第4試合は公式戦、KOPW 2021保持者の矢野通とKENTAが対決。互いに実力と共に独特なインサイドワークを持つ両者が、“プロレス頭”を競い合う。
矢野は9.4メットライフドームで見せた獰猛な金髪姿ではなく、通常のYTRモードで登場。KENTAは阿部リングアナのコールを止めると、何やらメモらしきものを手渡す。そこには矢野のお株を奪うような事細かな自己紹介が書かれ、阿部リングアナはそれを読み上げる。早くもKENTAが場内の空気を支配し、矢野はイラ立ちを見せる。
KENTAはゴング前、「絶対持ってる!」と矢野の反則アイテムを警戒。レフェリーがチェックすると、ヒザ裏からテーピングが発見される。矢野が負けじと「アイツも見ろ! 完全に怪しい!」と指摘し、レフェリーがチェックすると、KENTAも腰からテーピングが見つかる。ここでようやく試合開始のゴング。
ゴングと同時にKENTAは場外に出て間を外す。矢野は「早く入れ!」と叫ぶ。KENTAがなかなか戻らないと、矢野は場外へ。すると、KENTAが入れ違いでリングイン。
矢野がリングに戻ると、KENTAはまたも場外に下りる。矢野は「やってられるか!」と場外の花道を戻る。するとKENTAはリングに戻り、レフェリーが場外カウントを開始。
ここで矢野がリングに戻ると、その入り際にKENTAはストンピングで襲撃。さらに顔面かきむしりからパンチ。そしてハンマースルーを仕掛けるも、矢野はロープにもたれかかって「ア~ア~ア~」と雄叫び。
矢野はKENTAをロープに飛ばすが、KENTAもロープにもたれかかって「ア~ア~ア~」と挑発するような雄叫びを見せる。矢野が襲いかかると、KENTAは場外へ。
矢野は追いかけるが、KENTAは矢野の消毒スプレーを顔面に浴びせる。さらに倒れた矢野の顔面に消毒スプレーの中身を振りかける。
KENTAは矢野を花道に連れ出すと顔面かきむしり。そして入場ゲートにあらかじめ隠していたテーピングで、矢野を固定しようとする。しかし、矢野はしのぎ、そのテーピングを放り投げる。
すると、KENTAはほかに隠していたテーピングを取り出し、矢野の手首をゲートに固定し、先にリングに戻る。レフェリーは場外カウントを開始。
矢野はなんとかテーピングを外すと、カウント16でリングにダッシュで生還。するとKENTAは打撃の雨嵐。そして串刺し攻撃を狙うが、矢野は切り抜けるとすばやくコーナーパッドを外す。
突進してきたKENTAに、矢野はマンハッタン・ドロップ。そしてシーソーホイップで金具むき出しのコーナーに叩きつけ、丸め込むも、これはカウント2。
だが、KENTAも矢野を金具むき出しのコーナーに叩きつけ、串刺しの低空ドロップキック。さらにダイビングフットスタンプを突き刺してカバーするが、矢野はカウント2でキックアウト。
するとKENTAは首切りポーズからgo 2 sleepを狙う。しかし、矢野は切り抜けて髪をつかむ。KENTAも髪をつかんで応戦。レフェリーがカウントを数えると、矢野は手を離す。だが、KENTAは離さず、矢野を場外に放り投げる。
場外戦になると、矢野が鉄柵にハンマーパンチ。そしてリング下からテーピングを取り出すも、レフェリーが阻止。すると、ここでKENTAが矢野を突き飛ばし、巻き添えを食らったレフェリーが昏倒。
今度はKENTAがテーピングを取り出し、矢野の両手首を固定してしまう。そしてKENTAはリング下に矢野を放りなげると、レフェリーを肩を貸して起こし、場外カウントを要求。
場外カウントが進む中、矢野が背後からKENTAに近づいて両手でローブロー。そして丸め込むも、KENTAは返す。そしてKENTAはバックに回るが、矢野は急所蹴りからもう一度丸め込んで3カウントを奪い、まんまと勝利をゲットした。
試合後、矢野はしてやったりの笑み。KENTAは憮然とした表情でリングをあとに。