約6年4ヶ月ぶりの開催となる八幡浜市民スポーツセンター大会。8月29日(土)明治神宮野球場大会の前哨戦を主軸にして、全6試合がラインナップされた。
オープニングマッチは、小島と田口がタッグを結成し、辻&キッドのヤングライオンコンビと対決。なお、小島は「KOPW 2020」にエントリーしており、8月26日(水)後楽園ホールの1回戦でデスペラードと当たる。
田口対キッドで試合がスタート。キッドが腕を取ると、田口は脚を取って対抗。そこから互角の攻防を繰り広げた。
小島対辻となり、辻がショルダータックルで先制。だが、小島がすぐにカウンタータックルで巻き返す。
ここから辻のローンバトルとなり、田口がヒップドロップ2連発、トップロープ越えのヒップドロップ、アンクルホールドなどで痛めつける。そして、スリーアミーゴを繰り出すが、辻が3回目のブレーンバスターを抵抗し、反対に投げ捨てた。
田口対キッドとなり、キッドがエルボー連打、カウンタータックルで田口に追撃し、小島をボディスラムで投げ捨てる。そして、後方回転エビ固めの要領でフォールしたのち、カウンタードロップキックで吹き飛ばす。
続いてキッドはブレーンバスターの体勢に入るが、田口が背後へ着地。そして、キッドを突き飛ばしてロープでリバウンドさせ、カウンタージャンピングヒップアタックを食らわせた。
小島対辻となり、小島が逆水平チョップ乱射、串刺しジャンピングエルボー、「いっちゃうぞバカヤロー!」からのダイビングエルボードロップ、エルボー連打、ローリングエルボー、DDTと一方的に攻め込む。
しかし辻は、コジコジカッターを抵抗し、カウンターバックエルボー、ランニングサンセットフリップ、アバランシュホールドで巻き返す。
ここで辻が小島に逆エビ固めを極めると、キッドも田口を逆エビ固めで捕らえて分断。そして、それぞれがドロップキックで追い討ちをかける。
続いて辻&キッドが小島にトレイン攻撃を敢行し、辻がスピアーで追撃。そして、エルボー連打、チョップ連打からロープへ走るが、小島がカウンターのウエスタンラリアット1発で轟沈した。
小島「デスペラー(ド)との対戦がもう決定になり、だんだんだんだんテンション上げているところです。上げるっていうか、もう上げる必要もないかな。これだけの、29年というキャリアを生かせば、おのずと自分のやりたいようにうまくいくでしょう。それがキャリアだよ。な? デスペラードくん、あまりプロレスのキャリアを見くびってもらったら困るよ。年齢がどうとかそういうの、あまり関係ないと思うぞ。キャリア……。そしてこの、ずーっと俺の体にくっついていた右腕。これがすべてを物語ってるよ。すっとずっと29年間プロレスやってきて、そして2002年6月、アメリカでスタン・ハンセンさんと出会い、さらにこの右腕の説得力が増してきた。ずーっと、2002年だぞ。もうすぐ20年。ずーっとずーっと、そうやって生きてきた、この私の右腕を、今日も明日も明後日も、ずーっとこれからも信じて生きていこう」
田口「(※腕を組み、アゴに手を置いて何か考え込むような仕草を見せ、福山雅治のような口調で)エル・デスペラードvs小島聡、29年のキャリアをなめたらいけないよ。なめられたら、なめる。なめ返しだ……」
キッド「ハア……また負けてしまった。負けてばっかりだ。負け続けている。だけど、今夜のチームでもっと組んでいけたなら。今夜のチームを続けたなら、このまま終わることはないと思う。コーヒー程度をディナーだと思ってはいない。まだまだ俺たちは経験が浅い。これから成長していくんだ。一緒にやっていけたら、一層よくなっていけるだろう。ただ、そうなるのにどれぐらいかかるのだろうか。ただ、彼とはずっと闘ってきただけに、組んだ時にどのようにすればいいのか。何ができるのか。とてつもなく大きな何かがないと。目標だったり、大きな力だったり。まだ2人には距離がある。なんとしてでも勝利をつかみ取るという気持ちで。今日はいいきっかけにはなったと思う。作戦的にもよかった。(※離れてコメントを聞いている辻に向かって)ツジ、ツジ、俺たちは友達になった。必要な存在にな。今日、どうすればお前をバックアップでるか、チームとしてどうすべきか、そしてそれを明日につなげていくにはどうすればいいか、それを考えた。次はもっといいチームになってるはず。今夜のようになるのは、これが最後にしよう。だけど、俺はずっとお前の後ろを歩いていくわけじゃないから。それだけは心に刻んでおいてくれ。タッグチームとして闘っていてもな(※と言って、先に控室に向かいかけるが)」
辻「ゲイブ。まだ帰るなよ。カムバック。カムバック、ゲイブ。(※キッドが戻ってくると、正面から向き合って)俺はな、前から言ってんだろ。俺らはチームになったら一緒に闘うと。前からその気でやってんだよ。その気になるのが遅いんだよ。一緒のチームの時は、喜んでお前を助けるし、お前も改心したんだろうから俺のことを助けてくれるだろう。でもな、LA DOJOと野毛道場、交わらないんだよ。いいか、水と油だ。俺らはプロだ。お前が言うとおり、俺らはプロだ。それはわかってる。ただ、それはチームの時、一緒に闘うときだけなんだ。リングで対角線に立ったとき、そんな感情は一切消える。ただ1人の相手としてお前がいる。これはなれそめじゃない。覚えとけ(※と伝えて先に控室へ)」
キッド「いつになく興奮してるな。オレを呼び止めるほどにまでって……」