第5試合は飯伏幸太(6勝2敗)とIWGPタッグ王者のタイチ(4勝4敗)による一戦。両者は今年の『NEW JAPAN CUP 2020』2回戦(7.1後楽園)で激突し、そのときはタイチがブラックメフィストで勝利。
さらに飯伏が棚橋弘至、タイチがザック・セイバーJr.とのタッグで、両者はIWGPタッグを巡り激しい抗争を展開。タイチ&ザックは7.12大阪城で棚橋&飯伏組からIWGPタッグを奪取すると、8.29神宮のリマッチでは返り討ちにしている。
飯伏にとっては『G1』二連覇に向けて絶対に落とせない一戦、タイチとしても勝ち越しを賭けた大一番となるだけに、白熱の攻防が繰り広げられるのは必至だ。
タイチはIWGPタッグのベルトを携えて入場。飯伏は気合充分の表情でリングイン。
開始のゴング、両者はしばらく動かずにらみ合う。そして、ゆっくりと歩を進めると、タイチは屈伸運動。そして、両者はリング中央でにらみ合い、ローキックを互いに打ち合う。その音に合わせて場内は手拍子。互いに一歩も引かず、一旦距離を取る。
タイチは屈伸運動をし、両者はまたリング中央で蹴り合いを展開。次はノーガードでフロントキックの応酬。最初にタイチがダウンを奪うも、すぐに飯伏は立ち上がってダウンを取り返す。そして、両者はマットに倒れこむ。
今度はタイチが促すかたちで、背中へのサッカーボールキックを交互に打ち合う展開に。続いて立ち上がると、互いに胸板にミドルキックを蹴りつける。そして、またも両者はダブルダウン。
タイチは強烈なキックを飯伏の胸板に三連発。続いてタイチはバックドロップを繰り出すも、飯伏は着地。そして、「来いよ、蹴ってこいよ!」と挑発。ここで10分経過のアナウンス。この段階で両者はほぼ、蹴りの応酬を繰り広げる。
続いてローキック合戦から、ソバットを互いに叩き込む。コーナーを背負ったタイチに向けて飯伏が突進すると、タイチはカウンターのキック。
今度はタイチが串刺し攻撃を狙うも、飯伏がキックで迎撃。すかさず飯伏はダッシュするが、タイチはハイキック。そして、タイチが突進すると、飯伏も負けじとハイキックをお見舞い。
さらにハイキックを一発ずつ叩き込んで、両者はダブルダウン。互いにフラつきつつ立ち上がると、ローキックを打ち合う。飯伏の鋭い一撃を食らったするとタイチは、パンタロンを脱ぎ捨て、強烈な一撃。ここからまた激しいローの打ち合いとなる。しかし、次第にお互い蹴りの勢いが落ちていく。
それでも両者は気合いを入れて蹴りを打ち込んでいく。タイチは連発から、気合いを入れた一撃を放つも、先に飯伏が強烈な一撃をお見舞い。
気合いを入れた飯伏はカミゴェを狙うが、タイチは低空のキックでダウンを奪う。ここでレフェリーはダブルノックダウンでカウントを数えるが、カウント8で両者は立ち上がる。
互いにロープにもたれかかりながらキックの応酬。さらに互いに片手で相手の首を持って蹴り合う。
ここからタイチがローを連発し、飯伏は腰から崩れる。タイチは気合いを入れるとバズソーキック。だが、飯伏は蹴り足を捕らえ、強烈な蹴りをタイチの太ももに叩き込んでダウンを奪う。
そして、飯伏はバズソーキックでタイチの動きを止めると、一気にカミゴェをヒット。そして、この試合初めてのカバーでカウント3をゲット。
試合後、両者は共に大の字。そして、上半身を起こすと何やら互いに言葉をかわす。そして、タイチはリングを転がりながら下り、セコンドの辻に背負われて退場。勝ち名乗りを受けた飯伏は7勝目をアピールし、おぼつかない足取りながら自力で退場。