小島＆田口のベテランコンビに、上村＆ゲイブリエルの野毛道場とLA道場のヤングライオンコンビが挑むタッグマッチ。

　両軍がリングに揃うと、上村は小島を、ゲイブリエルは田口をそれぞれ挑発。先発は田口とゲイブリエルでスタートだ。まずはロックアップから腕の獲り合いやグラウンドの攻防を展開。お互いに一歩も譲らずにやり合う。
　続いては小島と上村がマッチアップ。上村はヘッドロックを奪い、続けてショルダータックル。しかし、小島は倒れない。ならばとエルボーを放つと、続く小島の攻撃をかわした上村はショルダータックルをかましてふっ飛ばしてみせた。
　小島も負けじとショルダータックルで反撃。コーナーのゲイブリエルも蹴散らすと、上村にはストンピングをお見舞いだ。しかし、上村は小島、そしてタッチした田口にもエルボーで立ち向かう。
　その上村を田口はヘッドロックで捕獲。ぎりぎりと締め上げて、いためつけていく。再びタッチを受けた小島はストンピング。上村が立ち上がってエルボーで反撃してくると、お返しのエルボーでダウンさせる。
　続けてショルダーネックブリーカーを放った小島は田口と交代。田口は上村の頭にヒップバットを見舞うと、コーナーに叩きつけ、自身のケツを上村の顔面になすりつけていく嫌な攻撃だ。だが、上村は続くコーナースローを食らいながらも、エルボーで反撃。田口をヒップトスで投げると、ドロップキックを炸裂させた。
　ようやくタッチを受けたゲイブリエルも勢いよくロープ間を走り、田口にショルダータックル。リングに飛び込んできた小島にはボディスラムだ。そして、田口にブレーンバスターを仕掛けたゲイブリエル。
　これが決まらないとドロップキックを食らわせて、もう一度ブレーンバスターを仕掛ける。だが、田口は後方に着地してゲイブリエルをロープに投げると、返ってきたところでカウンターのジャンピングヒップアタック。そして小島にタッチだ。
　小島はゲイブリエルをコーナーに追い詰めてマシンガンチョップを連打。続けて、いっちゃうぞエルボーを投下すると、エルボーの連打。しかし、カウンターのエルボーで反撃したゲイブリエルはショルダータックル。そして、逆片エビ固めに小島を捕獲する。
　上村もサポートに入ってきて、田口を捕まえて逆エビ固め。だが、小島はロープエスケープで脱出。ならばと上村とゲイブリエルは田口をダブルショルダータックルで蹴散らし、小島にはトレイン攻撃を食らわせる。さらに上村がミサイルキックで追撃だ。
　そして、上村が場外の田口にプランチャを食らわせて引きつけている間に、ゲイブリエルはブレーンバスター。さらにスクールボーイと畳み掛ける。しかし、小島は3カウントを許さない。ならばとエルボーを連打し、続けてロープに飛んだゲイブリエル。
　だが、小島は待ってましたばかりにカウンターのラリアット。一撃でゲイブリエルをなぎ倒して3カウントを奪い、貫禄の勝利を飾ったのだった。

田口「この前の辻、ゲイブ（リエル）組も追い込まれましたけど、今日の上村、ゲイブ組にもかなり追い込まれまして、こうやって若手が伸びていくっていうのはうれしい半面、これだけ追い込まれるという悔しさも……。勉強になる試合でした。このあと試合が組まれてないんで、しっかりトレーニングして、次のシリーズ頑張ります。以上です。今日はさわやかにいきました。ありがとうございました！」
小島「つい先だって宇和島での大会が中止になり、当たり前にプロレスができるという環境が変わってしまった。宇和島の人たちには本当に申し訳ないと思ってるし、またいつか、この借りを大きな形で返せればと。そしてあとは、自分自身のデスペラードに対してのいろんな思いがある中で、いつだってこの右腕を、俺が大事にしてやってきたこと、それだけは何も変わらない事実なので。中には『なんだ、普通のルールと何も変わらないじゃないか』って言う人がいる。それはその人の価値観であって、俺の価値観ではそうじゃない。このラリアットを指定しているそのルールは、俺にとってはあまりにも特別なルールであって、誰にもそれは譲れないところ。異論があるんだったら、それは言ってもらって構わない。そういうふうにいろんな選択肢があるのであれば、それはそれで構わないし。ただ、俺にとってはこれは特別なルールだと思ってるから。それだけは譲れないかなっていう感じです。あとはリラックスして、元気よく当日を迎えます。ありがとうございました」
　
上村「今日も、今日もというか、最近、自分の調子が出ないと思ってずっと悩んでたけど、この前、地元の愛媛で試合して、それじゃダメだなって。やっぱり、どんなことがあっても常に上を向いていかないと。自分らが下を向いてたら、何も面白くないと思うんで。また気合を入れ直して明日から。上村優也25歳、明日もまた頑張ります」
※ゲイブリエルはノーコメント