第1試合は内藤とのシングル実現をアピールしている辻陽太が、昨日の2.1後楽園に続いてゲイブリエル・キッドと激突。昨日は辻がアバランシュホールドからの逆エビ固めで勝利を収めている。

　開始のゴングが鳴り、辻はゲイブリエルをロープに押し込むと、警戒しながらクリーンブレイク。続いてロックアップからリストの取り合いに。ゲイブリエルはテクニカルな動きで辻をコントロールする。
　辻はハンマーロックからヘッドロックで捕獲。そのままグラウンドに持ち込む。ゲイブリエルは立ち上がって辻をロープに押し込むと、離れ際に胸に強烈な張り手。
　そして、今度はゲイブリエルがグラウンドでヘッドロック。辻はロープに振るが、ゲイブリエルはショルダータックルでダウンを奪う。
　辻はリープフロッグからヒップトスで反撃。続いてゲイブリエルにコーナーを背負わせ、胸板に張り手を連発。
　ゲイブリエルも打撃を返すが、辻はエルボー一発でダウンを奪う。辻は串刺しエルボーからネックロック。そしてキャメルクラッチで捕獲。
　辻は自ら解くと、ゲイブリエルの背中にジャンピングボディプレス。すかさずカバーするも、これはカウント2。
　続いてエルボーの応酬に。競り勝った辻はロープへ。だが、ゲイブリエルはカウンターのショルダースルー。
　ゲイブリエルは串刺しエルボーからボディスラム。そしてセントーンを落としてカバー。しかし、辻はカウント2でキックアウト。
　ならばとゲイブリエルはブレーンバスターを狙うも、辻が逆に持ち上げる。するとゲイブリエルは着地し、張り手をはさんで今度こそブレーンバスターで叩きつける。
　ゲイブリエルは「オイ！　オイ！」と気合を入れてからダブルアームスープレックスの体勢に。しかし、辻がこらえると、エルボー合戦に。
　ゲイブリエルは張り手でダウンを奪うと、辻を立ち上がらせてエルボー。しかし、辻もカウンターのスピアーで反撃。
　辻はアバランシュホールドを仕掛けるも、ゲイブリエルは着地。そして、首固めの体勢から、巧みにダブルアームスープレックスにつないで3カウントを奪取した。

　試合後、ゲイブリエルは両腕を組んで放送席の鷹木を見やる。そして、退場時にも言葉を投げかけた。　

　
ゲイブリエル「もしまだ見てないなら、昨日の俺のコメントをチェックしてくれ。今日必ずツジに勝って、借りを返すと宣言し、その通りにやった。解説席にシンゴがいた。ということは、あいつももちろん今日の俺の闘いを見ていたんだよな。俺はお前の眼中に入ってるんだろ？そして毎日俺のコメントもチェックしてるんだろう。じゃあ、決まりでいいだろ。さっきはよくも俺の挑発を知らんぷりしてくれたな。『NEW JAPAN CUP』1回戦でタカギ・シンゴ vs ゲイブリエル・キッド、どうだ？ 去年は普段と状況が違うこともあったが、出場のチャンスをものにして、みんなを納得させることができたと思っている。だから今年も2年連続で必ず出場したい。お前も俺とやりたいんだよな？ お前はもうベルトは巻いていないかもしれないが、それでも俺の挑戦を受けてくれるよな？ 『NEW JAPAN CUP』1回戦で俺と闘ってくれ。次のステップに進むためにも、お前のような選手と闘う必要があるんだ。さぁ、かかってこいよ、シンゴ」
　
　

　　
辻「（※両手で壁によりかかって顔を伏せ）あ～、クソ！ こんあところで負けてる場合じゃないんだ。俺には、もっと…もっと…もっと…上の目標があるっていうのに…。あぁ、クソ…！ あぁ…。あぁーーっ!! （※壁を叩いて呼吸を整えつつ）……切り替えるしかない。あぁ！ クソ…！ ところで新日本プロレス。昨日、俺の言った案は考えてるのか!? もし考えてるなら、明日の試合までに返事をくれよ。何もないなら、俺は無視されたと、そう思うぞ…。（※去り際に）ああぁーーーっ…!!」