試合時間こそ短かったが、オカダには疲労の色が見える。そして、マイクでしゃべり始める。
オカダ「久しぶりでどんなこと言っていいか、忘れてしまいましたけども、いつもは会場名をここで言うんですけども、言えないんでね。会場非公開!! まあ、こんな空気なるよね。永田さん、オッサン言ってすいません。永田さんは、おじさんでした。まあさ、ここでしゃべっても、裏でしゃべってもいっしょなんだからさ、野上アナ、久しぶりにやりましょうよ、勝利者インタビュー。そっから聞こえるんで」
と、オカダが実況席にいる野上慎平アナウンサーに呼びかけ、リング上での勝利者インタビューが始まる。
――(永田選手のことを)オッサンだっておっしゃいましたけども、どんなおじさんでしたか?
オカダ「まあね、まあ、ダンディなおじさんなんじゃないですか。まあほんとに、いろんなおじさんいますけど、今日の永田さん見て、カッコいいと思わない人、いないでしょ。そんなダンディな……カッコいいって言うとちょっと違うと思うんで。ダンディな永田さん、おじさんでした」
――かつて永田さんの付け人を務めてました。新日本プロレスとは何かをその時教わったという話も聞きました。今の新日本をオカダ選手が永田選手に、永田裕志に刻んでやろうっていう、そんな意識はあったんですか?
オカダ「そうですね、やっぱり、今の新日本プロレスっていうのを、永田さんとは8年前にレインメーカーとして帰ってきて、シングルマッチ2回目なんで、やっぱり今の、トップの新日本プロレスっていうものを感じてもらって、今、別に、永田さんは、あきらめたとは思ってないですよ。絶対、オレらと一緒にまたやってやるんだって、思ってると思うんで。僕はいつでも胸貸しますんで、永田さん全然、かかってきてください」
――永田さんも新日本プロレスだけじゃなくて、業界の大黒柱はオカダ・カズチカだとおっしゃってました。(IWGPヘビー級の)ベルトはありませんけども、ご自身でもそう感じてらっしゃいますよね?
オカダ「俺しかいないでしょう。新日本プロレスだけじゃなく、プロレス界、俺しかいないし、俺がやらないとダメだと思います。だからこそ、この『NEW JAPAN CUP』優勝して、ベルトを獲るのが、僕の使命です。それが、永田さんとか、そういう先輩たちにお見せする、今の新日本プロレスなのかなと思います」
――あくまでも目標というか、この『NEW JAPAN CUP』の先に見ているのは一つですね?
オカダ「そうですね。まあ、(ベルトを)ふたつ持ってる人いますけど、僕が目指すものはひとつだと思ってます」
――ありがとうございます。また、永田選手との闘いを楽しみにしています。
オカダ「ありがとうございます」
ここで勝利者インタビューは終わり、オカダがそのままマイクアピールを続行。
オカダ「というわけで、久しぶりにはこんなこともあっていいんじゃないかと思います。最後にひとつだけ言わせてください。(※しばらく間を開けてから)特にありません。というわけで、また次、会いましょう。今日はどうもありがとうございました!」
これで場内に「RAIN MAKER」が鳴り響き、オカダはコーナー2段目に乗ってレインメーカーポーズを決めてから引き揚げていった。
NJPW WORLD Special NEW JAPAN CUP 2020
- 日時
- 2020年6月24日(水) 開場 19:00開始
- 会場
- 非公開
- 放送