平さが生じている。それはまず一つ目、レフェリーの存在だ。『G1』でのレッドシューズ、そしてオーサカジョーではKENTAもやられた。リングサイドにいる奴らもそうだが、俺はレフェリーの妨害によってイヤな目にたくさん遭っているんだ。少しはサポートがあってもいいだろう? しかし、そんなことは起こらない。レッドシューズもどっかに行ってくれよ。今日も今日で、またこのパターンが起こった。でも、今日はハットリ。レジェンドだから彼に尊敬の念を表さなければいけない。引退興行だから優しくしなきゃいけない……な~んてことは俺には関係ないんだ! もう本当に許せないぞ! ライガーだって、今日実況席に座っていたじゃないか? あいつ引退するって言って引退したと思ったら、まだいるのか。もうこの場から去るべきだって言ったのに、まだわかってないのか。2つ目のパターン、それはレスラー自身もわかってないのかもしれないが、BULLET CLUBが今を作っているということだ。この新日本プロレスという会社をこのレベルにまで引き上げたのは俺たちだということを、誰もわかっていない。俺たちが変化を生み出し、この会社を引っ張っているということを何もわかってないな。もうライガーもハットリも、そして数日後にはナカニシもいなくなる。これから二度と見なくなると思うとせいせいする。新時代が来る。その新時代は俺の新しい時代であり、BULLET CLUBの新しい時代でもある。そこにもうお前らは居場所がないということをわかっているんだろうな? これは個人的には捉えないでほしいけども、今ピークにいるアスリート、すなわち俺たちがここにいる限り、もうお前たちの場所はない。新日本のコミュニティもこの言葉で傷ついてほしくないけれども、これは仕方のないことなんだ。なぜならば、俺の時代がただ単純に来てしまったということだからな。そしてお前たち、スイッチブレードと供に呼吸をする覚悟はできているか? そして新時代を経験する覚悟はできているか?」
※ファレとタンガはノーコメント