メイン（第7試合）の公式戦は高橋ヒロム（2勝1敗1分け）vsBUSHI（2勝2敗）。昨年の『BOSJ』ではヒロムが辛勝。BUSHIとしては先行く後輩に雪辱を果たし、自身初となる優勝決定戦進出を目指したい。ヒロムは『BOSJ』二連覇を成し遂げるためにも、身近な先輩との同門対決を制し、さらに白星を重ねたいところだ。

　両者の入場前、内藤哲也が実況席に特別ゲストとして着席。ヒロムは『BOSJ攻略本』を手に入場。そのBUSHIのページには「心も懐も豊かな男」と書かれている。そして、実況席の内藤に手渡すが、内藤はその本をうしろに放り捨ててしまう。ヒロムは「帰れ！」と罵声を浴びせるが、内藤は「イヤだ！」と拒否。さらに内藤はヒロムの入場コスチュームを手にするが、それも放り投げてしまう。

　ヒロムとBUSHIは開始のゴングと同時に互いに突進。そしてロープワークのすばやい攻防から、ヒロムがヒザに低空ドロップキック。さらにハサミワザで場外に追いやり、エプロンからショットガンドロップキック。だが、BUSHIはかわして鉄柵にハンマースロー。しかし、ヒロムが逆に投げつけ、今度こそエプロンからのショットガンドロップキックをヒット。
　ヒロムはBUSHIをリングに投げ入れ、ファルコンアローを狙う。BUSHIは切り抜けると、一旦場外にエスケープ。するとヒロムは空中技と見せかけ、リング中央であぐら。すかさず、BUSHIがリングにすばやく戻り、低空ドロップキックを浴びせ、さらにTシャツでチョーク攻撃を見舞う。
　続いてBUSHIはヒロムを場外に追いやり、トペ・スイシーダの体勢に。だが、飛ぶと見せかかてリング中央で頬杖をつき、ヒロムに手招き。
　ヒロムはリングに戻ると、串刺し攻撃から低空ドロップキック。さらにストンピングを浴びせ、ロープを用いてBUSHIの喉元を攻め立てる。
　ヒロムはBUSHIを場外に連れ出すと、腰を鉄柵に打ち付ける。そして引きずり起こし、サードロープに設置してドロップキックをヒット。続いてヒロムはBUSHIの片腕を巻き込んでのキャメルクラッチ。BUSHIはなんとかロープエスケープ。
　ヒロムはBUSHIを引きずり起こし、ファルコンアローを狙う。だが、BUSHIは切り抜けバッククラッカーをお見舞い。
　ここから両者はエルボー合戦に突入。そしてBUSHIは串刺し攻撃を切り抜け、セカンドロープからティヘラを食らわす。さらにDDTを炸裂。
　続いてBUSHIはヒロムをトップロープに固定し、ミサイルキックをヒット。さらにエプロンでDDTを狙うが、切り抜けたヒロムはトラースキック。そしてトップロープ越えのサンセットフリップ・パワーボムを狙うが、BUSHIはティヘラで切り返す。続いてBUSHIは矢のようなトペ・スイシーダを炸裂。
　BUSHIはヒロムをリングに戻すと、フィッシャーマンズスクリューの体勢に。これをヒロムは切り抜けてハサミワザからDで捕獲。BUSHIはなんとか足でロープエスケープ。
　ヒロムはBUSHIを引きずり起こし、ここから技の読み合いに。BUSHIはカウンターの延髄斬りを決めるが、ヒロムはトラースキック。
　そしてヒロムは突進するが、BUSHIはコードブレイカーを狙う。これをこらえたヒロムはドロップキック。そしてラリアットでなぎ倒す。
　ヒロムはBUSHIを起こし、肩に担ぎ上げる。だが、BUSHIは回避し、意地のフィッシャーマンズスクリュー。そしてカナディアンデストロイヤーを決めてカバーするも、ヒロムはカウント2ではね返す。
　ならばとBUSHIはエムエックスを狙うが、ヒロムはかわし、突進してきたBUSHIをコーナーにフロントスープレックスで叩きつける。
　ヒロムは雄叫びを上げ、ヒロムをエプロンに追いやってトラースキック。そして今度こそトップロープ越えのサンセットフリップ・パワーボムを決める。
　ヒロムはカウント17でBUSHIをリングに戻す。そしてターンバックル・デスバレーボムを決め、TIME BOMB IIを狙う。BUSHIがこらえるとビクトリー・ロイヤルの体勢に入るが、これもBUSHIは回避。
　ならばとヒロムはトラースキックを決め、ラリアットへ。だが、かわしたBUSHIはレフェリーの死角をついて、ヒロムに毒霧を噴射。すかさずラ・マヒストラルで押さえ込むが、ヒロムはカウント2でなんとかはね返す。
　続いてBUSHIはコードブレイカーを決めてカバー。これもヒロムは必死にカウント2でキックアウト。ここを勝機と見たBUSHIはエムエックスを狙うも、ヒロムはカウンターのコードブレイカー。
　ここから両者は気力を振り絞ってエルボーの応酬。そしてBUSHIはスピンキックを決めるが、ヒロムはトラースキック。さらにBUSHIに変形のダイナマイト・プランジャーを決め、続いてビクトリー・ロイヤルを炸裂。
　ヒロムは「立て、BUSHIー！」と叫び、ラリアットへ。だが、BUSHIは切り抜けてBUSHIロール。しかし、ヒロムはカウント2ではね返す。
　そしてヒロムは二度にわたりBUSHIをラリアットでなぎ倒すと、雄叫びを上げてからとどめのTIME BOMB IIを炸裂。この一撃でBUSHIから3カウントを奪取した。

　
ヒロム「（※上着を引きずりながらインタビュースペースに着くと、ヒザに手をついて）イヤーーーーーー！ イヤーーーーーー！（※と絶叫） 声に出して叫んで、イヤなことだったり、思ってること、そういうのを、ぶちかますの、気持ちいいよな！ 聞いてもらいたいよな！ でも、やっぱりもっと、もっと、もっとオレ自身がすごくならないと、言葉に説得力が持てない気がして、言うのをためらってしまうオレがいるよ。

だからこうやって、声を出すんだ。ホントに伝えたいから、ホントに伝えたいから、強くなるんだ。強くなって、言葉に力を持たせた時、オレはさらに叫ぶぞ。夢も、希望も、イライラしたことも、ムカつくことも、気に食わないことも、全て叫んでやる。なぜなら今は、この『BEST OF THE SUPER Jr.』、思いっきり楽しみてぇんだよ。

次は……あれ？ 攻略本！ 攻略本忘れちゃった！ あの野郎が持ってるのか。チクショー！ 次は確か、マッスルチワワでしょ？ そうだよね？ 次の相手、マッスルチワワだよね？ そろそろ、マッスルチワワＴシャツを作ってもいいんじゃないかなぁ？ 喜ぶと思うよ。去年からオレが言ってるけどさぁ。作ったらいいじゃない、マッスルチワワＴシャツ。オレは着るよ！ オレは買うから。（※控室へと進み始めながら）まぁ、簡単に突破できる相手じゃないってのは分かってる。だからこそやりがいがあるし、倒した時にさらにオレの言葉が力を持つ！ 絶対必要な勝利だ。……とりあえず、この毒の成分を聞いてくるよ」
　

BUSHI「（※後頭部を押さえながら）すげぇな！ 高橋ヒロムは、何でもすげぇんだな。でもな、オレはオマエとの差を感じてない。オレはまだまだ諦めるつもりはないんだよ。このままじゃ」