レジェンドたちとの記念撮影が終わると、中西がファンに向けて最後の挨拶を行なった。
■中西の挨拶
「(※大『中西』コール)皆さん、こんなにたくさんの方に支えていただきまして、今日、来ていただきまして、本当にありがとうござまいます!(※大拍手) ホンマ、奇跡のようにオリンピックに出れて、それでホンマ、(自分は)大したことないのに新日本プロレスに取ってもらって、いい気になっていろんな失敗も繰り返して、そやけど、みんなに支えられて。特に、永田、天山さん、小島さん、切磋琢磨してもらって、なんとか、諸先輩方にも鍛えられてなんとか、後輩らにもケツ叩かれてなんとか、なんとか、本当にここまでやって来れました。ホンマありがとうございます(※大拍手)。ホンマに、それにも、これにも、なんでも、ホントに、皆さんがこんな俺を応援してくれはったから。ホントにさっきまで歩けへんぐらい足引きずってても、皆さんの声援もろたら急に動けるようになんのがレスラーやと、そうやと思うんやけど、ちゃうかな!?(※場内笑&大拍手) そういう“人種”やと思うんで(※『中西』コール)。ありがとうございます。まあホンマ、典型的なレスラー体質な自分やと思うんですけど、そういうところでなんとかやらせていただきました。今日はホントにありがとうございました(※大拍手)。あの、これで終わりやのうて、ホンマに、あの、現役は終わりなんですけど、1度プロレスラーをしたからには、死ぬまでプロレスラーやと思ってますんで(※大拍手)。マサ斎藤さんもそう言うてはりました。せやから死ぬまでプロレスラーでトレーニングを続け、そして第二の人生、おもいっきり歩んで行きたいと思います。ありがとうございました!(※大拍手&大『中西』コール)」
続いて観客が起立するなかでテンカウントゴングが鳴らされ、阿部誠リングアナウンサーが「“第51代IWGPヘビー級チャンピオン”“’99『G1 CLIMAX』優勝者”中西学ー!!」とコール。
これで場内に「Seize The Tactticz」が鳴り響き、ファンが大「中西」コールを送る。すると中西は両手を広げ、野人の雄叫びをファンと大合唱した。
その直後、棚橋や永田たちがリングに入り、みんなで力を合わせて中西を胴上げ。120kgを超える巨体が3回宙に浮いた。
ここから中西はリングに上がった選手たちと握手。そして、客席から「中西」コールが起きる。
その後、棚橋からマイクを渡された中西は、「やったことないからね」と言って苦笑いを浮かべる。そして、中西が「1、2、3…」と音頭を取り、最後は会場の全員で野人の雄叫びを大合唱。
さらに中西は、リングサイドを1周し、ファンとコミュニケーションを取りながら退場。27年のプロレス人生に幕を下ろした。