同一会場4連戦の3日目として開催される『NEW JAPAN ROAD』後楽園ホール大会。タマ&タンガvs棚橋&飯伏の「IWGPタッグ戦」をメインイベント、鷹木&EVIL&BUSHIvs矢野&カバナ&田口の「NEVER 6人タッグ戦」をセミファイナルにして、全7試合がラインナップされた。
第1試合は、タイガー&キッドと辻&上村のタッグマッチ。
キッド対辻で試合が始まり、キッドがチョップで不意打ち。しかし、辻がヘッドロックで絞り、ショルダータックルへ繋ぐ。それでもキッドはタックルを返すが、辻がボディスラムで投げ捨てる。
ここからキッドが孤立し、上村がカウンターバックエルボー、変型サイドネックロック、フライングメイヤー、スリーパーホールド、首4の字固めなどで攻め立てる。
しかしキッドは、カウンタードロップキックで辻に逆襲。タッチを受けたタイガーが、辻にローキック連打を浴びせる。
しかし辻は、カウンタードロップキックでタイガーに報復。替わった上村が、串刺しバックエルボー、ランニングエルボーをタイガーに見舞う。
続いて上村&辻が、タイガーにトレイン攻撃を敢行。続いて上村がかんぬきスープレックスの体勢に入るが、キッドがカットに入る。
すると上村は、かんぬきスープレックスでキッドを投げ捨てる。そして、辻と共にダブルドロップキックでタイガーをなぎ倒す。
次に上村は逆エビ固めを極めるが、タイガーは自力でロープエスケープ。そして、ハイキックを放つが、上村が回避してスクールボーイで丸め込む。
だが、タイガーがキックアウトし、逆さ押さえ込みで上村に3カウントを迫る。これを上村が跳ね返し、タイガーが仕掛けた脇固めからも脱出。
さらに上村はエルボー連打からロープへ走るが、タイガーがカウンターローリングソバットで迎撃。さらに、ハイキックで大ダメージを与えると、最後は腕ひしぎ逆十字固めで完勝した。
試合後、番外戦でキッドが辻を圧倒。一方、タイガーは上村が立ち上がるのを促し、言葉をかけて退場。上村はその後ろ姿を悔しそうな表情で見つめた…。
タイガー「うん! いいんじゃないですか、上村。ものすごく気持ちも出てたし。俺のことを、『この野郎!』って顔で見てるのなんて最高だよ! 最高! あれでこそヤングライオンだし、あれでこそ、俺と組んでて上村に少し何かが伝わったかなと思うしね。だって、ボストンクラブにいって、あんな風に踏んづけると思わなかった(笑)。でも、全っ然俺は、ああいうの大好きだから! ホンット好き! 上村のあの熱い“戦い”、今日は辻よりも全然よかったよ。一番よかったと思う、4人の中で。素晴らしい! ただこれをね、俺だけじゃなくて……俺いつも思うんだけど、彼らと当たるのは何でいつも本隊の、俺とか永田さんとかなの? 他のヤツらもやりゃあいいんだよ! どれだけアイツらが成長してるのか(確かめればいい)。TVやモニターで見てああでもないこうでもないって言うんだったら、自分たちでやってみればいいんだよ! どれだけアイツらが成長してるか。俺はいつもそう思うね。なぜ俺たちだけなのか。もっともっと彼らと試合をするべきだよ。そしてみんなでホントに育てるんであれば、いろんなタイプの人間と当てて、彼らを育てる。それが一番だと思う。ずーっと同じ人間とやったって、しょうがない。逆に俺だって別に、彼らの子守じゃないんだから。ただ、今日の試合は素晴らしかった。(※ゲイブリエルに)カモン!」
※ゲイブリエルがタイガーの横にやってくる。
タイガー「彼もね、LA DOJOで、柴田君の元で鍛えられてるから。気性の荒さは素晴らしいし、あとはもう、試合の場数。試合をもっともっとこなしていけば、この日本にいるヤングライオンには勝てると思うしね。今は勝てない。なぜなら、やはりまだまだ日本のレベルには追いついてないってことだよ。クラークとかね、アイツらはいいレベルまで来てるけど、もっともっと試合の場数を踏んで、彼らと切磋琢磨して、日本とロスのヤングライオンの成長を、もっともっと、彼らたちで作ればいいと思います。(※ゲイブリエルに)グッド!(※と手を差し出す)」
ゲイブリエル「(※握手を返し頭を下げて、日本語で)アリガトウゴザイマシタ!」
タイガー「サンキュー! トゥモロー、アゲイン!」
※先に控室へ
ゲイブリエル「新日本に来て初めての勝利だ。タイガーさん、本当にありがとうございました。タイガーさんが勝ったとはいえ、勝利は勝利。彼こそが真のレジェンドだと思っている。辻、ここでこのままやっていけると思うな。俺はこのまま戦いを続けていく。より強くなっていくだけだ。俺たちは流れている血のレベルが違うんだ! アレックス、クラーク、カール。俺たちはみんなエリート・アスリートだ。明日も同じように勝利を掴むために戦う。(※日本語で)オレハ、LA DOJOダ! イジョウ!」
辻「ゲイブ、お前、LA道場のカール、クラーク、アレックスよりもガンガン攻めてくるな。それでこそ新日本のヤングライオンだ。野毛道場でトレーニングしているだけあるな。またやろうぜ」
上村「せっかくタッグパートナーのタイガーさんと試合するチャンスだったのに、こんなにあっさりやられたら、何も言葉が出てこないです。あと、昨日のことを僕は忘れてないんで。プロレス王かなんか知らないですけど、丸腰じゃないですか? 興味があるんだったら、この生意気な若手をぶっ潰してください。よろしくお願いします。ありがとうございました」