第1試合は1.5東京ドームのIWGPジュニアタッグ選手権試合3WAYマッチの前哨戦として、田口隆祐とタイガーマスクとエル・ファンタズモが3WAYマッチで対決。IWGPジュニアタッグ王者のタイガー(パートナーはロビー・イーグルス)としてはは、クセ者挑戦者の田口(パートナーはロッキー・ロメロ)、ファンタズモ(パートナーは石森太二)を相手に、王座防衛に向けて勢いを示したいところだが……。
まずは田口が単独で入場。続いてファンタズモがサンタクロース仕様で登場し、その傍らにはクリスマスプレゼント用に包装された箱を持ったを石森太二が帯同。ファンタズモはその箱をスタッフに渡すと見せかけ、踏み潰して蹴り上げる。中身は空っぽ。最後にタイガーがジュニアタッグのベルトを腰に帯同。
開始のゴング、ファンタズモが田口に突進。だが、田口は場外に追いやる。すかさずタイガーが田口をショルダータックルでなぎ倒す。だが、田口はヒップアタックでタイガーを場外に追放。
ファンタズモは田口に襲いかかるも、またも場外に追いやる。今度はタイガーが田口にハイキック。そしてタイガーは田口を場外に追放してトペ・スイシーダを狙うも、ファンタズモが疑惑の右足でタイガーの腹部にキック。
ファンタズモは田口にプランチャ。だが、田口はかわして右足のシューズを脱がそうとする。しかし、ファンタズモは回避。
戦場がリングに戻ると、ファンタズモは田口に握手を要求。田口が応えると、すかさずファンタズモは右足で田口の足を踏みつける。田口は悶絶。
ファンタズモはさらに田口の手を踏みつけ挑発。そしてフィンガーロックからロープウォーク。そこから舞い降りて田口の背中に引っかき攻撃。ファンタズモは場外のタイガーにも引っかき攻撃をお見舞い。
ファンタズモはリングに戻ると、マット運動から田口の両乳首をひねり上げる拷問攻撃。田口はなんとも言えない表情。
続いてファンタズモは相手のお株を奪うスリーアミーゴスへ。だが、三発目は田口が投げ返す。そこから田口がスリーアミーゴスを敢行するが、三発目はファンタズモが首固め。そのまま丸め込みの応酬となり、首固めの体勢でグルグルと回る。
技が解けると、共にフラフラ状態。田口は延髄斬りを繰り出すも空振り。すかさずタイガーが田口をカバー。田口が返すと、タイガーは続いてファンタズモを押さえ込む。しかし、ファンタズモもキックアウト。
次はタイガーとファンタズモがエルボー合戦。すると田口が二人まとめてヒップアタック。さらに交互にヒップバットをお見舞いし、もう一度ヒップアタックへ。だが、これは二人にかわされてしまう。
タイガーとファンタズモはパンチの応酬。タイガーはキックを連発。すると田口が延髄斬りでファンタズモ、タイガーからダウンを奪う。そしてランニングヒップを交互に連発。
さらに田口はファンタズモにミサイルヒップからカバー。しかし、タイガーがカット。続いてタイガーが田口に十字架固め。だが、ファンタズモがカットする。
ここでファンタズモはタイガーにスピニングネックブリーカーを炸裂。そして押さえ込むも、田口がカット。そして田口はファンタズモをコーナー最上段にセットし、雪崩式攻撃を狙う。だが、タイガーが妨害。
そしてタイガーがファンタズモに雪崩式ダブルアームスープレックスを炸裂。すかさずカバーするも、田口が阻止。田口はファンタズモにどどんスズスロウンを食らわせてカバー。しかし、タイガーがカット。
タイガーは田口にケブラドーラ・コンヒーロ。続いてタイガードライバーを狙うも、石森がエプロンに立ってレフェリーの気を引く。すると田口がタイガーを押さえ込むが、その上からファンタズモがカバーし、まんまと勝利をゲットした。
田口「ナンバー1コンテンダーっていうの? それはファンタズモと石森だって、ロビーが言うには。2番でも3番でも4番でも5番でもいい。69番……2番でも3番でもないんだよ。オレは69番目、順位で言ったら。そしたら飛び級で挑戦。じゃあ、なんでか? それは大きな可能性を秘めてるから。ベテランのくせに可能性を秘めてるから。世の中、50歳でチャンピオンになる人間もいるんだから。42歳、まだまだやれるっしょっていうことです」
タイガー「自分はこの3WAYっていうのを経験したのは2回目なんですね。1回はイギリスで4WAYをやったことがあるんですよ。やっぱりボクの中ではこの3WAYっていうルールが…(ロビーに向かって英語で)3WAYは大変だよ」
ロビー「イエス!」
タイガー「やはり集中しなきゃいけない部分で集中出来ないっていうのが凄くあって、彼らがフォールをしてたらそれをセーブしなければ自分が負けてしまう。難しい局面に立たされたっていうのは確かですね、今日やってみて。そして、タイガードライバーに行こうと思った時の田口の切り返し方は曲者だなと思いましたね。そこに乗っかってきたファンタズモ。一番汚えやり方だよ。(黒いテーピングをしている脇腹をさすりながら)オレもここを怪我しているんですけど、彼のキックを食らった時に確信しましたね。奴の靴の中に入ってた。(ロビーに向かって英語で)絶対(靴の中に)何か入ってる」
ロビー「間違いない」
タイガー「入っている。絶対にアイツは。これも絶対に東京ドームで…(ロビーに向かって英語で)東京ドーム俺たちが暴いてやろう」
ロビー「そのつもりだ! でも、それ以上に大事なのはベルトの防衛だ。今日はまだメインで試合があるけど、控室のモニターで試合を見てたらイシモリが出てきたから、気づいたらオレもマスクを外すのも忘れてリングに走ってた。黙って見てるなんて出来なかった」
タイガー「な~んでアイツ(石森)が入ってくるんだよ! 関係ないじゃないか。試合なんか入ってないだろう、今日。ロビーだってメインイベントなのに。(ロビーに向かって英語で)アイム・ソーリー。メインイベントの準備で忙しかっただろうに」
ロビー「良いんだよ。(パートナーとして)いつでも駆けつけるし、助けるよ。イシモリの邪魔さえなければ、タイガードライバーで勝ってたはずなのに。それなのに最後はファンタズモの野郎がまんまとカバーで3カウントを獲りやがった。アイツの靴ひもをほどくところまでは出来たのに、肝心の中身は暴けなかった! あのインチキ野郎、本当に憎らしいぜ!」
タイガー「エニウェイ・フライング・タイガー! 絶対にドームで…(ここから英語でロビーに)絶対に勝たないと!」
ロビー「イエス! オレたち2人でやってやろう!」
ファンタズモ「危なかったぜ…見ろよこれ(ニーパッドを外してカメラに見せる)。アイツらに虐められた。アイツらがオレの靴を脱がせようとしてきて、ニーパッドが壊れた。あの野郎…オレたちは『グリンチ』じゃねぇんだよ。クリスマスプレゼントを持ってきてやったんだから、むしろサンタだろ。今日はみんなにクリスマスのプレゼントを用意してきた。オマエらオレの靴を脱がせようって本当に必死だな? 何が隠されてるのかって? タグチ、ロビー、タイガーマスクにホテルの部屋でじっとしてるロッキー、メリークリスマス&ハッピーニューイヤー!(と言って、カメラに向かって中指を突き立てる)。(石森に向かって)オマエにもプレゼントあるぞ。今いるか?」
石森「プレゼント?」
ファンタズモ「ああ、オマエにもプレゼントを買ってきたぞ! オレの分はあるか?」
石森「(笑いながら)ノー」
ファンタズモ「酷えな。日本人らしいけど。(日本人は)なんでクリスマスを大事にしないんだ? オマエら変だよ…でもオレはオマエにプレゼントを持ってきたから。じゃ、あとはどうぞ(と言って、一人で控室へ)」
石森「いやあ、今日の結果と一緒だよ。無駄に69代にこだわってる田口に、フライング・タイガーって名乗っておきながら何も感じないチャンピオンチーム。どいつもこいつもファンタズモのシューズばっかり気にしてさ。オレもいるぞ。まあ、どのチームがベルトを持ったら楽しくなるか? 面白くなるか? それはオレが言わなくても分かるだろ?」