現IWGP世界ヘビー級王者のオカダとIWGP USヘビー級王者のオカダが強力タッグを結成。一方のノアからは、元新日本プロレスで現GHCタッグ王者の武藤と、同王座の最年少戴冠記録(22歳4ヶ月)を持つ清宮のコンビが出陣。
先発を買って出た清宮がオカダを指名し、両者のマッチアップで試合がスタート。腕の取り合いからオカダがエルボーを打ち込んでいくと、清宮はドロップダウン&リープフロッグからドロップキックを食らわせる。
さらに清宮はオカダに張り手を見舞い、ランニングボディアタックで追撃。そして、エルボードロップキックを放つが、オカダが身をかわし、セントーンで押し潰す。
棚橋対清宮となり、棚橋&オカダがダブルバックエルボー。そして、棚橋はヘッドロックを極めるが、清宮がパワーで腕を引き剥がす。
すると棚橋は、エルボー&太陽ブロー&エルボースマッシュの3弾攻撃、ボディスラム、ジャンピングエルボードロップと畳み掛け、エアギターで控えの武藤を挑発した。
棚橋対武藤となり、グラウンドで優位に立った武藤がアキレス腱固めで絞る。そこからオカダと武藤の初対決が実現し、ロックアップでオカダが押し込む。そして、クリーンブレイクしつつ、手でプロレスLOVEサインを示して挑発。そして、いきなりドラゴンスクリューの体勢に入り、心理戦を仕掛ける。
すると武藤は、アームホイップでオカダを投げ、フライングメイヤーからフラッシングエルボー。そして、逆片エビ固めからSTFへ移行し、オカダをロープエスケープさせる。
これでオカダの動きが止まり、清宮がフライングバックエルボー、ギロチンドロップ、ジャンピングエルボードロップなどで攻め込む。しかしオカダはフラップジャックで逆転に成功。
続いてオカダが低空ランニングフロントキックを浴びせて清宮を場外へ落とし、棚橋が襲いかかって張り手を見舞う。
棚橋対清宮となり、棚橋がカウンター低空ドロップキックからテキサスクローバーホールドで絞る。そして、替わったオカダが清宮を場外へ落とし、場外マット上でDDTを食らわせる。
それでも清宮はエルボーとエルボースマッシュで反撃していくが、オカダも同じ攻撃で応戦。これで清宮は沈黙してしまい、棚橋がエルボースマッシュ連打、ボディスラム、ダイビングサンセットフリップなどで追撃していく。
苦しくなった清宮は、フライングネックブリーカードロップで棚橋に逆襲。ようやく出番となった武藤が棚橋に対し、低空ドロップキック→ドラゴンスクリュー→串刺しシャイニングウィザード→ドラゴンスクリューと畳み掛ける。
さらに武藤は、オカダにもドラゴンスクリューを見舞い、足4の字固めで棚橋を悶絶させる。そして、棚橋がロープへ逃げても攻撃の手を緩めず、低空ドロップキック、ドラゴンスクリューで追い討ちをかける。
だが、棚橋はドラゴンスクリューを武藤にお返しし、ようやく脱出に成功。スイッチしたオカダがボディスラムで武藤を投げ、ニュートラルコーナー最上段からダイビングエルボードロップを見舞う。
その直後、オカダは“プロレスLOVE式”レインメーカーポーズを披露し、レインメーカーにいく。しかし、武藤が前転でかわし、低空ドロップキックからシャイニングウィザードをお見舞い。
これでオカダがダウンすると、替わった清宮がエルボー&エルボースマッシュ連打で追撃。そして、カウンターバックエルボー、コーナー2段目からのダイビングエルボーアタック、コーナー最上段からのミサイルキックなどで畳み掛ける。
それでもオカダはジャンピングニーアタックをかわしてツームストンパイルドライバーを仕掛けるが、清宮が回避。そして、今度こそジャンピングニーアタックを命中させてタイガースープレックスの体勢に入るが、棚橋がカットしてスリングブレイドを見舞う。
その直後、武藤が棚橋にシャイニングウィザードを食らわせるが、オカダがすぐにドロップキックで報復。しかし、清宮がオカダをジャンピングニーアタックでなぎ倒す。
ここからオカダと清宮がエルボーを打ち合い、清宮がエルボースマッシュで押し込む。だが、オカダが強烈なエルボーを3連発で浴びせ、エルボースマッシュで追撃。
続いてオカダはバックスライドから清宮にショートレンジラリアットを食らわせ、手首を離さずに2発目を狙う。これを清宮が回避してタイガースープレックスを仕掛けるが、切り返したオカダが旋回式ツームストンパイルドライバーで突き刺す。
次にオカダは(正調)レインメーカーにいくが、清宮が身をかわし、背後からドロップキックをお見舞い。その直後、武藤敬司がシャイニングウィザードでアシストすると、清宮がハイアングルジャーマンスープレックスホールドでオカダを追い詰める。
これを棚橋がカットすると、すぐに武藤が場外へ落として分断。その直後、清宮がオカダの背後からジャンピングニーアタックを食らわせる。
さらに清宮は正面からもジャンピングニーアタックを放つが、オカダが回避してレインメーカーの体勢に入る。そこから清宮が逃れてロープへ走ると、オカダはカウンタードロップキックをお見舞い。
それでも清宮が立ち上がると、オカダは開脚式ツームストンパイルドライバーで追撃。そして最後は、(正調)レインメーカーを炸裂させ、3カウントを奪った。
WRESTLE KINGDOM 16 in 横浜アリーナ
- 日時
- 2022年1月8日(土) 15:00開場 17:00開始
- 会場
- 神奈川・横浜アリーナ
- 観衆
- 7,077人
-
第9試合 ダブルメインイベントⅡ 60分1本勝負
レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
COMMENT
棚橋「ありがとうございました! ドーム2日間あって、横浜アリーナがあって。一番ね、
まだね、時間はかかると思いますけど、
オカダ「本当に、一つになれたんじゃないかなと思います。本当はね、オカダが嫌いだっていう人もいれば、鈴木軍が嫌いだっていう人もいると思いますし、でもこうやってね、プロレスリング・ノアと戦うということに関しては、一つになったと思いますし。……まぁ、HOUSE OF TORTUREは別だけどね。まぁそれがね、もちろん逆に、ノアのいつもは敵対しているチームを応援している人たちもいたと思いますし、またそれがプロレスのチカラとなって、一つになって、これだけの、横浜アリーナでチケットが売り切れるまでにいったんじゃないかと思います。
僕も、8年前ですか。ここでAJ・スタイルズとやってね、まぁそんなにお客さんも入ってない中で。(その会場に)こうやって久しぶりに戻ってくることができましたし、その時よりもお客さん、入ってるんじゃないですか? こんなコロナ禍で、なかなかお客さんが入らない状態でも、8年前より僕たちが先に進んでると思ってますんで、まだまだ、コロナよりも先を見てね、やっぱり、プロレスを見て元気をもらえる、明日からまたしっかりやっていこうと思える、そういうチカラを届けていくのがプロレスラーだと思いますし、またその応援を糧に、僕らはしっかりと戦っていきたいと思います。何かあれば」
──清宮選手が『戦いたい』と発言したところから始まりましたが、今回ガッチリやってみていかがでした?
オカダ「まぁ、それはもう見た人が感じてください。僕が言うとね、ちょっとひどいことになってしまうかもしれないので。それぐらい、差を感じたと思いますし、あんな、泣いてる場合じゃないよって。もう……ね、まぁ、『名前を出さないのもアレだよな』っていうぐらい。
まぁでも10年前も全日本と合同興行をやって、その時も中邑さんと組んで、今年、50周年では棚橋さんと組んで、じゃあ10年後はどことやって誰と組んでっていう風になると思いますし、そういう思い出ができただけかなと思います。
まぁね、武藤さんともやることができましたし、それは僕にとってもそうですし、武藤さんにとっても『オカダと戦えた』っていういい記念になったんじゃないかなと思います。ただね、清宮……“選手”だったけど、もう清宮“君”かな。呼び捨てにもできないレベルで。ホントにね、メチャメチャ悔しいと思いますよ。でもこれが、実際の差。『新日本プロレスのお客さんを持って帰る』って言ってましたけども、アレじゃ持って帰れないだろうと。まぁ悔しいなら、新日本プロレスに来ればいいしね。いいじゃん、またノアに戻ればいいんだから。海外修行のように、何年か上がって、自信がつけば、またノアに戻る。そんぐらい、俺はしてもいいと思うけどね。そうしないと、いつまでもノアの中で育って、ノアでトップになれるかもしれない。でもいざプロレス界、外に出てみたら、海は広いなと。それぐらい、差があったと思います。まぁでも今日はね、ノアの皆さんと対抗戦のおかげでこういう熱い試合ができましたんで、本当にありがとうございました。そしてファンの皆さんも、どうもありがとうございました」
※武藤は泣きじゃくっている清宮に肩を貸し、「よくやった。よくやったよ、オマエ。頑張った!」と声をかけながらインタビュースペースへ。武藤がイスに座ると、清宮はその横で床に崩れ落ちて泣き続ける(その後、武藤のコメント途中に立ち上がり、泣きながら一人で控室へ)。
武藤「(※清宮に)まだ始まったばっかりだよ。まだ今からだよ、オマエ。俺だよ、次がないのは。えぇ? 今年60だよ。俺があのメインイベントにいていいのかどうなのか、自分で自問自答しちゃうよ。ただね、新日本プロレスね、50周年ということで、俺も新日本プロレス育ちで。まぁ俺の新日本プロレスっていうのはアントニオ猪木だけど、猪木さんの教えは『常識なんてクソ食らえ』ってことでね、ぶち壊せっていう風に教わってるからね、俺もまだまだ清宮に負けてらんないよ。俺は涙なんか涸れて出てこねぇよ、クソッ。以上!」