第4試合の公式戦は田口隆祐(4勝4敗)とエル・ファンタズモ(4勝4敗)によるクセ者対決。今年の7.25東京ドームのIWGPジュニアタッグ王座戦では、ファンタズモの“疑惑の右足”の解明にこだわった田口が、最後はフォール負け。今回も勝敗の鍵を握るのは“疑惑の右足”となるか?
入場したファンタズモはコーナー最上段からバク宙。着地すると、右足を痛めた素振り。すると、田口もロープをつかんでジャンプし、着地した際に足を痛めたようなポーズを見せる。
開始のゴング、手拍子に合わせて二人は腰をクネクネ。そしてロックアップで組み合い、リストの取り合いに。田口はヘッドスプリングで切り返そうとするが、起き上がれず自分の頭を打ってしまう。田口がレフェリーの手を借りて跳ね上がると、ファンタズモはレフェリーに抗議。
続いてファンタズモは独特なリズムの手拍子を煽り、田口にヘッドロック。ここからロープワークの攻防となり、田口はファンタズモを走らせる。だが、逆にファンタズモが田口を走らせる展開に。
田口はスピードが落ち、最後はファンタズモにつまずいて転倒。すかさずファンタズモは押さえ込むが、田口はカウント2でキックアウト。
ファンタズモはナックルを連発し、続いて串刺し攻撃を巡る攻防に。切り抜けたファンタズモはマット運動を展開。そして場外に落ちてフレアーウォークから、リングに戻ってロープを使ったバク宙など華麗な動きを披露。場内は大きな拍手を送る。
すると田口が「マイタイム」と対抗心を燃やし、マット運動を始める。だが、なぜか三又ダンスを繰り広げ、ロープに上ってバク宙と見せかけ、「ちょっと無理で~す!」とアピール。
続いて両者は胸板に優しい張り手の応酬。ファンタズモが蹴りつけると、田口は「蹴んのかい!」と呼応。そしてファンタズモは田口の乳首に張り手をお見舞い。負けじと田口が乳首をひねりあげると、ファンタズモは田口の足を踏みつける。
そしてファンタズモは田口の手を捕らえロープウォーク。そして着地し、田口の両乳首をひねり上げる。
だが、今度は田口がファンタズモの手を捕らえ、ロープウォークにチャレンジ。しかし、田口はバランスを崩しロープに急所を打ち付けてしまう。田口は場外で硬直。
ファンタズモは田口を介抱するように抱き起こして、リングに戻す。そして手拍子を煽ってから、トップロープ越えの攻撃を狙うが、田口はゴロゴロと転がって回避。するとファンタズモは逆立ちで近づき、セントーン・アトミコをお見舞い。
再びファンタズモは田口の手を捕らえる。田口は切り抜け、ロープに走るとヒップアタック。しかし、これはファンタズモが回避。
ファンタズモはしつこく腕を捕らえるが、田口はエプロンへ。そしてロープを利用してファンタズモの腕を痛めつける。田口はヒップアタックを繰り出すが、ファンタズモはアトミックドロップ。
これでファンタズモがヒザを痛めると、田口はヒップアタック。さらにヒップバットを連発し、場外からヒップアタック。さらにミサイルヒップをヒットしカバーするが、ファンタズモはカウント2でキックアウト。
続いて田口はスリーアミーゴスを炸裂。しかし、カバーはカウント2。ならばと田口はオヤァイポーズからケツイェへ。ファンタズモはカウンターの横入り式エビ固めで丸め込むが、田口はキックアウト。
するとファンタズモはサミングから、サドンデスへ。田口は切り抜けて横入り式エビ固め。さらに逆さ押さえ込み、首固め。ここからカバーの応酬となり、首固めの状態でグルグルと回り、共にフラフラと立ち上がる。
田口が延髄斬りを空振りすると、ファンタズモはスピニングネックブリーカー。しかし、ファンタズモは目が回り場外に転倒。田口もロープの間にはまってしまう。
ファンタズモはリングに戻ると、動けない田口にサドンデスを狙う。しかし、田口は寸前でかわし、ファンタズモはロープに股間を打ち付けてしまう。すかさず田口がカバーするが、ファンタズモが返す際に腕を突き上げると、田口の急所に命中。
ここでファンタズモは場外に顔を出し、酔って吐くような仕草。これでレフェリーの注意を引きつけたスキに、ファンタズモはサドンデスのフェイントから、サドンデスを田口の急所にヒット。そしてリストロックで固めると、たまらず田口はギブアップ。ファンタズモが頭脳ファイトで5勝目をゲットした。