第5試合は『NJC』1回戦でヤングライオンのゲイブリエル・キッドが2018年の『NJC』覇者ザック・セイバーJr.にチャレンジ。『NJC』の舞台でイギリス人対決が実現する。
3.5後楽園の試合後、ザックはゲイブリエルの師匠である柴田勝頼の名前を出し「カツヨリ、山梨に来いよ。ゲイブリエルの今後について話し合おう。それかゲイブリエルの野郎の骨という骨を折って、イギリスまで送り返してやってもいいな」と挑発的なコメント。対するゲイブリエルは「山梨で俺はザック・セイバーJr.を倒すために全力を尽くす」と意気込んだ。
ザックはリングに上がると、ゲイブリエルに不敵な笑みを浮かべて挑発。
開始のゴング、すばやいリストの取り合いから一旦離れる。続いて手四つの体勢から、ザックがリストを捕獲。しかし、ゲイブリエルも切り返す。ザックはゲイブリエルをロープに押し込み、距離を取る。
次はザックがゲイブリエルの両腕を交差させて捕獲。ゲイブリエルも同じように切り返し、意地をぶつけ合う。
ザックは脱出すると巧みにリストを捕獲。だが、ゲイブリエルはヘッドシザース。ザックは脱出するとヒジや拳でゲイブリエルのヒザ付近を攻め立てる。ゲイブリエルは脚力で跳ね返す。
今度はゲイブリエルがザックの左腕を取る。しかし、ザックは首を捕獲。するとゲイブリエルは足を取ってテイクダウン。そしてカカトをひね上げるが、ザックはすばやく距離を取る。
次はロックアップでゲイブリエルがロープに押し込む。牽制しあいながら一旦距離を取り、今度はザックがリストロックでグラウンドに持ち込む。ゲイブリエルも脱出し、ザックのリストを固定して投げを見せる。
ゲイブリエルはザックのリストを決めながら持ち上げ、そのまま豪快に落とす。そして腕を固めるが、ザックは巧みに脱出し、ロープワークの攻防からフルネルソン。だが、ゲイブリエルも切り抜け、複雑な技の読み合いを経て、ザックがネックツイストをお見舞い。
ザックはヨーロピアンアッパーカットを連発。さらにフロントキックでダウンさせ、ロープを用いてゲイブリエルの足首を攻め立てる。
ザックはゲイブリエルを挑発するようにキックを連発。ゲイブリエルはエルボーの連発で反撃するが、ザックはすばやくアームロックで捕獲し、絞め上げる。ゲイブリエルは一旦場外にエスケープ。
ゲイブリエルがリングに戻ると、ザックはネックロックで捕らえ、グラウンドに持ち込んで絞る。その状態のままゲイブリエルはボディスラムで投げようとするが、ザックはしのいで、さらに絞め上げる。ザックは不敵な笑みを見せる。
だが、ゲイブリエルは強引にボディスラムで叩きつけて脱出。続くロープワークの攻防では、ゲイブリエルがショルダータックルで吹っ飛ばす。
ゲイブリエルは串刺しラリアットからブレーンバスター。ここからエルボーの応酬、丸め込み合戦を経て、ゲイブリエルは逆片エビ固め。だが、ザックはロープエスケープ。
ゲイブリエルはエルボーを叩き込むが、ザックは「カモン!」とノーガードで挑発。そして、強烈なヨーロピアンアッパーカット。負けじとゲイブリエルもエルボーを返し、激しい打ち合いに。最後はゲイブリエルがダウンを奪う。
さらにゲイブリエルは細かにエルボーを連発し、もう一度ザックをダウンさせる。怒ったザックはすさまじい張り手でダウンを奪う。しかし、ゲイブリエルもカウンターの張り手。
そしてゲイブリエルはブレーンバスターを狙うも、こらえたザックは脇固めで切り返す。そこからアームバーに移行するが、ゲイブリエルはロープエスケープ。
ザックはゲイブリエルに強烈なサッカーボールキックを叩き込んでカバー。ゲイブリエルはカウント2でキックアウト。
ザックは挑発するようにゲイブリエルの頭を蹴りつけていく。さらにサッカーボールキックを見舞い、ロープに走るも、ゲイブリエルはドロップキックをヒット。
続くゲイブリエルのジャーマンは、ザックが身体を入れ替えてフロントネックロック。しかし、ゲイブリエルは力尽くで持ち上げ、垂直落下式ブレーンバスターで突き刺す。
続いてゲイブリエルはジャーマンに成功するが、カウントは2。するとゲイブリエルは気合いの雄叫びからダブルアームスープレックスを狙う。ザックが丸め込みで返すが、ゲイブリエルは切り返すと、もう一度ダブルアームスープレックスの体勢に。
しかし、ザックは脱出してコブラツイストで捕獲。ゲイブリエルはヒップトスで切り返すが、ザックは三角絞めへ。そのまま絞り上げるとゲイブリエルはついにタップアウト。
ザックは3.14尼崎の2回戦で、今大会のメイン(天山広吉vsウィル・オスプレイ)の勝者と対戦することに。
試合後、ザックは勝ち名乗りを受けると、大の字のゲイブリエルの頭を撫でてからリングをあとに。健闘したゲイブリエルには大きな拍手が送られた。