新日本プロレス本隊vs鈴木軍の8人タッグマッチ。田口&ワトとデスペラード&金丸は、9月5日(土)千葉大会の「IWGP Jr.王座決定リーグ戦」を控えている。なお、8月29日の神宮球場大会では、タイチ&ザックが棚橋&飯伏を破ってIWGPタッグ王座を防衛。また、金丸は一騎打ちでワトを下している。
ワトが先発を買って出ると、鈴木軍はそろって対戦を拒否。ところが、金丸が急にリングへ入り、ワトに襲い掛かる。
これで試合開始となり、ワトがローリングソバットで金丸を蹴散らす。そこへ田口も登場し、息の合った連携攻撃で金丸&デスペラードを圧倒した。
ここから金丸が孤立し、田口たちが代わるがわるヒップアタックをお見舞い。そして、棚橋が指揮をとり、連続トレイン攻撃を食らわせる。
続いて棚橋がニュートラルコーナー2段目にのぼって尻を突き出し、田口が金丸をスローイング。ところが、金丸が切り返し、田口が棚橋の尻に激突してしまう。
それでも棚橋は気づかず、デスペラード&金丸に集中砲火を浴びてしまう。そして、激しい場外乱闘を挟み、棚橋は完全に孤立。タイチが逆片エビ固めで絞り上げ、さらにダメージを蓄積させる。
続いてタイチはチョーク攻撃で棚橋をいたぶり、ジャンピングハイキックをお見舞い。だが、棚橋はタイチの蹴り脚を取り、ドラゴンスクリューで逆転に成功。
タッチを受けた飯伏は、打撃ラッシュ、その場飛びムーンサルトプレスでタイチに追撃。その後、両者がフロントハイキックを打ち合い、そこから飯伏がローリングソバットを浴びせる。だが、タイチはカウンターアックスボンバーで逆襲。
田口対デスペラードとなり、田口がカウンタージャンピングヒップアタックでデスペラードと金丸をダウンさせる。そして、2人にランニングヒップアタックを連発すると、場外からのジャンピングヒップアタックでデスペラードに追撃。
それでもデスペラードはダイビングヒップアタックを回避し、ジャンピングヒップアタックを受け止めてアトミックドロップを食らわせる。しかし、田口はフェイントでデスペラードを幻惑し、ジャンピングヒップアタックでなぎ倒した。
次に田口はどどんの体勢に入るが、デスペラードが前方回転エビ固めに切り返し、マフラーホールドで絞り上げる。
それでも田口はギターラ・デ・アンヘルを回避してエルボー合戦に持ち込むが、デスペラードがキックで不意打ち。しかし田口は、カウンタージャンピングヒップアタックを食らわせた。
ワト対デスペラードとなり、ワトがミドルキック連射。さらに、風車式バックブリーカーからさらにミドルキックを浴びせていく。ところが、デスペラードが死角からのスピアーでワトを吹き飛ばし、ザックと替わる。
ワト対ザックとなり、棚橋組がザックをトレイン攻撃の餌食にする。そして、ワトがスワンダイブエルボースマッシュで追い討ち。
続いてワトはコーナー最上段へのぼるが、金丸が妨害し、デッドリードライブで投げ捨てる。するとザックがフロントネックロックからザックドライバーを仕掛けるが、ワトが回転エビ固めに切り返す。
さらにワトはスクールボーイを繰り出し、キックのコンビネーションをザックに見舞う。ところが、金丸がウイスキーの角瓶でワトを殴り、デスペラードは田口の顔面にパンチを食らわせる。その直後、ザックがザックドライバーでワトを葬った。
試合後、金丸がワトを場外に放り捨てる。そして、デスペラードが田口を押さえ、金丸が角瓶攻撃でKOした。
田口「(※一足遅れてワトが天山とともにコメントスペースにやって来て)マスター・ワト……(※と言いながら握手を求める)」
ワト「(※握手に応じてから)金丸、こんなもんじゃねえぞ。(ジュニア)タッグリーグ、俺たちの優勝だ。次は、次は、あんな負け方しねえ」
天山「ああ、田口監督とガッチリいこうぜ。ワト、いけるよ、いける」
田口「天山もいて。久しぶりにタッグ、チャンスが来ましたんで。(ワトは)最高のパートナーですよ」
棚橋「俺から見て、ワトはすっごくいもの持ってる。その勢いを、うまく生かせてない部分があるから。このタッグは、ワト、不本意かもしれないけど、監督に全部委ねろ、1回」
ワト「ハイ」
棚橋「そしてそこで、監督に1回委ねて、そして自分の主張は貫き通せばいいから」
ワト「ハイ」
棚橋「絶対、学びがあるから」
天山「監督に任せたらええな、ホンマ。今のワトの実力、監督に任せたらもっと開花するんやないかな。そこでガッチリいこうぜ」
田口「自分を爆発させてほしい。もっと弾けてほしい。弾けてくれれば、あとは勝利だけじゃなくてね、マスター・ワト、新日本だけじゃなくてね、世界に名を……。(IWGPジュニアタッグ王座決定リーグ戦は)絶好の場ですよ。僕はワトを生かすじゃなくて、ワトが自分で進化していくと思います」
棚橋「今日、序盤の攻防で、アポロ連係が出たから。エモかったあ……」
天山「すごかったよね。絶対いけると思う」
ワト「やってやります!」
天山「元気出せよ」
田口「いきますよ。可能性だけしかないから」
棚橋「(※田口、ワト、天山が引き揚げても1人残って)『G1』に向けて、大事な時期。もちろんわかってる。ただ、一つひとつの大会を大事にしていく。ましてやコロナのこういう状況で、いろいろ気をつけないといけないことがある中で、(会場に)来てくれてるお客様、一人ひとりの顔、全部覚えてる。覚えるように見てますから。(その点は)コロナに感謝です」
飯伏「(※最後に1人、コメントスペースに入って来て)こないだの今日で……。こないだああいう形で、ちょっといったん距離を置くってことだったんですけど、まあ今日また組むことになって、心境的には不安定な部分もちょっとありますけどね。でも(今は)シングルに専念してるんで、僕は。あと、タイチ、ザック、ラーメン食うよ、ラーメン。いくらでも食うよ。大盛でもなんでも。その上で勝ってやるよ」
タイチ「ゴールデン☆ボールズ、解散したんじゃなかったけ? 自分たちで言ってなかったっけ、解散するって? なんで今日、もう組んでんの? なんで? 自分たちで辞めるって言ったんだろ?」
ザック「会社もあいつらには何回チャンスを与えるつもりだ? もう2回も与えて。まだ与えるつもりか? 俺たちには1回も与えないくせに」
タイチ「もう1回やるって言わねえだろうな。まさか3回もやらせるって、その口から……。やめた方がいいぞ。解散して数日でまた復活か? そんなグループ、聞いたことないぞ。お前ら、もしかしてできてんじゃねえのか? 違うか? ゴールデン☆ボールズっていうだけに」
――やめてすぐ復活……そういうレスラーいましたねえ。
タイチ「どっかの誰かさんじぇねえだから。やめるって言って、すぐ戻ってくんじゃねえ、お前ら。まあいいや。お前らにチャンス与えるとしたら、ラーメン食って、チャーハン食って、ギョーザ食って、もっと太ったら挑戦権与えてやるよ。まずはそっからだ。太って来い。プロレスラーらしい体になってからだ。な?」
ザック「タッグチャンピオンになること。これは俺たちにとってファーストステップに過ぎない。俺たちにはまだまだほかに考えてることがあるんだ。素敵なプランがな。何かわかるか? わからない? じゃあ、知りたいか? それはな……マダマダマダ」
金丸「(※入れ替わりでコメントスペースに入って来て)だいたいな、もうあんな小僧、いいんだよ。あんなヤツに勝とうが負けようが、どうでもいいんだ。それより監督、元気いいね。そっちのが目立っちゃったよ。久しぶりに見たから」
デスペラード「なんか小さくなったな、監督。明らかに小さくなってたな」
金丸「監督、なんかやってたんじゃないの、実は? タッグリーグに向けて」
デスペラード「その割にヘソの周りに毛が生えて、以前のまんまだけど。あれ(努力の成果)が見えないんだけど」
金丸「なんもないと見せかけてくるのが監督だから」
デスペラード「なるほど」
金丸「あのクセ者……」
デスペラード「表面通りにとっちゃいけないんだな」
金丸「油断してたら来るからな。気をつけないと」
デスペラード「あれはカムフラージュなのね。そっか……。で、なんだっけ、カワトーか? ないな。もう、天山の方が目立っちゃってる。こないだ(神宮でのシングルマッチで)押して押してノブさん(金丸)にクルッと丸め込まれて。怒ってんのか、『来い!』って言ってるわりには声は小せえし。ああ……」
金丸「すべてダメ、あれは」
デスペラード「ダメ。三流、あれは」
金丸「ここ(頭)使わないと。テメエで考えて、できるようになったら、俺の子と『おっさん』って言ってこい。それまでは顔じゃないんだよ」
デスペラード「テメエで考えてこい。小島とやって俺、思い知ったんだよ。考えてやるヤツ、考えないヤツ、考えられないヤツ、考えようと思っても残念ながら出てこないヤツ……すごい差がある。すべてな……」