セミファイナルは、4勝5敗(勝ち点8)の田口隆祐と、5勝3敗1分け(勝ち点11)の現IWGPジュニア王者のエル・デスペラードによる『BOSJ28』公式戦。昨年の公式戦では田口が勝利しているが、今年は果たして?
試合が始まるとすぐさま場外に逃亡する田口。イスを取り出して自身は座り込んで偉そうに腕組みをし、デスペラードに来るように挑発だ。しかし、これにデスペラードは乗らない。文句を言っていた田口だったが、場外カウントが数え始められついに戻らざるを得なくなってしまった。
ここを狙い撃ちにしたデスペラード。3回カバーしてフォールを狙う。田口はデスペラードをロープに振ってヒップアタックを狙うが、デスペラードは途中でストップして、これもペースに乗らずに防いでしまう。
「作戦通りやってくれよ!」と怒る田口だが、上手くアームドラッグを決めるとヘッドロックに捕獲。なんとか逃げようとするデスペラードをしつこくしつこく極めていく。さらに田口はコーナーを掴んで自身の両足でデスペラードの首をキャッチすると、足を屈伸させながらケツにその顔面をぶち当てていく。
そして、またもヘッドロックを極めた田口。ペースを握られっぱなしだったデスペラードはなんとか脱出すると、セカンドロープとボトムロープの間に田口のケツを挟ませ、自身は場外に出てイスでケツを滅多打ちだ。
続けてデスペラードはインディアンデスロック。さらにチョップ攻撃で追撃していく。だが、田口もヒップアタックで反撃。串刺し式ヒップアタックを連発すると、フェイスクラッシャーもお見舞いだ。
そしてスリーアミーゴスも決めた田口。オーマイ&ガーアンクルでデスペラードにギブアップを迫る。ここはデスペラードもロープエスケープ。ならばとどどんを狙う田口。デスペラードはこれも阻止するとバックドロップで反撃だ。
続けて田口の左足にニークラッシャー、逆回転のグラウンド式ドラゴンスクリューを連続で放ったデスペラード。すぐさまマフラーホールドに捕獲する。田口がロープエスケープするとフロッグスプラッシュで追撃。そして必殺のピンチェ・ロコを狙う。
田口が回避するとギターラ・デ・アンヘルを続けて仕掛けたデスペラード。だが、田口はケツを突き出して防御。ならばと今度はデスペラードはギターラ・デ・ムエルタを仕掛ける。しかし、田口はこれも許さない。
もう一度デスペラードがマフラーホールドに来ると丸め込んでこれも防ぎ、走ると見せかけてのフェイント式ヒップアタックを炸裂させる。デスペラードがたまらず場外に転落すると、三角飛び式プランチャで追撃だ。そしてデスペラードがリングに戻ってくるとミサイルヒップからケツイェ。トドメのどどんの体勢に入る。
これをデスペラードが切り返してマフラーホールドを狙ってきても、すぐさまオーマイ&ガーアンクルに切り返して流れを譲らない。そしてこれが極めきれないと続いては必殺のどどんの体勢だ。
だが、デスペラードはこれを前方回転エビ固めで切り返してマフラーホールド。すかさず腕もクラッチしてヌメロ・ドスの完成だ。これがガッチリ極まって田口も万事休す。ついにギブアップし、デスペラードが勝利した。
デスペラードはこれで勝ち点13に伸ばし、この時点で単独首位に浮上した。