矢野とヒロムが異色対決する『NJC』2回戦。ヒロムにとって矢野は、ヤングライオン時代にバリカンで頭を刈られた因縁の相手でもある。
ヒロムは新日本プロレスのロゴが入ったヘルメットを被って入場。そして、矢野が登場すると、入念なボディチェックを浅見レフェリーに求める。
その後、浅見レフェリーが問題なしと判断して試合開始のゴングが鳴らされるが、途端に矢野が隠し持っていたバリカンを取り出す。それを見たヒロムはパニックになり、「やんねぇーぞ! 帰る!」などと口走ってリングを降りる。そして、矢野の目を盗んでリング下へ逃走。
それを矢野が追いかけると、ヒロムはリング下を通って反対側の場外へ移動し、矢野のバリカンを持ってリングイン。そして、矢野の髪を切ろうとするが、電源が入らずに諦めてしまう。
すると矢野は、ふたつ目のバリカンを取り出し、「(電源は)これが入るんだよ、バカヤロー!」などと言って勝ち誇る。だが、ヒロムは串刺しラリアット、低空ドロップキックなどで攻めこみ、ヘッドシザースホイップで矢野を場外へ投げ捨てる。
場外戦になり、ヒロムは鉄柵攻撃で矢野に追い討ち。それでも矢野は2度目の鉄柵攻撃を切り返し、本部席に保管してあったバリカンを取ろうとする。しかし、阿部誠リングアナウンサーが体を張って阻止し、ヒロムが東側の壁へ叩きつける。
ところが、矢野がどこからかハサミを取り出し、ヒロムは驚愕。慌ててリング内へ逃げ込み、「もうヤダ!!」「こんなことやるためにプロレスラーになったんじゃないんだよ!!」などと叫ぶ。
すると矢野はニュートラルコーナーのクッションを外すが、ヒロムは金具との衝突を回避。そして、ロープのリバウンドを利用したスクールボーイから矢野に低空トラースキックを見舞う。
その後、ヒロムがトップロープ越えのカナディアンデストロイヤーを狙うも、矢野がロープを掴んで抵抗。そして、タイツに手を突っ込むと、ヒロムが凶器を警戒して手を放してしまう。
さらに矢野は、優勝トロフィー付近からハサミを取り出し、ヒロムの動きを止める。そして、ダウンしたヒロムと辻陽太の脚をテーピングで巻いて繋いでしまう。
これでヒロムが完全に動きなくなり、ついに矢野がハサミで髪を切ってしまう。これで矢野は勝ち誇るが、ヒロムが二人三脚状態で辻を引き連れ、背後から体当たりを食らわせる。
これで矢野がバックステージまで吹き飛ぶと、ヒロムがその両腕をテーピングで巻いて固定。さらに、頭部にもテーピングを巻いて視界を完全に奪う。
続いてヒロムはエレベーターの中に矢野を叩き込み、ドアを閉める。これでエレベーターが下降するなか、ヒロムは辻と一緒に二人三脚で戻る。そして、カウント18でなんとか生還し、リングアウト勝ちを収めた。
この試合結果により、ヒロムは7月2日(木)の順準決勝戦で石井と対決することになった。