第7試合はIWGP USヘビー級選手権試合ノーDQマッチで、王者KENTAが前王者・棚橋とリマッチ。両者は昨年の11.6大阪で対戦し、KENTAがgo 2 sleepでUSヘビーを強奪。その後、棚橋は12.12広島で再戦をアピール。すると、KENTAはビデオメッセージで「反則裁定なし、なんでもありのノーDQマッチだったらやってやるよ」と要求。前回の対戦時もテーブルを用いた攻撃を巡り、ラフファイトを繰り広げた両者だが、今回はさらに危険度を増す戦いになるのは必至だ。
前日の前哨戦(6人タッグ)では、KENTAの竹刀攻撃に怒り爆発の棚橋が、報復として逆に竹刀でKENTAを殴打。レフェリーの制止を振り切り続けたため、反則負けに。直後のバックステージで棚橋は「正攻法で何の反則もせずに勝ったら無茶苦茶気持ちいいだろうなと思ってたけど、竹刀ぶん回して人をぶっ叩くのも気持ちいいなと思っちゃった。明日はどっちの棚橋が出るか」とコメント。嵐の予感を感じさせる王座戦、その結末は?
棚橋は覚悟を決めたような表情でリングイン。白を基調としたコスチュームのKENTAは、USヘビーのベルトを腰に入場。そして、リングインする前に、リング下から竹刀を二本取り出すと、一本を棚橋に寄越してからリングに上がる。
そしてゴングが鳴る前に両者は竹刀で果し合いのように打ち合いを敢行。棚橋はKENTAの竹刀を跳ね飛ばすと、竹刀で乱打。KENTAは場外にエスケープするも、棚橋は追いかけて竹刀攻撃を見舞う。
だが、KENTAはUSヘビーのベルトで殴りつけ、棚橋の竹刀を取り上げる。今度はKENTAが棚橋を竹刀で乱打する。
KENTAは棚橋をリングに戻し、さらに竹刀攻撃を浴びせる。その衝撃で竹刀は壊れてしまう。続いてKENTAはリング下からパイプイスをはじめ、さまざまなアイテムをリングに投げ入れる。その中には、かつてUSヘビーの挑戦権利証が収められ、棚橋とは因縁深い赤いブリーフケースも。
リングに戻ったKENTAはイスを振り上げ、ダウン状態の棚橋に打ち下ろす。さらに鉄製のフタで棚橋を殴打。続いてKENTAはリング下からラダーをリングに上げる。
KENTAはコーナーにラダーを立てかけ、棚橋をハンマースルーで叩きつける。そして竹刀で殴打してから、巨大なゴミ箱を手に突進するが、棚橋がヒザに低空ドロップキック。KENTAは顔面をバケツに打ち付けてしまう。
続いて棚橋はフタでKENTAの頭部に一撃。さらにゴミ箱でKENTAを殴りつけてから、そのゴミ箱をKENTAに被せてイスで一撃。
勢いに乗る棚橋は、リング下からギターを取り出し、KENTAの頭部に一撃を見舞う。そして棚橋は場外にテーブルを設置し、リングに戻ろうとする。すかさずKENTAが襲いかかるも、棚橋はKENTAの足を捕らえてロープ越しのドラゴンスクリュー。
そして棚橋はテキサスクローバーを狙うが、KENTAはブリーフケースをつかんで棚橋の頭部を殴打。さらにKENTAはブリーフケースにキスしてから、ブリーフケースを用いてのブサイクへの膝蹴りを棚橋にヒット。
KENTAは棚橋を場外のテーブルに寝かせ、パンチを連発。そして、コーナー最上段からダイビングフットスタンプを狙う。だが、棚橋はKENTAの動きを食い止め、机の位置を確認し、雪崩式ブレーンバスターの体勢に。
これはKENTAが切り抜け、棚橋にパンチを連発。だが、棚橋は強烈な張り手でKENTAをリングに落とす。棚橋はリング下からイスを7脚投げ入れ、イスの山を作る。そこ目掛けて棚橋はジャーマンを狙うが、KENTAはこらえる。
しかし、棚橋は張り手で動きを止め、イスの上にスリングブレイドを炸裂。そしてコーナー最上段からハイフライフローを繰り出すが、KENTAにかわされ、イスの上に壮絶な自爆。
ここでKENTAは棚橋に顔面ウォッシュ。そしてコーナーに座り込んだ棚橋の上にイスを何脚も重ね、串刺しの低空ドロップキックを炸裂。
KENTAはダメージの深い棚橋を引きずり起こし、go 2 sleepを狙う。だが、棚橋は切り抜けてツイスト&シャウトをお見舞い。二発目はイスの上に決める。
そして、棚橋は場外のテーブルをリングに上げると、KENTAを寝かせるかたちで設置。さらにイスをKENTAの上に乗せ、ハイフライフローを狙う。だが、起き上がったKENTAはイスで棚橋を殴りつけ、動きを止める。
続いてKENTAはテーブルの位置を確認してから、トップロープから衝撃の雪崩式ファルコンアローで棚橋を叩きつける。その衝撃でテーブルは真っ二つに。
続いてKENTAはリング下をまさぐり、新しいテーブルをリングに上げる。そして棚橋にパンチを連発して動きを止め、再度場外へ。もう一度リング下を探り、なんと巨大ラダーを取り出す。
KENTAは巨大ラダーをしっかりネジで固定し立てると、今度はテーブルを設置。その上に、棚橋を殴りつけダメージを負わせて寝かせると、KENTAは巨大ラダーを上る。そしてダイビングフットスタンプを狙うが、起き上がった棚橋はラダーを揺らす。するとKENTAはリングのバケツの裏に落下。その衝撃でKENTAは顔面から流血。
今度は棚橋がKENTAをテーブルの上に設置し、ラダーを上る。そして驚愕のハイフライフローを炸裂すると、テーブルは真っ二つ。そしてグロッキー状態のKENTAをカバーし、3カウントを奪取。棚橋が大死闘を制し、USヘビー奪還に成功した。
試合後、両者共になかなか立ち上がれず、セコンドのヤングライオンが総出で介抱する。KENTAはタオルで顔面を止血しながら、エプロンに転がる。棚橋は勝ち名乗りを受けると、USヘビーのベルトを肩に、退場するKENTAを見やる。そしてリングをあとに。