第3試合は公式戦、飯伏幸太（4勝2敗）とタンガ・ロア（2勝3敗）のシングル初対決。かねてより飯伏はロアの潜在能力に注目。今回が待望の一騎打ちとなるが、果たしてその結末は？

　ロアには邪道が帯同する。そしてゴング前にToo Sweetサインをかわす。

　開始のゴング、飯伏が前に出ると、ロアは体勢を入れ替えてロープに押し込んでクリーンブレイク。そして邪道からアドバイスを受ける。
　続いてロックアップから飯伏がヘッドロック。だが、ロアはロープにハンマースルー。ここからショルダータックルの応酬をはさみ、ロアはリープフロッグからドロップキックをヒット。
　続いてロアはヘッドロックで捕獲。飯伏がハンマースルーで切り抜けると、ロアはショルダータックルでダウンを奪う。しかし、飯伏は先ほど食らったリープフロッグからのドロップキックをお返し。
　ロアが場外にエスケープすると、飯伏はプランチャを炸裂。飯伏はロアを引きずり起こし、鉄柵にハンマースルー。そして突進するが、ロアはカウンターのスピアーを炸裂。
　ロアは飯伏の頭部をエプロンに叩きつけ、さらにバックドロップの体勢で腰を打ち付けてからセントーン・アトミコをヒット。続いて相手のお株を奪うその場飛びムーンサルトプレスをお見舞い。
　ロアはカバーするが、飯伏はカウント2でキックアウト。するとロアはスリーパーで締め上げるが、飯伏は足でロープに逃れる。ここでロアはチョーク攻撃を食らわせてニヤリ。
　ロアはエルボーを浴びせ、さらに飯伏の腰にヘッドバット。そして串刺しラリアットを連発してからTボーンスープレックスで叩きつけてカバー。これはカウントは2。
　ここから両者はエルボーの応酬に突入。ロアはキックからブレーンバスターで持ち上げるが、飯伏は脱出。そしてフロントキックを連発。ロアもフロントキックを返すが、飯伏は反動を利用してレッグラリアットを炸裂。
　飯伏は打撃のコンビネーション。そして突進するも、ロアはフロントキックで迎撃。そして今度はロアが突進するが、飯伏はカウンターのパワースラム。さらにセカンドロープからムーンサルトプレスを決める。
　飯伏はハーフネルソンスープレックスの体勢に入るも、切り抜けたロアは打撃のコンビネーションから延髄斬り。さらにブルーサンダーを決めるが、飯伏はカウント2でキックアウト。
　ならばとロアはパワーボムで持ち上げる。だが、飯伏は回避すると逆にシットダウン式パワーボム。ロアがカウント2で跳ね返すと、飯伏はカミゴェを狙う。
　しかし、ロアは切り抜けて逆に飯伏のリストをつかみ、一気に肩に担ぎ上げる。だが、飯伏は回避してリバースのカミゴェの体勢に。するとロアはパワーで切り返し、逆に掟破りのリバースのカミゴェを食らわす。
　続いてロアはシットダウン式パワーボムを決めるが、飯伏は必死にカウント2でキックアウト。
　するとロアは投げっぱなしジャーマン。だが、飯伏もすぐに立ち上がり同じ技で反撃。さらにジャンピングニーを繰り出すが、切り抜けたロアはリバースフランケンシュタイナーを炸裂。負けじと飯伏も体勢が崩れながらもリバースフランケンシュタイナーを繰り出す。
　先に立ち上がった飯伏はロアにボマイェをヒット。そしてカミゴェを狙うも、ロアはカウンターのスピアー。そしてエイプシットの体勢に入るが、飯伏は切り抜けてツームストンパイルドライバーを炸裂。そしてついにカミゴェを決め、3カウントを奪取。飯伏が接戦を制し、公式戦5勝目をもぎ取った。

　試合後も、飯伏はダメージでなかなか立ち上がれない。ロアは転がりながらリングを下りると、飯伏に拍手を送ってから自力で退場。勝ち名乗りを受けた飯伏は、花道を引き上げた。　

飯伏「（※這ってコメントスペースに入ってくる。フロアに仰向けになったままで）予想通り……凄いな……。タッグじゃもったいない。ほんとに……。今からでも、シングルプレーヤーになった方がいい……。いや凄い、凄い、ほんとに……。

（※上半身を起こして）凄いよ……これが遺伝子ですか……。凄いな、ホントにビックリしました……。こんな一発が大きい外国人、久々ですね、ほんとに……。なんだったんだ今？　あれでもまだ出し切ってないですよね、たぶん？　いやぁ、何回でも、何回でもやりたい……。

まあ、今日はまぐれ勝ちですか。でも１勝は１勝。ちゃんと、ヒザで仕留めたんで……。（※ゆっくり立ち上がりながら）でも、新しい技を、編み出しておかないと……。まあ『G1』はいろいろありますけど、楽しいですよ、非常に……」

タンガ「（※軽く拍手をしながら）イブシ、おめでとう。勝ったのはお前だ。俺はうれしいよ、イブシとの１対１の勝負ができて……。

今日は負けてしまったが、次は俺が勝つ。ありがとう」