2.18大阪城の「NEVER戦」を控え、王者・棚橋と挑戦者オーカーンが前哨マッチで対決。
両者の対決で試合開始となるが、すぐにオスプレイ&コブがリング内へ乱入。そして、3人でトレイン攻撃を仕掛けるが、棚橋が回避してオスプレイを場外へ落とす。
さらに棚橋は、コブをオーカーンと衝突させて場外へ追いやり、カウンターバックエルボー→フライングボディアタックの連続攻撃でオーカーンに報復した。
これでオーカーンの動きが止まると、辻、棚橋、小島が次々とランニングサンセットフリップをお見舞い。そして、小島がオーカーンとオスプレイに相次いで逆水平チョップ連打を浴びせる。
その直後、小島は「いっちゃうぞバカヤロー!」と叫ぶが、コブが割って入ってデッドリードライブで投げ捨てる。
これをきっかけにUNITED EMPIREが小島を捕まえ、代わるがわるの攻撃で徹底的に痛めつける展開が続く。そんな中、オーカーンがモンゴリアンチョップを繰り出すも、小島が両腕でブロック。そして、「天山!」と叫んでモンゴリアンチョップをお返しすると、コジコジカッターで逆転に成功した。
これで棚橋対オーカーンとなり、棚橋がオーカーン→オスプレイ→コブの順でドラゴンスクリューをお見舞い。そして、ダイビングサンセットフリップでオーカーンに追い討ちをかける。だが、オーカーンは変型フェースクラッシャーで巻き返した。
ここでコブが登場するも、棚橋が串刺し攻撃を回避し、ツイスト&シャウトをお見舞い。スイッチした辻が、ショルダータックル、エルボー連打、串刺しジャンピングエルボー、ドロップキック、ランニングボディプレスなどでコブに追撃していく。
しかしコブは、辻のハンマースルーを切り返し、変型バックドロップで報復。そこから混戦となり、オーカーンが棚橋にフライングフォーアーム、小島がオーカーンにエルボー、オスプレイが小島にスワントーンボムフォーアーム、そして辻がオスプレイをショルダースルーで投げ飛ばす。
さらに辻は、スクールボーイ、飛びつき回転エビ固めを繰り出すが、いずれもコブがクリア。そして、カウンターラリアットで辻を吹き飛ばすと、最後はツアー・オブ・ジ・アイランドで勝負を決めた。
試合後、オーカーンはいつものように勝利の雄叫びをあげた。
オーカーン「17日の後楽園で『貴様が復活する手段だと言っていたNEVERのベルトを獲って、なぜIWGPに挑まない?』という質問に『じゃ、最初からIWGP狙いなよ、というブーメラン』と返してきたが、答えになっとりゃせんぞ。0点! やり直しじゃ! 己の心情もなく、愚民に媚びを売るためだけに愚民がよろこびそうな言葉を並べているだけなら、答えなくてもよい。もし、心情があるなら今宵こそ貴様の胸の内を明かしてもらうか」
オスプレイ「また今日もあいつらが相手か。何度やっても同じことだ。いつまで相手してやれば気がすむんだ? もう昔のようにはいかない。時代とはそういうものなのさ」
コブ「あらためて考えても、トーキョードームでの敗北は大きかったな。だけどな、だけど、だけど、それで止まってはいられない。再出発だ。あの負けで、俺はますますハングリーになった。飢えに飢えている。なあニュージャパンよ、ヤングライオンごときで俺を止められると思ってるのか!? もっと大物をよこせ」
辻「確か、ヤングライオンだった岡さんを、最後に見たのはこの会場だったはず。それから何年経ったか……数えてないけど。オーカーン、いまのオーカーンは、あのヤングライオンだった岡さんと別人なのか? この前、オーカーンに『棚橋さんを後ろから襲ったら(UNITED)EMPIREに入れてやる』と言われたけど、それはオーカーンが棚橋さんを揺さぶるために言ってることなのか、それともヤングライオンだった岡さんの優しい一面が、オーカーンのどこかに残っているからなのか……。どっちなんだ?」
棚橋「(※遅れて入ってきて)どっちでもいいよ。辻自身が信じる道を進めばいい。それでプロレスが面白くなれば、俺はなんでもやっていいよ。ただ、オーカーンに、辻にも言うよ。棚橋弘至は遠いぞ」
――それにしても棚橋選手は、凱旋帰国した選手の第1ターゲットにされますね。
棚橋「それはけっこう前から。でもそれは、棚橋を倒せばその格に自分が入り込めるっていう1番手っ取り早い方法だし。だからね、凱旋してくる若い選手たちに狙われているうちが華だと思うし、レスラー冥利に尽きますよ。ただね、棚橋弘至はクセが強いから。一筋縄ではいかないから」
小島「(※棚橋と入れ替わりで)少し前に棚橋弘至から、『謙遜するな』と言われ、その気持ちを持ってずっと闘ってきた。俺は、俺の行く道、それをとにかく追求したいと思う。第三世代と言われてる人間がもう、ずうっとずうっとうずもれてしまってる中でね、いろいろと周りから言われるよ。つま先から首のところまで埋もれてしまってる。埋もれてしまってるかもしれないけど、首から上、それが残ってれば呼吸できるし、這い上がることだっていくらだってできるから。第三世代をただの年齢だけで括ってもらったら、本当に困るんだよ。な? 今日は永田裕志も天山広吉もいない。だからこそ、この俺が最後の最後まで、ギリギリまで、俺の第三世代と言われている砦を守ってやるよ。そうやって、俺はこのプロレス界、ずっと生きてきた。何年目とか、いま何歳とか、そんなことはもう、どうだっていいんだよ。とにかく、このプロレス界でまだまだぜんぜん元気で生き続けてやる」