第5試合は二冠王者の内藤哲也(6勝2敗)とKENTA(4勝4敗)が激突。両者は今年の2.9大阪城ホールで二冠王座を賭けて激突し、そのときは内藤が勝利。KENTAとしてはそのリベンジを果たしたいところ。内藤は今回のKENTA戦に勝利すれば、優勝決定戦進出の可能性を残すが、その結末は?
KENTAはIWGP USヘビー級王座挑戦権利証の入ったブリーフケースを携えてリングイン。内藤は白いスーツで、二本のベルトを手に入場。
ゴング前、内藤がゆっくりスーツを脱ぐと、KENTAは「早くしろ」と地団駄を踏んでアピール。だが、内藤はアセるなとジェスチャーを見せ、さらに屈伸運動をこなす。
ここでようやく開始のゴング、両者はコーナーからゆっくりと動きだす。しかし、内藤が近づこうとすると、KENTAはロープの外に顔を出す。さらにエプロンに移動。
内藤は不敵な笑みを浮かべ、KENTAの様子を伺う。そして、リングで組み合うと、KENTAが不意打ちの首固め。これをカウント2でキックアウトした内藤は、一旦場外にエスケープ。
内藤はリングに戻り、KENTAのバックに回る。ここからリストの取り合いに。そして、内藤はKENTAの足を取ってグラウンドに持ち込み、KENTAの左足をひねり上げる。KENTAは腕ひしぎ逆十字を狙うが、内藤はアキレス腱固めで切り返す。KENTAはしのいでアームロックへ。ここで内藤がロープエスケープ。
続いて内藤はヘッドロックで捕獲し、そのままグラウンドへ。KENTAは立ち上がるとロープに飛ばす。踏みとどまった内藤は、突進してきたKENTAにキック。そして、ティヘラでKENTAを場外に落とす。
KENTAがエプロンに上ると、内藤はキック。そして、トップロープを用いてKENTAのノドを攻める。リング上、内藤はKENTAをハンマースルー。しかし、KENTAは場外にエスケープ。
それを内藤が追うと、KENTAはすばやくリングに戻る。内藤もリングに上がると、KENTAはもう一度場外に下り、本部席のブリーフケースを手に取る。
内藤はリングから場外のKENTAの髪をつかむが、KENTAはレフェリーの死角をついて、ケースを内藤の顔面に打ちつける。
ここからKENTAは場外戦に持ち込み、内藤の顔面を鉄柱に叩きつける。さらに鉄柵におもいきりハンマースルー。KENTAは挑発するように「な~いと~」と手拍子を煽る。
KENTAは内藤をリングに戻すとチンロック。そして、内藤の背中に二度にわたってサッカーボールキック。勢いに乗るKENTAはバックエルボーからカバー。これを内藤がカウント2でキックアウトすると、すかさずKENTAは首4の字固め。内藤はロープに逃げるが、KENTAはなかなか離さない。
KENTAはスウィンギングネックブリーカーからカバー。内藤がカウント1で返すと、KENTAはスリーパーへ。内藤は腹部へのエルボーで逃れ、KENTAの蹴り足を捕らえるとマンハッタンドロップ。さらにスウィンギングネックブリーカーをお見舞い。
内藤はバックエルボーから後頭部に低空ドロップキック。さらにコーナーミサイルをヒットし、右腕を突き上げてポーズ。
内藤は変形ネックブリーカーから両足でKENTAの首と肩関節を締め上げる。KENTAは足でロープエスケープ。今度は内藤がなかなか技を解かない。
内藤はグロリアを狙うが、KENTAは切り抜ける。しかし、内藤は背中に強烈なエルボー。続く串刺し攻撃を切り抜けたKENTAは、トルネードスタンガン。そしてフライングラリアットをお見舞いする。
勢いに乗るKENTAは打撃のコンビネーションからフィッシャーマンズバスター。KENTAはダウン状態の内藤の顔面を蹴り上げる。
怒りの内藤はエルボーを繰り出すも、かわしたKENTAはDDTを炸裂。続いてKENTAは串刺し攻撃。さらに串刺しの低空ドロップキックをヒット。
KENTAはコーナー最上段からダイビングフットスタンプをヒット。内藤はカバーをカウント2で跳ね返すも苦悶の表情。
KENTAは首切りポーズからgo 2 sleepを狙うが、内藤は切り抜けるとトルネードDDTへ。だが、こらえたKENTAはファルコンアローを炸裂。
KENTAはソバットを食らわせ、さらに内藤の顔面に強烈なヒザ蹴り。そして、go 2 sleepを狙うが、内藤はリバースフランケンシュタイナーで切り返す。さらに突進してきたKENTAのリストをつかむと、バックエルボーを乱打。
内藤はダウンしたKENTAを立たせ、コーナー最上段に設置すると豪快な雪崩式フランケンシュタイナー。さらにグロリアを決めてカバーするが、KENTAはカウント2でキックアウト。
逆転に成功した内藤はデスティーノを狙うも、KENTAはエルボーで切り抜ける。そして、突進してきた内藤を捕らえるとグリーンキラーをお見舞い。カバーは内藤がカウント2で跳ね返す。
KENTAはブサイクへの膝蹴りを決め、go 2 sleepの体勢に。内藤が着地すると、内藤は顔面への張り手を連打し、ダウンを奪う。ここでKENTAはgo 2 sleepを繰り出すが、内藤はデスティーノで切り返す。だが、カバーはKENTAがカウント2でキックアウト。
内藤は正調のデスティーノを狙うも、切り抜けたKENTAは裏拳連発。しかし、内藤は延髄斬りを決め、バレンティアでKENTAをマットに突き刺す。そして、デスティーノにいくが、KENTAは一瞬のスキをついて首固めで丸め込み、3カウントを奪取。
この結果、内藤は6勝3敗で優勝戦線から脱落。KENTAは5勝4敗で勝ち越しとした。
試合後、KENTAは挑発するように舌を出して内藤に勝利をアピール。内藤はエプロンを叩き、悔しさを見せながら無念の退場。KENTAは場内に向けてToo Sweetサインを見せつけ、堂々と花道を引き上げた。