第2試合はタイチ&ザック・セイバーJr.&DOUKIvs内藤哲也&SANADA&BUSHI。タイチ&ザックは6.1後楽園でG.o.D(タマ・トンガ&タンガ・ロア)からIWGPタッグを奪還。一方、内藤&SANADA&BUSHIは6.2後楽園で後藤洋央紀&石井智宏&YOSHI-HASHIの保持するNEVER無差別級6人タッグ王座に挑戦するも惜敗。
しかし、試合後に内藤は「タッグマッチも楽しみの一つだなあって、あらためて痛感させられた」とコメントすると、SANADAとのタッグに本腰を入れる可能性を示唆。今回はIWGPタッグ王者が相手だが、どのような戦いを仕掛けるのか?
内藤は白いスーツガウンで入場。その途中、放送席のヒロムを確認すると、ロープを空けるようにアピール。ヒロムは要求に応じ、内藤は堂々とリングイン。
タイチ&ザックはIWGPタッグのベルトを携えて入場。タイチが熱唱を終えると、内藤は拍手を送る。タイチは内藤とSANADAにベルトをチラつかせる。
先発は内藤とタイチ。両者共にニヤリと笑みを見せる。ここで内藤はタイチではなく、佐藤レフェリーにタックルを仕掛け、とぼけた表情を浮かべる。
続いて内藤がエルボー、タイチがローキックの応酬を展開。内藤が競り勝つも、タイチはスキをついて喉輪。
だが、背後からSANADAがタイチを捕らえる。しかし、そのSANADAをザックが捕獲。そしてタイチ&ザックは鉢合わせ攻撃を狙うが、内藤&SANADAはうまく切り返す。続いて技の読み合いを経て、両軍は牽制し合う。
次はBUSHIとDOUKIのマッチアップ。ロープワークの攻防でBUSHIがティヘラを仕掛けるも、DOUKIはヘッドスプリングで着地。しかし、BUSHIはコーナーを用いてティヘラを決める。
だが、BUSHIが突進してくると、DOUKIはトップロープにノドを打ち付ける。ここから鈴木軍は場外戦に持ち込む。タイチは機材を用いて内藤にチョーク攻撃。DOUKIは鉄パイプでBUSHIの喉を締め上げる。タイチはBUSHIを鉄柵に押し付け、放送席のヒロムに「殴れ!」と無理難題を突きつける一幕も。
戦場がリングに戻ると、鈴木軍は連携でBUSHIの顔面に足を押し当てる。さらにタイチはBUSHIにチョークを連発。
スイッチしたザックはBUSHIの耳を引っ張る拷問攻撃。さらにネックツイストを見舞い、DOUKIにスイッチ。
DOUKIはボディスラムからラ・ランツァ。しかし、BUSHIは回避し、延髄斬りをヒット。だが、自軍コーナーに戻ろうとするのをDOUKIが阻止。
劣勢のBUSHIだったが、スキをついてDOUKIにDDTを叩き込んで内藤にスイッチ。
内藤は突っ込んできたタイチにティヘラ。さらにザックにはフライングメイヤーから低空ドロップキック。そしてタイチにスウィンギングネックブリーカーを決め、右腕を突き上げてアピール。
続いてコーナー付近での技の読み合いから、内藤&SANADAがタイチにダブルのヒップトス。そして連携の低空ドロップキックをヒット。
SANADAはTKOを狙うも、タイチはしのぐ。そして、カウンターのアックスボンバーを炸裂。
スイッチしたザックはSANADAをコブラツイストで捕獲。SANADAは切り抜け、パラダイスロックを狙う。だが、ザックは脱出してネックツイスト。
ここから鈴木軍はトレイン攻撃。そしてタイチのソバットからザックがサッカーボールキックを決め、カバーに入るが、BUSHIがカットする。
すると、タイチ&ザックはSANADAに天翔ザックドライバーを狙うも、内藤がカット。そして、内藤はタイチにマンハッタン・ドロップ。すかさずBUSHIがドロップキックでタイチを場外に落とし、矢のようなトペ・スイシーダを炸裂。
リング上、DOUKIが内藤をアームホイップで場外に落とす。そして、反対方向のBUSHIにトペ・スイシーダを突き刺す。
リング上、ザックのザックドライバーをしのいだSANADAは、スタンディングのドラゴンスリーパー。だが、ザックは切り返してジャパニーズレッグロールクラッチホールドの体勢に。しかし、SANADAはしのぐとオースイスープレックスを決めて3カウントを奪取。L・I・Jに凱歌が上がった。


SANADA「俺いま、手ブラだからすごいさみしい状況の中で、俺のメチャクチャ大好きなラブコールがあったので、挑戦したいなあと思ってます。あと、内藤さんは、ここ10年ぐらい、IWGPタッグの挑戦をしてないみたいなので、俺が楽しさを教えてあげれたらいいかなあと思ってます」

内藤「俺とSANADAの気持ちは、もう固まってるよ。タイチ、ザックの持つIWGPタッグ王座に挑戦したい。それは、あの2人だったら簡単に獲れるなあ……なんて思ってるから言ってるんじゃないよ。偉大なチャンピオンだよ。あの2人がチャンピオンだからこそ、俺は挑戦したい。6月1日、後楽園ホール大会でのタイトルマッチ、俺はちゃんと見たよ。ちょっとだけ見て、あとはいいかなあ……なんて思ってたけどさあ、ついつい目が離せなくなって、最後までみちゃったよ、それぐらい、立派なチャンピオンだよ。だからこそ、挑戦したい。俺は確かに、先を見据えてるよ。見据えてるものはあるよ。でも、今を大事にできない人間に未来はないって、俺は思ってるんでね。未来の目標も大事だけど、今を大事にしなきゃ、その未来もないよ。いま俺が大事にしたいもの、それは、タイチ、ザックの持つIWGPタッグ王座にSANADAと挑戦し、そして獲ること。これを、いま大事にしていきたいんでね。ぜひ挑戦させてくださいよ。

場所、日にちは、偉大なチャンピオンチームであるタイチ、ザック・セイバーJr.にお任せするよ。どこでもいいよ。俺とSANADAにタッグ王座を明け渡す場所を、じっくり、ゆっくり、考えてくれよ。じゃあ、次は、来週の月曜日、後楽園ホールで、またお会いしましょう。アディオス」
BUSHI「NEVER無差別級6人タッグのベルトは獲れなかった。残念ながら結果しては残せなかったよ。でも、俺はまだ諦めるつもりはないから。NEVER無差別級6人タッグのベルトだけではなく、必ずまたタイトルマッチ戦線にたどり着いてみせるよ」

ザック「(※コメントスペースに入ってきながら)ソーリー。DOUKI、ゴメン。スミマセン、スイマセンデシタ。クソッ。タイチ、俺たちがこのタッグのベルトを獲った時、お前はコロナ感染から復調したばっかりだったっていうのに、ずっと元気だった俺は今日あのふざけた海賊野郎なんかに負けてしまった」
DOUKI「(※スペイン語で)ふざけんなよレフェリー!」
タイチ「あんなもの、和田京平でもおまえ、ちょっとスリー入れるよ。ジョー樋口でもやるよ。いいよ今日は、別に」
ザック「今日の俺はまるで犬のクソであふれた公園のゴミ箱並みにクソだった。チャンピオンの俺が負けるなんてありえない」
タイチ「あんなもの負けでも勝ちでも、なんでもないよ」
DOUKI「(※スペイン語で)大丈夫だ」

タイチ「あんなん、プロレスゲームといっしょだよ。あんなのがファイプロといっしょだよ、ファイプロと。たまに決まっちゃうんだよ、ファイプロも。いきなり。それといっしょだよ。ザック、大丈夫だ、そんなの」
ザック「ああ。ショッパイ。今日の俺はショッパイ……」
タイチ「「ショッパくない」
DOUKI「(※スペイン語で)あのクソレフェリーのせいだ」
タイチ「悪いのはレフェリーだ。あのヤロー、あとで説教だ」
ザック「SANADAなんかに3カウントを取られちまうなんて。あのヤロー。デモ、この半年間ずっとCHOAS OF DESTINYとBULLET CLUBのヤローどもとやってきたから、L.I.Jと当たるのは新鮮だった。ヒサシブリ」

タイチ「ああ、久しぶりだな、内藤。よかったよ。あんな、あんなむさっ苦しいヤツらと6カ月もやってきたんだからな。それはそれでよかったよ。内藤、久しぶり。久しぶりに会ったと思ったら、やりてえか? やりてえらしいな。さっきはっきり言ったぞ。お前がよ、どういうつもりだ? お前がこうなってタッグが欲しいって? どういうつもりか? 俺は今、聞いたよ。そしたら、『あなたたちチャンピオンが偉大だから』『偉大なチャンピオンが誕生したから挑戦したい』って、はっきり俺に言ってきたよ。それならいいだろう。どういうつもりかわかんなかったけどよ、“俺らがチャンピオンだったらそのタッグ(ベルト)、倒したうえで欲しい”って。“お前らチャンピオンなんだろ?”って。それでいいんだよ。なあ内藤さんよ。相手にとって不足なし。全然いいよ。問題ないよ、内藤、SANADA」
ザック「いいな、挑戦受けてやろうぜ」
タイチ「実力(的にも)、2人ともシングルで結果残してるし。そういうヤツを待ってたんだ、俺らは。わけわかんないヤツらが組んでよ、わけわかんない挑戦されても困んだ。いいじゃないか、内藤、SANADA。でもよ、もうちょっと。だからと言って、『はい、そうですか。やりましょう』、そういうわけにはいかねえよ。逆にお前らも偉大だからこそ、そんなすぐには『やりましょう』って、俺は言わないよ。内藤、もうちょっとお前の気持ちを知りたいな。ホントに、どういうつもりで、これを口にしたのか。ドームまでの道のりの軽い気持ちか? SANADAのなんだ、お荷物か? なんだ、オマケか? どういうつもりだ? それとも……ハハーン、ハハーン、お前だけシングル戦線、蚊帳の外になったからタッグか? どういうつもりだ? もうちょっと、お前の本心を探りたいな。今日はザックが、結果的にバツがついたかもしんないけど、こんなもの、挑戦権として認められるものじゃない。挑戦者チームとしては、いいよ、実力。だけど、足りねえな。もう少しだ。知りたいよ、お前たちの気持ちを。SANADA、特にお前だ。しゃべろ、なにか。お前の気持ちはどうなんだ? 内藤に振り回されて、付き合わされてるだけじゃねえの? いいのか、SANADA? SANADAもほんとに内藤と、俺らからこれ(IWGPタッグベルト)欲しいのか? お前も言ってみろ、サナやん。セーヤ・サナダ……」
ザック「セーヤ。セーヤチャン」
タイチ「それじゃないとよ、お前らの気持ちが伝わらない限り、俺ら、次の挑戦者決めてんだ。お前らが俺らに響かなきゃ、次の挑戦者は……川田、田上組だ。あいつらを倒さねえと、最強タッグとはいえねえからな」
ザック「ブドーカンでやってやろう。完璧だ」
タイチ「タッグチャンピオンを名乗ってる以上、川田、田上組は、避けて通れない道だ。オイ新日本、伝えとけよ、あいつらに。準備しとけって。もう今日はいい」

ザック「そうそう、スペイン語でまた一つ新しい言葉を覚えた。“PENDEJO”(ペンデホ=バカの意味)。ナイトーは世界一のPENDEJOだ」
DOUKI「LOS PENDEJOS……」
タイチ「日本だからいいか」
DOUKI「いいんだね?」
タイチ「いいんだね、言っちゃって?」

DOUKI「(※1人残って)一個な、エセ・ルチャドール。エセ・ルチャドールBUSHIくん。エセ・ルチャドールって言葉、新日本好きだな、使うのな。エセ・ルチャドールなりにルチャ・リブレみたいなことやってたじゃないか。最後、言ってたな。マスク、俺のマスクつかんで、マスカラ・コントラ・マスカラ? (※スペイン語で)お前がいいなら、俺はやってやるぞ」