第5試合はIWGPタッグ王者のG.o.D(タマ・トンガ&タンガ・ロア)が、前王者の(タイチ&ザック・セイバーJr.)とリマッチ。『WORLD TAG LEAGUE 2020』優勝チームのG.o.Dは、1.4ドームで、タイチ&ザック組からIWGPタッグを奪取し、同王座の歴代最多戴冠記録を7回に更新。
そして、1.6TDCの追撃戦(8人タッグ)で、タマはタイチからアイアンフィンガーを強奪。今シリーズの前哨戦では「アイアンフィンガー、ドコデスカ~?」とタイチを徹底的に挑発し続けた。2.8後楽園の最終前哨戦の試合後、タイチは「俺、頭がおかしくなりそうだ。毎晩夢に出てくるんだよ。“アイツ”と“アレ”が。夢の中で唸ってんだよ、『オマエのせいだ』って。このままでは広島の夜、とんでもねえことが起きるって。死んだ奴も蘇るぐらいの天変地異が起きるって」とコメント。タッグの至宝、そしてアイアンフィンガーを巡る戦いの結末は果たして?
G.o.Dは邪道の先導で、IWGPタッグのベルトを携えて入場。タマは一度花道を引き返すと、大きな袋を持って「アイアンフィンガー、ドコデスカ? ドッチニシマスカ?」と、高笑いと共に歩を進める。そして、タイチに向けて袋を投げ入れる。その袋の中には小さな袋がいくつも入っている。
タマがエプロンに立つと、タイチは「持ってきたんだろうな、テメー?」と詰め寄る。そして、袋をチェックするが、その瞬間にG.o.Dが殴りかかって試合開始。邪道もDOUKIに襲い掛かり、両軍は場外戦になだれ込む。DOUKIは邪道を鉄パイプで捕らえ、バックステージに連行。
タイチはリングに戻ると、袋を開ける。だが、一つ目の中には食パン。二つ目の中にはボクシンググローブ。
ここでタマが背後からタイチに襲いかかる。そして、残りの袋を自軍コーナーに運ぶ。
怒りのタイチはタマにフライングメイヤーから、背中にサッカーボールキック。そして、残りの袋を開け始めるが、中にはヌイグルミ、卓球のラケット、手袋と、まったく関係のないものが飛び出し、タイチは怒りを募らせる。
タイチは最後の一つの袋を手にするが、タマはそれを奪って場外へ。タイチは追いかけるも、ロアが妨害。しかし、ザックがロアを捕らえる。
最後の袋は放送席の金丸がゲットし、リングに戻ったタマに「タマ! ここにあるぞ!」と挑発。そして、タイチの指示で中身を取り出すが、出てきたのはブラジャー。
リング上ではタマが高笑い。そして、ロアがタイチをブルーサンダーで叩きつける。ここでG.o.Dは再び場外戦に持ち込む。
タマはタイチを鉄柵に叩きつけ、さらにチョーク攻撃。ロアもザックをねじ伏せ、首元を踏みつけていく。
戦場がリングに戻ると、タマがタイチに高速ブレーンバスター。そしてG.o.Dはセントーン・アトミコを連発。
ロアはタイチをスリーパーで捕らえ、スタミナを削る。苦悶の表情のタイチは、なんとかロープエスケープ。するとロアはエルボードロップ三連発。
ロアはタイチを起こすと、強烈なエルボーで吹っ飛ばす。G.o.Dは自軍コーナーで、二人がかりでタイチを蹂躙。ザックがカットに入ろうとするも、ロアがエルボーの連発で場外まで吹っ飛ばす。
次はロアがタイチを捕獲し、タマが打点の高いドロップキックをヒット。さらにパンチを連発するが、タイチは「来いよ、テメー!」と叫び、キックを連発。しかし、タマは延髄斬りで動きを止め、ロアとスイッチ。
ロアはタイチをヘッドバットでコーナーまで後退させる。続いて串刺し攻撃を狙うが、タイチは切り抜けるとハイキックをヒット。
ようやくスイッチしたザックは、ロアに串刺しエルボー。さらにエルボーを連発。だが、ロアは強烈なエルボー一発で吹っ飛ばす。それでもザックはエルボーを返していく。そして、相手の左腕と捕らえ、そこ目掛けてオーバーヘッドキック。さらに左腕にアームツイストを見舞い、指を捻じ曲げていく。
タマがカットに入るも、ザックはフライングメイヤーからネックツイスト。ザックはロアの胸板を蹴り上げる。さらに片足タックルでテイクダウンし、ロアの左腕をマットに固定すると、そこ目掛けてストンピング。
ザックはロアの左腕を捕らえる。ロアはエルボーを食らわせるも、ザックは手を離さず、執拗に絞め上げる。
ロアはなんとか切り抜けるが、ザックは顔面にキック。しかし、ロアもカウンターのスピアーで反撃。
G.o.Dはザックに連携攻撃。最後はタマがリバースガンスタン。タイチがリングに入るも、タマは同じくリバースガンスタンを見舞う。
G.o.Dはザックに合体のトンガンツイストを狙うが、ザックは切り抜ける。しかし、G.o.Dはすばやい連携。タマが串刺しボディプレスで、ザックの動きを止める。
そして、連携のパワーボムを狙うも、ザックはロアをフロントネックロックで捕獲。タイチはタマを聖帝十字陵で捕らえる。しかし、ロアはロープエスケープ。
タイチ&ザックはロアにトレイン攻撃。そして、タイチのミドルキックから、ザックがサッカーボールキックを叩き込む。
ザックは雄叫びを上げると、ザックドライバーを狙う。しかし、ロアは耐えるとエイプシットの体勢に。しかし、ザックも切り抜け、巧みな動きからフロントネックロックで捕獲。だが、ロアは強引にジャックハマーで叩きつける。
次はタイチとタマのマッチアップ。タイチはのど輪でコーナーに押し込む。さらにカウンターのアックスボンバーを決め、タマの顔面にステップキックを連発。
続いてタイチはバックドロップを狙うも、切り抜けたタマはトンガンツイストをお見舞い。そして、ガンスタンを繰り出すも、タイチは切り抜けると、技の読み合いからバックドロップを炸裂。
タイチは雄叫びを上げ、パンタロンを脱ぐ。しかし、ロアが串刺しラリアット。さらにアバランシュホールドで叩きつける。すると、背後からザックが飛びつきスリーパー。
だが、タマがカットに入り、G.o.Dは合体のトンガンツイストをお見舞い。
勢いに乗るG.o.Dはタイチに連携バックドロップを食らわせる。そして、スーパーパワーボムを狙うが、タイチはタマをブレーンバスターで叩きつける。
ならばとロアはタイチをエイプシットの体勢で捕らえるも、ザックがカット。そして、タイチがロアにミドルキック。
続いてザックが水面蹴りでロアをダウンさせ、タイチがバズソーキックを炸裂。
ここでタイチ&ザックはタマに打撃を連発。最後はタイチが強烈なエルボーでダウンを奪う。そして、タイチ&ザックはザックメフィストを決めるも、浅見レフェリーがカウント3を叩こうとしたところで、ロアが足を引っ張って妨害。
リング上、レフェリー不在の中、タイチとロアがラリアットの打ち合い。競り勝ったロアは、ショートレンジラリアットでダウンを奪う。そして、エイプシットを狙うが、タイチは回避してハイキック。ロアは仁王立ちで耐えるも、タイチはジャンピングキックでなぎ倒す。
ここで花道の置くから、アイアンフィンガーを手にはめた邪道が登場。そして、タマにアイアンフィンガーをわたすと、タマは高笑いと共に装着。しかし、DOUKIがタマに延髄斬りを見舞い、タイチに立ち上がるよう気合いを入れる。
だが、背後からタマがアイアンフィンガーでDOUKIを排除。タマはタイチにもアイアンフィンガーを振り上げるが、タイチはキックで切り抜ける。そして、アイアンフィンガーを拾い上げ、手に装着しようとするも、ロアが背後から阻止。
そして、ロアが突進するも、タイチはオーバー・ザ・トップロープで場外に追いやる。ここでタマがもう一度アイアンフィンガーを装着すると、ザックが背後からスリーパー。
そして、タイチはようやくアイアンフィンガーを付けると、雄叫びを上げる。だが、ここでレフェリーがリングに戻り、タイチを制止する。
すると、タイチはレフェリーを突き飛ばし、まずはカットに入ったロアにアイアンフィンガー一閃。すかさず、邪道が竹刀でタイチに殴りかかる。
怒りのタイチは邪道にもアイアンフィンガーフロムヘル。そして、タマにも見舞おうとするが、タマは頭を下げて許しを乞う。
タマは意を決して突進するが、タイチはカウンターのアイアンフィンガーフロムヘル。これを目撃したレフェリーは、すかさずゴングを要請。結果はタイチの反則負けとなり、G.o.Dが初防衛に成功した。