メイン(第5試合)は飯伏幸太(6勝2敗)とKENTA(6勝2敗)が激突。今大会の第4試合までの結果を踏まえ、Aブロックの首位はこのメインの結果に委ねられることに。
飯伏とKENTAは2年前にシングルで二度対戦。『G1』公式戦ではKENTAが勝利するも、その『G1』で優勝した飯伏がIWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦でリベンジに成功。
今回、史上初の三連覇を狙う飯伏としては、何がなんでも勝利をつかみたいところだが、ハードヒットから狡猾なファイトまで戦いの幅が広いKENTAは難敵中の難敵。果たして注目の結末は……?
開始のゴングが鳴ると、KENTAは一旦場外へエスケープ。そしてリング上の飯伏とにらみあってから、リングに戻る。
続いて両者は鋭い打撃戦を展開。飯伏がKENTAをロープに押し込むが、KENTAは体勢を入れ替えて飯伏の髪をつかみヘッドロックで捕獲。
飯伏はハンマースルーで切り返すと、レッグラリアットをお見舞い。KENTAは場外にエスケープ。すかさず飯伏はプランチャを狙うも、KENTAは足を引っ張って場外に引きずり込み、鉄柱に飯伏の頭部を打ち付ける。
続いてKENTAは鉄柵へのハンマースルーを狙うも、逆に飯伏が投げつける。さらに飯伏はKENTAの腰を鉄柵に打ち付けるが、KENTAも飯伏の腰をエプロンに追突させる。
飯伏は顔をしかめながらも、もう一度KENTAを鉄柵に打ち付ける。だが、KENTAは頭部にナックルを連発して反撃。そしてカウント19でKENTA、飯伏の順でギリギリリングに生還。
KENTAはコーナーパッドを外し、飯伏にエルボーを見舞ってから、金具むき出しのコーナーにハンマースルー。そしてカバーするも、これはレフェリーがカウントを取らず。
KENTAは河津落としから押さえ込むも、飯伏はカウント2でキックアウト。するとKENTAは首4の字を決める。KENTAは足でロープエスケープするも、KENTAはなかなか離さない。
飯伏はヒザ立ち状態でパンチを連発するが、KENTAは強烈な蹴り一発でダウンを奪う。飯伏は立ち上がって蹴りを繰り出すも、KENTAはその足を捕らえてSTFで捕獲。飯伏はなんとかロープに手をかける。
劣勢の飯伏だったが、KENTAにカウンターのフランケンシュタイナー。そして場外にエスケープしたKENTAに対し、飯伏はバミューダ・トライアングルを狙うも、KENTAは妨害。飯伏は場外に転落してしまう。
そしてKENTAが飯伏を鉄柵に叩きつけると、その勢いで飯伏は鉄柵の外まで吹っ飛んでしまう。KENTAはそれを追いかける。だが、飯伏も応戦し、両者は場外で打撃戦。KENTAはキックで吹っ飛ばし、さらに場内の壁に飯伏の頭部を叩きつける。
続いてKENTAは飯伏を連れてバックステージへ。そのあいだも場外カウントは進む。まずはKENTAがカウント16でリングに生還。飯伏は19でリングにギリギリ舞い戻る。
すかさずKENTAは飯伏を金具むき出しのコーナーに叩きつける。そして背中に追撃のサッカーボールキックを連発。続いてキャメルクラチで捕らえ、背中に集中攻撃。その体勢のまま、KENTAはフェイスロックを決める。
飯伏が切り抜けようとすると、KENTAは髪をつかんでなぎ倒す。さらにネックブリーカーから押さえ込み、飯伏が返すとすばやくスリーパーで捕獲。
飯伏はその状態で立ち上がって切り抜けると、KENTAにカウンターのドロップキックをヒット。飯伏は串刺し攻撃を狙うも、KENTAはフロントキック。そして突進するが、飯伏はパワースラム。さらにセカンドロープからムーンサルトプレスをお見舞い。
続いて飯伏はハーフネルソンスープレックスを狙うも、KENTAは回避。そしてトルネードDDT、フライングラリアットを決めてカバーするが、これはカウント2。
ここでKENTAは挑発するように飯伏の顔面に蹴りを連発。飯伏はゆっくりと立ち上がるが、KENTAは土手っ腹にソバット。さらに打撃のコンビネーションからブサイクへの膝蹴りの体勢に。しかし、飯伏は後方に倒れてかわすと、ネックアップで起き上がりソバット。そしてハーフネルソンスープレックスを決める。
飯伏は雄叫びからボマイェを狙うも、KENTAは切り抜けて飯伏をレフェリー向けて突き飛ばす。飯伏は衝突寸前で踏みとどまる。そこにKENTAが突進するも、飯伏はレフェリーを抱き抱えて回避。
そしてキックを繰り出すが、かわしたKENTAは飯伏を押し込み、レフェリーを金具むき出しのコーナーとサンドイッチで挟み込んでしまう。そして飯伏にDDTをお見舞い。レフェリーは場外で倒れこみ、リング上は無法状態に。
KENTAはリング下からパイプイスを取り出し、飯伏の背中に振り下ろす。すると、飯伏は苦悶の声を上げるが、次の瞬間、無表情となり立ち上がる。
KENTAはもう一度イスを振り上げるが、かわした飯伏はキック。そして飯伏はイスを手にすると、大きく振りかぶるも、KENTAは「ノー!」と懇願。すると飯伏はイスを投げ捨て、KENTAにバズソーキック。
今度は飯伏がリング下からテーブルを持ち出し、場外に設置。そして、そこ目掛けて、スワンダイブ式ジャーマンスープレックスを狙う。
KENTAはなんとか切り抜けると、エプロンで飯伏をパワーボムで持ち上げようとする。しかし、飯伏がショルダースルーで返し、KENTAは場外に転倒。
ここで飯伏はショートレンジラリアットでKENTAをテーブルに倒す。KENTAが立ち上がろうとすると、飯伏はエプロンからキック。KENTAが倒れた衝撃で、テーブルが傾く。
飯伏はお構いなしでコーナー最上段に上ると、そこからダイビングボディプレスを敢行。KENTAは苦痛でうなり声を上げる。共にダメージが大きい中、カウント19で同時にリングに生還。
そしてKENTAは飯伏を捕らえると、グリーンキラーを炸裂。続いてKENTAは串刺しの低空ドロップキックを突き刺し、コーナー最上段からダイビングフットスタンプを決めてカバー。飯伏はなんとかカウント2でキックアウト。
KENTAは雄叫びからgo 2 sleepを狙う。飯伏は切り抜け、掌底を繰り出すも、先にKENTAが掌底を決める。KENTAは掌底を乱打。だが、飯伏もカウンターのハイキックをヒット。
そして飯伏は吠えてから一気にカミゴェを突き刺してカバーするが、KENTAはカウント2でキックアウト。
ならばと飯伏はヒザのサポーターを外し、二発目のカミゴェへ。だが、KENTAは切り抜けて飯伏を金具むき出しのコーナーに叩きつけようとする。
飯伏はなんとか回避するも、KENTAは払い腰から押さえ込む。飯伏が返すと、KENTAはGAME OVERで捕獲。だが、飯伏は足でなんとかロープエスケープ。ここで25分経過のアナウンス。
KENTAはキックを狙うも、先に飯伏がハイキックをヒット。そしてカミゴェを狙うが、かわしたKENTAは今度こそ金具むき出しのコーナーに飯伏の頭部を叩きつける。すかさず横入り式エビ固めで押さえ込むが、飯伏はカウント2でキックアウト。
ならばとKENTAはブサイクへの膝蹴りからカバー。これも飯伏はカウント2でキックアウト。するとKENTAは雄叫びを上げ、go 2 sleepを放つ。しかし、飯伏はヒザを受け止めると、ジャンピングニーをヒット。そしてリバースのカミゴェを突き刺し、最後はカミゴェで死闘に終止符。勝利を収めた飯伏が4年連続で優勝決定戦進出を決め、三連覇への望みをつないだ。