メイン(第7試合)の『NJC』2回戦では棚橋弘至がバッドラック・ファレと激突。棚橋は3.2武道館の1回戦でYOHにドラゴンスープレックスで勝利を収めた。逸材としてはこの2回戦、『NJC』3度目の優勝に向け小よく大を制したいところだ。3.9後楽園の前哨戦では、ファレが棚橋のお株を奪う膝への低空ドロップキックをお見舞い。その試合後には「こんなのほんの味見程度だ! 明日の本番はもっとキツいのをタナハシに食らわせてやる!」と息巻いた。内紛状態のBULLET CLUBで“ジェイ派閥”につくことを表明したファレとしては、ユニットにいい流れを引き寄せるためにも、まずは初戦突破を狙う。
ファレのセコンドにはオーエンズがつく。
開始のゴングと同時に場内は手拍子で「棚橋」コール。ファレはロックアップで棚橋をロープに押し込むが、すばやく棚橋は離れて距離を取る。
続いて棚橋は手四つで力比べを要求。ファレが高く手を上げると、棚橋は「OK!」と手を合わせるも、力で押さえ込まれてしまう。
棚橋はヒザを蹴りつけて脱出しロープに走るも、ファレはショルダータックルで場外に追放。
ファレが追いかけると、棚橋はすばやくリングに戻ってスライディングキックをお見舞い。そして場外でストンピングを連発し、ファレをリングに戻すとボディスラムの体勢に。
だが、ファレは切り抜け、逆にボディスラムで担ぎ上げる。棚橋は脱出し、ファレを持ち上げるも、そのまま押しつぶされてしまう。
ファレは棚橋を引きずり起こし、場外に連れ出すとイスを手にする。レフェリーがチェックに入ると、そのスキにオーエンズが棚橋に打撃を浴びせる。
棚橋がリングに戻ると、ファレは右膝を蹴りつけ、さらに右膝をロープに固定してヒップドロップ。続いてファレは膝をマットに叩きつけ、そこ目掛けてエルボードロップ。そしてレッグロックで痛めつける。棚橋はなんとかロープエスケープ。
棚橋はエルボーを必死に返すも、ファレはボディブロー。そしてショルダースルーを狙うが、棚橋は前方回転エビ固め。しかし、ファレはこらえて、そのままヒップドロップ。棚橋はカバーを返すも、大ダメージを食らってしまう。
ファレは棚橋をコーナーに詰め、腹部にショルダータックルを連発。そして右足をロープを用いて痛めつける。
棚橋は必死にボディブローを返すが、ファレはハンマーパンチで黙らせると、右膝を鉄柱に叩きつける。さらに固定された右足に対し、勢いをつけてパンチをお見舞い。
ファレがリングに戻ると、棚橋は必死にボディブロー。だが、ファレはハンマーパンチで鎮圧。そしてハンマースルーを仕掛けるも、棚橋は右膝に低空ドロップキック。さらにフライングフォアアームをヒット。
続く串刺し攻撃をファレはキックで食い止めようとするも、棚橋はその蹴り足を捕らえてロープに固定し低空ドロップキック。そしてドラゴンスクリューをお見舞い。
棚橋は「ヨーシ!」と気合いを入れ、セカンドロープからサンセットフリップ。だが、カバーはカウント2。ならばと棚橋はスリングブレイドを狙うも、オーエンズが場外から足を引っ張って妨害。
しかし、棚橋はオーエンズをエルボーで蹴散らし、エプロンへ上がる。するとファレはフロントネックロックで捕らえ、コーナーまで運ぶと左右のファレハンマー。そして串刺しボディプレスからバックフリップを決めるも、カバーは棚橋がカウント2でキックアウト。
ここを勝機と見たファレはグラネードを狙う。だが、棚橋は切り抜けて逆にグラネードの体勢に。ファレが回避すると、棚橋は顔面に張り手。そしてボディスラムでファレを叩きつけることに成功。
棚橋は雄叫びを上げ、スリングブレイドを炸裂。カバーをファレが返すと、棚橋はコーナー最上段へ。しかし、ファレがレフェリーの注意を引きつけるスキに、オーエンズが妨害。
リングに落ちた棚橋に対し、ファレはジャンピングボディプレス。棚橋はなんとかカウント2でキックアウト。
するとファレはフィニッシュを予告し、バッドラックフォールの体勢に。だが、棚橋はスリングブレイドで切り返し、気合いの雄叫びからもう一度コーナー最上段へ。オーエンズが再び妨害しようとするも、棚橋はエルボーで排除し、今度こそハイフライフローへ。だが、ファレにかわされてしまう。
ダメージでのたうち回る棚橋の首を、ファレはつかもうとするが、棚橋は起死回生のサムソンクラッチ。この妙技で3カウントを奪取。3.15岡山の3回戦では内藤哲也と対戦することに。