WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム

日時
2022年1月4日(火)   15:00開場 17:00開始
会場
東京・東京ドーム
放送
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観衆
12,047人

第4試合 30分1本勝負
スペシャルシングルマッチ 

VS

境界線

レフェリー|マーティー浅見

MATCH REPORT

※両選手、レフェリー合意のもと、キャッチレスリングルールからプロレスルールに変更

 2017年4月9日に行われたオカダ戦の直後に急性硬膜下血腫と診断され、長期欠場を続けていた柴田が約4年9ヶ月ぶりに復帰。打撃技禁止の“キャッチレスリングルール”が採用される。

 まずは“X”と発表されていた対戦相手の入場となり、新日本プロレスLA DOJOで修行中の成田がリングへ入る。続いて柴田の入場となり、場内が大きな拍手に包まれた。
 
 すると柴田は、いきなりマイクを掴み、敢えて自分の頭をコンコンと叩く。そして、「ルール変更しよう。プロレスだ。成田! やれんのか、オイ!!」と成田に呼びかける。これに成田が絶叫して答えると、「よーし!! ゴング鳴らせ!!」と柴田が指示。通常のプロレスルールで試合開始となる。

 まずは成田がミドルキックを放ってけん制すると、柴田は鋭いローキックをヒットさせて成田の顔を歪ませる。
 そこからグラウンドの攻防となり、柴田がマウントポジションに入る。それを成田が切り返すも、柴田がすぐさま再びマウントを取り、離れ際にストンピングを投下。
 続いて柴田はロックアップで押し込むが、成田が体勢を入れ替え、離れ際にチョップを浴びせる。そして、ヘッドロックを極めるが、柴田が体勢を入れ替えてヘッドロックをお返しする。
 さらに柴田は、ロープワークでフェイントをかけ、さらにヘッドロックで絞る。そして、ヘッドシザースから逃れてローキックを放つが、成田が身をかわす。
 すると柴田は、成田の脚を取ってテイクダウンさせ、足4の字固めで絞り上げる。そして、ニュートラルコーナーでエルボー連打を浴びせて対角コーナーへ走るが、成田が追走式ジャンピングバックエルボーを食らわせる。
 その直後、成田はストン連打、踏みつけ攻撃で柴田へ追い討ち。そして、ミドルキック連打からロープへ走るが、柴田がカウンターでマットへ叩きつける。
 ここから柴田のペースとなり、串刺しフロントハイキック2連発、エルボー連打、エルボースマッシュ、ストンピング連打、踏みつけ攻撃。そして、串刺し低空ドロップキックからハーフハッチへ繋ぐが、成田がカウント2で肩を上げる。
 その直後、柴田は腕ひしぎ逆十字固めを仕掛けるが、成田が体勢を入れ替え、成田スペシャル3号で逆襲。それでも柴田がロープへ手を伸ばすと、膝十字固めで再びロープエスケープさせる。
 すると成田は、柴田の膝にエルボースタンプを浴びせ、ロープへ走る。しかし、柴田がカウンターキチンシンクで吹き飛ばし、ローリングソバットから強烈なミドルキックを食らわせる。
 これで成田は場外へ落ちるが、柴田がリングへ押し戻し、エプロンからロープ越しにスリーパーホールドを極める。
 それでも成田はカウンターフロントスープレックスを仕掛け、抵抗した柴田にヘッドバットを連発していく。そして、コブラツイストの体勢に入るも、柴田が切り返して反対にコブラツイストを極める。
 苦しくなった成田がトップロープへ手を伸ばすと、柴田はガラ空きのボディにニーリフトを見舞い、バックドロップで叩きつける。そして、そのまま左手で成田の右手首を掴み、右手で胸板へチョップを浴びせる。
 さらに柴田は成田の手首を離さず、強烈なローキックを胸板へ連発。そして、フロントハイキックからフォールにいくが、成田はカウント1で跳ね返す。
 その直後、柴田はショートレンジラリアットからフォールするが、キックアウトした成田が膝を狙ってエルボースタンプを連打。
 さらに成田は、ローキック連打から左右のミドルキックを浴びせ、キックのコンビネーションを繰り出す。だが、柴田が上半身をガードし、ローキックを連発して逆転。
 それでも成田はミドルキックを放つが、柴田が蹴り脚をキャッチして張り手をお見舞い。そして、スリーパーホールドで成田をひざまずかせると、最後はPKからの片エビ固めで3カウントを奪取した。
 
 試合後、柴田は自ら成田へ近寄って抱き起こす。そして、2人は抱き合い、柴田が成田の背中を平手で静かに叩いた。
 その後、柴田は勝ち名乗りを受けてリングを降りる。そして、花道の途中で振り返ると、リングへ向かって一礼した。

COMMENT


 
柴田「無事、復帰を致しました。ちょっと会社との約束とは違うことを、はみ出したことをしてしまったんで、これはちゃんと自分のペナルティでも何でもしっかり受け止めたいと思います。今日、ここに一つリングに上がるチャンス、どうしても作ってこじ開けたかったんで、キャッチレスリングルールというものを作ったんですけど、結局はやらず。今、今の新日本にどういう戦いが必要なのかなって、自分なりに4年、5年近くずっと海の向こうからLAから見て、日本に帰ってきて会場の空気とか感じて、エキシビションをやって、ザックと。このワンチャン作って、どうにか自分がリングに上がれる状況を作れればなと思って、虎視眈々と4年ぐらい自分の体と相談しながら伺ってました。逆に聞きたいんですけど、今日の試合はどう写ったんですか? プロレスですか? 何ですか?」
──素晴らしい戦いでした。1ミリの隙きもない、これでもかと見せつける柴田さんの思いが伝わってきました。
柴田「ありがとうございます。これを復活と言わずして何と言うのか、オレはずっと気になっていました。ここに来る間も、みんなどう思って見て、どう思ってあの試合を受け止めたのか? 実際自分では見てないんでどういう試合だったか分かんないけど、一番大事ななんか魂っていうか、そういうものをぶつけられた、ぶつけ合えたっていうのがあの試合かなと自分は思っています。成田には申し訳なかったというか、いい経験になったんじゃないですか? 『こんなことがあるんだ、ああルール変えちゃうんだ、この人』って。まあオレ、今後どうなるか分かんないすけど、本当に分かんないんですよ、今後。自分の今後っていうのは分かんないですね。ただ一つ言えるのはオレの試合はプロレスだった。柴田はプロレスが出来る。これは世界でも見ている人がちゃんと認識出来たんじゃないかなと思います。日本で出来ないんだったら、オレの残り少ない時間だから、そこはレスラー生命使って今年は試合したいなって思っています。何かありますか? 何でも答えますよ、今だったら」
 

 
──東京ドームのあの花道を歩いた時の気持ちの高ぶりはどうでした?
柴田「いや、なんか凄い懐かしかったですね。やっぱり4年以上、ドームは4年ぶりですね。今日ここに来て、そんな緊張はしてないし、でも興奮はしている、会場入りしてから。それがずっと試合前まで続いていて、やっぱり噛み締めながら花道を歩いていましたね。懐かしさと道がボコボコしてるなって思いながら」
──不安とか怖さもあったと思うんですけど。
柴田「それは多分、見ている人のほうが不安だったり怖さっていうのはあったと思います。実際、自分の体なんで自分の体の限界は知っているんで。ちょっと話が逸れるかもしれないですけど、ボクシングの山中選手かな? オレと同じ硬膜血腫っていう怪我をして、ライセンスを1回剥奪、失効されちゃったんですけど、ボクシングですよ? ボクシングでオレと同じ怪我して復帰するんですよ? オレはこれに凄い勇気をもらったんですよ。まあ先に試合しちゃいましたけど。あんな頭と腹しか殴んねえようなハードな戦いをするアスリートが復帰出来んだって。凄い勇気もらいましたね。逆にオレが先にやっちゃいましたけど、プロレスでも同じこと。ジャンルは違えど。ただみんなちょっと勘違いしている部分があるんでしっかりそこは説明しておきたいと思うのが、オレはつい昨日か一昨日かな、海外のメディアのインタビューでヘッドバットでってリリースされたんですよ。ヘッドバットじゃないんですよ、この怪我。もっと複雑なんですよ。ただ、そんなの関係ないしね。オレは試合した。今日言えるのはそれだけですね。本当に新日本、素晴らしい会社だと思います。迷惑かけてしまいましたけど、感謝しています。ありがとうございます」
 

 
──今の新日本に見せたかったっていう発言が印象的だったんですけど、その思いは自分の中で相当あったということですか?
柴田「ありましたね。やっぱり中にいると見えないものってあるんですよ。客観的に見て、オレは海を渡っちゃって見ているんで、凄い感じますね。なんかコロナだからって、みんな同じ状況なんですよ。どんな仕事でも同じなんですよ。コロナのせいにしちゃいけないし、だけどコロナの中で戦わなきゃいけない。こうやって元気を与えられるのがプロレスだと思ってるんで。元気ねえなって思ったんすよ。50周年ですよ? 50周年だぜ。元気だしていこうぜ。それだけっすよ」
──50周年ですけど、柴田さんにとってはお父さんも含めればずっと新日本じゃないですか? そのへんは改めてどうですか?
柴田「父親は父親のレスラー人生、レフェリー人生を送ってきているんで、またそこは別でもあるし、まあそこに自分がいたっていうのはやっぱり何らかの運命的なものがあるのかなとは思いますね。なんかの役割となんかの使命があって今日は試合したんじゃないかなと思いますね。そんな気持ちにはなりますね。戦う魂、これ一番大事にしたいなって」
──対戦相手が成田選手でした。どういう経緯で決まったんですか?
柴田「成田には一発試合で痛みを教えてやりたいなって思ってましたね。海外に行って一緒に練習して、良くはなっているって、そういう言い方はあれかもしれないですけど、良くはなっているんですよ。成長しているんですよ、アイツ自身。ただ何かのきっかけがあったらもっとバーンと跳ねるんじゃねえかなって、日々練習して、組んだり蹴り合ったりして思ってた部分があったんで、だったらオレが作ってやろうかなと。だったらオレがきっかけになったらいいかなと。アイツにとっては凄くいい経験になったんじゃないですかね? まあオレはこういう初めての復帰の試合になるんで、怖い部分と緊張の部分とあったと思いますけど、毎日一緒に汗を流しているから。ただ練習と本番とは違うよっていうのは、今日よく分かったんじゃないですかね? 鼻血出しながら。いい経験だったんじゃないかなって、オレは思います。ありがとございました。以上!」
 
 

 
成田「見ての通り負けました。柴田さんにプロレスで負けました。次は勝ちます。もう一回、プロレスであの人に勝ちます。またLAに戻って練習します。以上です」

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