第3試合は飯伏幸太&真壁刀義&本間朋晃組と天山広吉&小島聡&永田裕志の第三世代トリオによる本隊同士の6人タッグ。真壁は今年1月以来の参戦。永田と小島はアメリカ遠征を経ての登場となる。
先発は飯伏と永田。両者は互いに牽制のローキック。続いて永田は飯伏をロープに詰めてクリーンブレイク。飯伏はタックルを仕掛けるが、永田は腕を取る。
飯伏はグラウンドに持ち込むも、永田はヘッドロック。しかし、飯伏もヘッドロックを取り返す。だが、永田は飯伏の腕を取ってコントロール。そのまま自軍コーナーに持ち込み、本間にスイッチ。
本間は飯伏と共に永田にダブルのショルダータックル。そして、本間は逆水平チョップを連発する。だが、永田はローキックの連打でダウンを奪い、背中にサッカーボールキック。
次は小島がリングイン。本間は胸板に張り手を連発するも、小島はエルボーの乱打からエルボードロップ。
続いて小島がエルボー、天山が真モンゴリアンチョップ。さらに天山のヘッドバットと小島のエルボーの合体攻撃。
天山は手刀、ストンピングを本間に落とす。そして逆水平チョップの連発から永田にスイッチ。永田はエルボーで本間をグラつかせ、強烈なミドルキックを叩き込む。
本間は永田の蹴り足を捕らえてエルボー。さらに永田をブレーンバスターで投げつける。
スイッチした真壁は永田に串刺しラリアット。そして頭部にナックルを落とし、ノーザンライトスープレックスを狙うが、永田はこらえる。だが、真壁はロープワークの攻防から、永田をラリアットでなぎ倒す。永田もカウンターのエクスプロイダーで反撃。
次は天山が真壁にショルダータックルから真モンゴリアンチョップを連発。だが、真壁も左腕のラリアットで応戦。
スイッチした飯伏は天山に打撃のコンビネーション。さらにレッグラリアットからその場飛びムーンサルトプレスを炸裂。だが、カウント2で天山はキックアウト。
天山は真モンゴリアンチョップからロープへ。飯伏はキックで天山を止めると、掟破りのモンゴリアンチョップ。そしてロープに走るも、天山はカウンターのマウンテンボムを炸裂。
次は小島と本間のマッチアップ。激しいエルボーの応酬から、本間はショルダータックルでなぎ倒す。そして小こけしを繰り出すが、小島はかわす。
小島は本間にマシンガンチョップ。続いて串刺しエルボーから「いっちゃうぞバカヤロー!」の雄叫びを上げ、ダイビングエルボーを投下。だが、カバーは真壁がカット。
そして、真壁は小島と永田を二人まとめてラリアットでなぎ倒す。続いてGBHが小島にサンドイッチラリアット。すかさず飯伏がドロップキックを叩き込み、今度こそ本間が小こけしをヒット。しかし、カバーは小島がカウント2でキックアウト。
そして、本間はこけし落としを狙うが、天山がカット。そして本間に対し、天山のモンゴリアンチョップから永田が延髄斬り。続いて小島がコジコジカッターを炸裂。しかし、カバーは飯伏がカット。ここで第三世代は分断作戦に出る。
小島はラリアットを放つも、本間は切り抜けて逆にラリアット。だが、小島もラリアットで迎撃し、相打ちに。本間が崩れると、小島はもう一度ラリアットを狙う。だが、本間はカウンターのこけしロケット。そしてカバーするが、小島がカウント2でキックアウト。
ならばと本間はもう一度ロープに走るも、小島はカウンターのラリアット一閃。この一撃で本間を沈め、第三世代トリオが勝利を収めた。
試合後、第三世代トリオは堂々の勝ち名乗り。試合後、飯伏は第三世代それぞれと握手。そして、真壁と握手をかわし、本間を気遣いながら退場。
真壁「チクショー! 帰ってきた当日に白星取れりゃ最高だったけどなぁ。まぁそんな甘くねぇか。まぁでも、こけしも今日はやられたけど調子よさそうだし、飯伏もいて、これでこそ新日本に帰ってきた意味があるだろ。何か聞きてぇことある? あるだろ? あるよな? 何だ、言ってみろよ」
──ヤングライオンの2人がシングルマッチをしてましたけど、それを見ていかがでしたか?
真壁「まだまだよ、言ったら。オカダも棚橋も手のひらで転がしてるようなもんだろ。上村が言ってんだろ、辻が言ってんだろ、『まだまだだ』って。そりゃ俺から見ればよ。この俺様が、どんだけ苦ぇ汁すすってきたと思うんだよ。アレじゃあまだだ。ただ、アイツらに光明が差してるとすれば、アイツらのがむしゃらさ、それは果てしなくいいよ。果てしなくいいから、その後に何か続くよな、必ず。この長らくのコロナの中で、どういう期限で映画撮影してたか知らねぇけど、ストップされて、足を止められたけど、俺の中ではいろいろ考えるところもあったし、プロレスってやっぱすげぇな、最高だなって考えることもあったし、今となりゃ、改めて自分の足下、照らされた感じだよな。だーからプロレスラーは最高なんだよ。今日の試合だって最高だったろ? おぉ。そういうことだよ。『第三世代は終わってる』だぁ? 終わってたら俺たち勝ってるだろうよ。えぇ? 飯伏がいるのにだよ。そうは問屋がおろさねぇんだよ。楽なもんじゃねぇんだよ。だから俺たちは日々練習してんだろ? アイツらをぶちのめすために。俺が帰ってきたから、これからまた面白くなってきた。言いてぇことはそれだけだ!」
本間「(※顔面を冷やしながら)何で俺は、いっつもこうなんだよ。今日は、今日という日を、どんだけ待ってたか。真壁と本間、G・B・H、まだまだやることがたくさんあんだよ! こんなとこで、つまずいてる場合じゃねぇんだよ! でもよぉ、俺は諦めねぇから」
飯伏「(※上を指差して)今、今、聞きましたよね。決まりました。7月25日、東京ドーム、メインイベント。IWGP世界ヘビー級タイトルマッチ。4代目は、俺ですよ」
永田「まぁ飯伏とやれてよかったなぁと。アメリカ帰りの永田裕志、もうちょっと明るくすごい状態で、皆さんの歓迎を受けたかったけど、日本はまだちょっと暗いかなと。世の中の風評もマイナスなことばっかりだし、アメリカと違って、何か小さくね。今、新日本プロレスもこんな世の中でこそ、もっと明るく素晴らしいものを世の中に提供しなきゃいけないですよ。ファンの人も縮こまってないで、もっと我々を信じてすごいものを見に来てほしいですね。とにかく、アメリカで俺は、とてつもない先を見てね、コロナ禍の先の素晴らしい世の中を見てきたから、日本も負けず劣らず、見てきた我々から、そういうものを与えられるような試合をしていきたいなと思いましたね。飯伏は次、挑戦するらしいですね。IWGP世界ヘビー級。いいんじゃないですか。その次期チャレンジャーと序盤戦えて、ちょっと見ない間にすごい成長してるなと思ったしね。飯伏が取ったらベルトに挑戦したいなと、ちょっと思っちゃいましたね。カモン、飯伏!」
天山「いやあ久しぶりに第三世代揃い踏みでね、永田とコジがやーっと帰ってきて、もう何年、1年2年ぐらいいなかったみたいなね、ちょっと寂しかったですよ。でもやっと帰ってきて、久しぶりに今日組んでみて、やっぱり違うよね。やっぱり第三世代、テンコジそして永田、俺ら組んだらやっぱり、何の怖いものもないもん。余裕で試合もできたしね。せやからこのまま、この新日本の戦いの中で、どういう展開になるか分からないけど、この3人っていうのはこれからメチャクチャちょっと押していきたいなって。テンコジ、そして永田と3人で、何か大きいことできんかなって、すごい考えてますよ。まぁコジと永田の意見も聞かないと分かんないですけど、しっかりと3人で話し合って。何かしら目標を見つけないと、俺たちもやってる意味がないし。せっかくアメリカでね、すごいいい経験して帰ってきて、このままスルーするわけにはいかないし、しっかりと何かをとらえていきたいなと思います。ビッグチャンスが来るように、掴みに行きたいと思います」
小島「小島聡、約1ヵ月弱のアメリカ遠征を終えて、帰ってきました。アメリカでずっと生活して、手前味噌だけど、『すげぇ俺、必要とされてるわ』って感じることができた。自信持って、もっともっとプロレスラーとして生きてていいんだなと思ったし、そうするべきだとすげぇ痛感した。何も怖がらず、何もビビらず、正々堂々と生きていこうって、アメリカの大きな場所で、すごいそれを痛感しました。
生活しながら、改めて新日本プロレスっていうものが、世界中ですげぇ、すげぇ価値のあるものだっていうことも痛感したし、その中で小島聡という人間が、まだプロレスラーとして生きていること、それを世界中の人に、特にアメリカの、今回行ったIMPACTのプロレスラーの人たちに知ってもらった。というか、知っていてくれた。俺のことを、ほとんどの人が。それを、これからも自信持って、誇りに思って、プロレスラーとして頑張っていきたいと思います」