試合後、腰を落としたままマイクを持ったジェイ。寝そべって、無言で観客に拍手を要求する。そして、マイクを握る。
■ジェイ・ホワイトのマイクアピール
「(ファンの拍手に対し)シーッ。オマエらの拍手なんて侮辱と同じだ。そんなものはいらない。タナ、オマエは最近繰り返しこう言っていたよな? ツジが着てるTシャツにもハッキリ書かれてる。’NEVER MIND, NEVER QUIT, NEVER GIVE UP’。そうだろ、ユーヤ? バカだからわからないか。’NEVER MIND, NEVER QUIT, NEVER GIVE UP’……。
タナ、教えてやろう。もうこのベルトはオマエの物じゃない。だから’NEVER MIND'(もう気にしなくていい)。タナ、’NEVER QUIT’と言ったって負けたんだから、やめたも同然だ。タナ、そしてオマエは完璧に’GAVE UP'(ギブアップ)した。それから、やめると言えば……タナ、このときが来たぞ。オマエ自身も見てるファンも誰一人認めたくないよな。でも、タナ、去るべきときが来たぞ。俺は宣言したとおりオマエからベルトを獲った。だからオマエはもうやめろ。
このベルトだが……、人生は予期せぬ出来事の連続だ。次に何が起こるかなんて誰にも予測できない。だから、いまこの瞬間を精一杯楽しんだほうがいい。オマエたちは歴史的瞬間の目撃者だ。そうだ、俺はこのベルトを獲りまた新たな歴史を創った。俺はIWGP USヘビー級、インターコンチネンタル、IWGPヘビー級、そしてこのNEVER無差別級のベルトを獲り、4冠制覇を達成した!
これで俺も正真正銘の”ベルトコレクター”だな! 誰かが気に入らないと言うなら、ここへ来ればいい。俺はここにいる。教えてやろう! 俺は、’LAST ROCK N’ ROLLA’、いまプロレス界で話題の中心にいる、そして一人の力でMSGを完売させた、KING SWITCHだ!
そして現NEVER無差別級チャンピオンであり、史上初のクォドループルクラウン(4冠王)だ! オマエたちは全員スイッチブレードと呼吸する運命にある。 STILL MY ERA!」
そして、ジェイは上村に強引に肩を借りさせながら、NEVERのベルトを肩にかけ、上機嫌で花道を引き上げていったのだった。