オープニングマッチはIWGPタッグを巡り因縁関係にあるタイチ&ザック・セイバーJr.と王者G.o.D(タマ・トンガ&タンガ・ロア)が、それぞれDOUKI、邪道とトリオを結成して対峙。
タイチ&ザック組は今年の1.4東京ドームでG.o.Dに敗れIWGPタッグから陥落。2.10広島のリマッチでは、アイアンフィンガーを装着したタイチが暴走し、反則負けを喫している。その後、タイチ&ザックは3.15後楽園で王座奪還に乗り出すことを宣言。同じく遺恨のあるDOUKIと邪道も加わっての6人タッグで、タイチ&ザックはIWGPタッグにつなげるインパクトを残すか?
G.o.DはIWGPタッグのベルトを携えて入場。
ゴング前、タマがタイチの持つアイアンフィンガーの入ったサコッシュに手をかける。それをタイチが阻止するかたちで試合スタート。G.o.Dとタイチ&ザックは場外でやりあう。
リング上では邪道がDOUKIの背中を竹刀で叩き、その勢いで竹刀は折れてしまう。しかし、DOUKIもDDTで反撃。さらに地獄突きから突進。しかし、邪道はうまくオーバー・ザ・トップロープ。すかさず、タマがDOUKIを鉄柵に叩きつける。
タイチがDOUKIをリングに戻すと、邪道が捕獲し、その顔面をロープにこすりつけ、さらに頭部にパンチを連発。さらに邪道はDOUKIをショルダータックルでねじ伏せ、相手コーナーのタイチをマッスルポージングで挑発。
スイッチしたロアに対し、DOUKIはエルボーを連発。だが、ビクともしないロアは、エルボー一発でDOUKIからダウンを奪う。さらにブレーンバスター3連発。最後の一発は滞空時間の長いブレーンバスターを炸裂。しかし、カバーはDOUKIがカウント2でキックアウト。
次はタマが不敵な笑みと共に登場。しかし、DOUKIはブレーンバスターを切り抜けて横入り式エビ固め。さらに串刺し攻撃をかわすと、トルネードDDTをお見舞い。
ようやくスイッチしたタイチはタマにのど輪。ロアがカットに入るも、タイチはのど輪。さらにエプロンの邪道にものど輪を食らわす。
静止したレフェリーにも、タイチはのど輪を見舞おうと追いかける。すると、背後からタマがタイチを捕獲してトンガンツイスト。
タマはタイチを担ぎ上げるが、タイチは切り抜ける。だが、タマはパンチから串刺し攻撃へ。かわしたタイチはジャンピングキックを食らわせる。
次はザックとロアのマッチアップ。ロアはショルダータックルで吹っ飛ばし、さらにブレーンバスターへ。だが、ザックはフロントネックロックで捕獲。しかし、そのままロアはコーナーに叩きつける。
ロアはコーナーにザックをハンマースルーで叩きつけ、串刺しラリアットへ。だが、ザックはかわしてエルボーを連発。しかし、ロアはひるまずそのままザックをコーナーに押し込む。
ロアはパワーボムを狙うが、切り抜けたザックは相手の左腕を捕らえ、そこ目掛けてオーバーヘッドキック。そして飛びつき式の腕ひしぎ逆十字で捕獲。しかし、脱出したロアはOJKへ。これはDOUKIがストンピングの連発でカット。さらに延髄斬りをヒット。
ここで邪道がレフェリーの注意をひきつける。そのスキをついて、タマはDOUKIにアイアンフィンガーフロムヘルをお見舞い。
さらにタイチにも襲いかかるが、タイチはソバット。そして、アイアンフィンガーを装着し、邪道に一撃食らわせる。
すると、ロアがタイチをキックで場外に落とす。今度はロアがアイアンフィンガーを手にするも、ザックが背後から足をすくい、そのままヨーロピアンクラッチ。この技で電光石火の3カウントを奪取した。
ザック「(※インタビュースペースに着くと足を蹴り上げながら、日本語で)コノアシ、ドウダ! ヨーロピアンクラッチでチャンピオン様から3カウントを取ってやったぞ! コノ、アシ、ドウダ!」
タイチ「まぁ今日は、ザックが取ってくれたことがやっぱり、でけぇよ。こんなの分かってたんだよ。タッグ、タッグもう1回、その当たり前のことで。だけどよぉ、もう関係ねぇだろ、これはよぉ(※と、サコッシュを掲げる)。何回なくせば気が済むんだよ、これをよぉ(※サコッシュを床に投げつける)。何で、会長も一緒になって、レフェリーも一緒になって、グルかよ。何が悪いんだよ。俺じゃねぇだろ、いつも使ってんのは。何で取り上げんだよ。これがどんなに大事なものか、オマエら分かってねぇんだな。アイツが、飯塚が引退する時、俺が何て言ったか分かるか? その飯塚の思いがこもってんだ。これを取り上げるってことはよぉ、飯塚の全てをオマエらは奪うつもりか? これがある限り、飯塚はいつまでも生き続けてるんじゃねぇのか? 何でそれをテメェらは取り上げるんだよ」
「会長、会長、それはないでしょう。えぇ? どういうつもりですか、会長。それはないでしょう。飯塚は関係ないだろう。返してくれよ。俺のもんなんだよ。飯塚と約束した大事なもんなんだよ。返してくれよ、何が悪いんだよ。会長、どういうつもりか分かんねぇけどよぉ。分かったよ。分かったよ。もう二度と、そういう風に使ったり、使わせたりしねぇからよぉ。返してくれよ。それなりのことを考えてくれよ。それなりの条件出してくれよ。だったら俺も呑むよ。その代わり、アイツにも約束させろ。二度とこれに触らねぇって。これ使わねぇって。そしたら、俺も守ってやるよ。会長、考えてくれよ。その約束は守るよ。まず、そっからだ、話は。そして、必ず、いつも言ってる通り、俺とザックでもう一度、元の位置に戻る。あぁ!? 照ノ富士だってやったろ? 元の位置に戻る。俺らも同じ気持ちだ。両国国技館、いいじゃねぇか。俺らも元の位置に戻ってやる」
ザック「ショッパイ タッグチャンピオン様よ、聞け! 次の挑戦者チームは俺たちに決まった! このSOY BOYがヴィーガンテッカーズのパワーで勝った! 俺たちは日本で一番強いタッグチームだ。誰も俺たちには敵わない。あのショッパイ チャンピオンたちも本当は俺たちの強さを分かってる。俺たちは(週プロの)2020ベストタッグチームにも選ばれた。必ずベルトを取り返して、もう一度俺たちでベルトの価値を上げるんだ。だけどその前に、アイアンフィンガーを返してもらわないとな。なんでまたタマは取ろうとしたんだ? よそ見してないでベルトに集中してろよ。あいつは本当にバカだな。カイチョウは姑息な野郎だ」
タイチ「今日の結果、ザックが勝ったんだ。すぐにでも俺らがやってもいいだろう。でもよぉ、返せ、先に! 従ってやるからよぉ、会長の考えに。だから、それなりのことを用意してくれよ。何だってやってやる! 何だってやってやるよコノヤロー! やってやる! 俺とザックは必ず元の位置に戻ってやる」
※DOUKIはノーコメント
タンガ「帰って来たぞ。一体全体何が起きたのかわからないが、とにかく大事なのは俺たちが戻ってきたということだ。ザック、今日のタッグマッチで勝ったぐらいで俺たちより強いと思うな。今頃、お前はバックステージで『俺たちが勝ったんだからベルトに挑戦させろ』とでも言っているかもしれない。だが、断る。ベルトに挑戦したいのなら、1対1で俺と闘って勝ってみろ。まあ、お前が勝てるわけがないが」
タマ「俺たちはお前たちから全てを奪ってきた。『WORLD TAG LEAGUE 2020』の優勝、そしてトーキョードームでお前らを倒しIWGPタッグのベルトを取り返した。あとまだ何か残ってるか? アイアンフィンガーだ! タイチ、アイアンフィンガーは俺のものだ! タイチ、アイアンフィンガーから手紙を預かった。手紙の中で俺のほうが好きだと言っているぞ(と言って、手紙を取り出して読み始める)。
『タマさん、もうつまらないスズキグンの元にいるのは耐えられません。飛行機のファーストクラスにも連れていってくれないんです。というか、そもそもスズキグンはエコノミークラスで一般人と一緒に移動してます。スズキグンはBULLET CLUBとは大違いです。全然イケてないんです。タマさん、あなたが恋しいです。あなたの大親友、アイアンフィンガーより』。(手紙を読み終えると)これでわかったか? みんなBULLET CLUBとタマ・トンガのことが大好きだ。アイアンフィンガーを返しやがれ!」