オープニングマッチは公式戦として、IWGP USヘビー級王者・棚橋弘至(3勝1敗)とチェーズ・オーエンズ(0勝4敗)が初対決。ここまで白星なしの4連敗と不調のオーエンズとしては、ここでUSヘビー級王者相手に番狂わせを巻き起こしたいところ。棚橋はオーエンズを自分好みの選手と発言しているだけに、見応えある攻防に期待が高まる。
オーエンズはテキサスヘビーのベルトを巻き、今年8月に亡くなった敬愛するボビー・イートン(※1993年にIWGPタッグに挑戦経験を持つ)のTシャツを着て入場。棚橋はIWGP USヘビーのベルトを腰にリングイン。
開始のゴング、棚橋は場内の手拍子を煽る。そして手四つの探り合いから、ロックアップで組み合うと、オーエンズがリストを取る。
棚橋も取り返し、グラウンドに持ち込んでヘッドロック。その状態で立ち上がると、オーエンズは髪を引っ張ってから、ハンマースルーを仕掛ける。だが、棚橋はグリップを離さない。そしてグラウンドに持ち込む。
スタンドに戻ると、オーエンズはうまく切り抜けてドロップキックをヒット。そしてレフェリーの死角をついて顔面にパンチ。さらに棚橋にコーナーを背負わせてストンピング。
だが、串刺し攻撃は棚橋がセカンドロープからフライングクロスボディで切り返す。棚橋はエアギターを奏でてから突進するが、今度はオーエンズが同じ技を仕掛け、相手のお株を奪うエアギターをノリノリで奏でる。
さらにオーエンズは突進してきた棚橋のヒザに低空ドロップキックをヒット。さらに左足を痛めつけていく。オーエンズは棚橋の左足をレッグロックで捕らえ、ヒザ付近に拳をすりつけていく。
オーエンズは棚橋の左足をロープに固定してヒップドロップ。さらに変型の4の字固めのように締め上げる。
棚橋もエルボーで反撃するが、オーエンズはヒザに蹴りを見舞う。棚橋も負けじと打撃を食らわせ、串刺し攻撃を狙う。オーエンズが切り返すも、棚橋はフライングフォアアームをヒット。
さらに棚橋はエルボーで押し込むと、ボディスラムで叩きつけてセカンドロープからサンセットフリップ。だが、カバーはオーエンズがカウント2でキックアウト。
棚橋はスリングブレイドを狙うも、オーエンズは座り込んで回避。そして棚橋が近づくと、首固めで丸め込む。
返した棚橋は突進するも、コーナーに自爆させたオーエンズは、串刺しエルボーからリストをつかみ、引き込んでのショートレンジラリアット。
続いてオーエンズは棚橋を両肩に担ぎ上げる。棚橋は脱出するが、オーエンズはジュエルヘイストの体勢に。棚橋は切り抜けてスリングブレイドを狙うも、かわしたオーエンズがジュエルヘイストを炸裂。
オーエンズは気合いを入れるとパッケージドライバーを狙う。しかし、棚橋はロープまで後退してショルダースルー。そして、エプロンのオーエンズにロープ越しのドラゴンスクリュー。続いてスリングブレイドを決めてカバーするが、オーエンズはカウント2ではね返す。
すると棚橋はハイフライアタックを炸裂。そしてハイフライフローを放つが、オーエンズはヒザを立てて迎撃。棚橋は痛みでのた打ち回る。
だが、棚橋は突進。かわしたオーエンズはロープを利用してのスクールボーイ。棚橋が返すとソバットからブレーンバスターの体勢に。棚橋はツイスト&シャウトで返そうとするも、こらえたオーエンズは逆さ押さえ込みへ。
棚橋が返すと、オーエンズは打撃のコンビネーション。そしてCトリガーを狙うも、棚橋は張り手を食らわせてロープへ。すると、オーエンズはCトリガーをヒット。さらに追撃のCトリガーから一気にパッケージドライバーを炸裂させ、棚橋から価千金の勝利をゲット。
試合後、オーエンズはテキサスヘビーのほかに、IWGP USヘビーのベルトも手に取り、棚橋の身体の上に置く。そして誇らしげに退場した。