第3試合は矢野通が、かつて新日本マットで抗争を繰り広げたこともあるTAJIRI(全日本)と恩讐を越えてタッグを結成し、金丸義信と全日本のジュニア戦士・ブラックめんそーれの越境タッグと対決。個性的な4選手によるタッグ対決は、ひと時も目が離せないものとなりそうだ。
まずはTAJIRI、続いて矢野の順で別々に入場。矢野はひさびさに番傘を持参。TAJIRIはロープを空けて招き入れる。矢野はいつものように宣伝活動を敢行し、最後にはTAJIRIの著書『プロレス深夜特急』をアピール。そしてTAJIRIからサインをもらうと、自腹で購入したのか、「自腹! 自腹!」と手拍子を煽る。
次は金丸がウイスキー瓶を手にリングイン。続いてめんそーれが左手でハブのかたちを作りながら入場。そして矢野のお株を奪うように、宣伝活動を「ならびに」「ならびに」と繰り広げる。最後にめんそーれは、登別観光大使の矢野に「函館観光大使のブラックめんそーれと申します!」と名刺をわたす。
ゴング前、矢野は番傘の中にTAJIRIと入って作戦会議。先発は金丸とTAJIRI。TAJIRIは怪しい笑みを浮かべて握手を要求。金丸が応えようとしたところで、TAJIRIはキック。だが、これは金丸がかわす。するとTAJIRIは矢野にヒソヒソ話。
今度は金丸が握手を要求。TAJIRIが握り返すと、金丸はヘッドロック。さらにショルダータックルでなぎ倒し、ロープに走るが、TAJIRIは一旦場外へ。
TAJIRIはリングに戻ると、金丸にローキック。続いてショルダータックルからロープに走ると、今度は金丸が場外にエスケープ。
金丸はリングに戻るとめんそーれにスイッチ。すると矢野がリングに入り、「函館、関係ねえだろ! めんそーれ、沖縄だろ!」と突っ込む。負けじとめんそーれは「登別って、オマエは東京出身だろ」とやり返す。
矢野は「登別が好きなんだよ!」と叫び、「登別!」と連呼。するとめんそーれも「函館!」と応戦。
めんそーれは矢野の攻撃をかわすと、「シャーッ!」とハブポーズで威嚇。矢野が「客にやってやれ!」と促すと、めんそーれはその言葉に乗るが、すかさず矢野は後頭部を叩く。
続いて矢野は還暦祭と書かれたコーナーパッドを外すが、めんそーれはそれにキック。すると矢野は「還暦祭、蹴った!」と相手の動揺を誘う。
しかし、めんそーれはドロップキックで矢野を場外に落とし、飛ぶと見せかけてハブポーズ。すかさずTAJIRIがめんそーれを背後から蹴り飛ばす。
矢野は場外で金丸を鉄柵に叩きつける。そしてリングに戻ると、めんそーれを金具むき出しのコーナーにハンマースルー。さらにストンピングを浴びせ、TAJIRIにスイッチ。
めんそーれはチョップを繰り出すが、TAJIRIはローキック。さらにフライングメイヤーから後頭部を叩く。矢野からコーナーパッドを受け取ったTAJIRIは、それでめんそーれを乱打。
矢野は金丸を挑発してから、めんそーれをもう一度金具むき出しのコーナーに叩きつける。めんそーれも同じ攻撃を狙うが、矢野は切り抜ける。するとめんそーれは矢野の顔面にハブ攻撃を見舞い、金具むき出しのコーナーにハンマースルー。
次は金丸とTAJIRIのマッチアップ。金丸は膝への低空ドロップキックから、串刺し攻撃へ。これはTAJIRIが切り抜けるも、金丸はもう一度膝に低空ドロップキック。そしてTAJIRIの膝をマットに打ち付け、4の字固めを狙う。
TAJIRIは切り抜けるも、技の読み合いから金丸が延髄斬り。ここでめんそーれがタッチを要求。そして、めんそーれは金丸に「押さえれくれ!」とお願いするが、金丸は「一人でいけ!」と突き放す。
そのスキをついてTAJIRIがめんそーれの尻を蹴り上げる。さらに串刺し攻撃を狙うが、めんそーれはセカンドロープからハブポーズで飛びかかりアームホイップ。
続いてめんそーれはTAJIRIを卍固めで捕らえ、相手の腕でハブポーズを決める。矢野がカットに入ると、金丸が場外に投げやる。
ここでめんそーれが「次こそは持って!」と金丸に頼み込む。金丸がTAJIRIを捕らえると、めんそーれはハブクロー。しかし、TAJIRIがかわし、金丸に誤爆。
続いてTAJIRIがめんそーれを背中合わせで捕らえると、矢野が掟破りのハブクロー。続いてTAJIRIがバズソーキックを発射。切り抜けためんそーれはサムソンクラッチを狙うも、TAJIRIが丸め返して3カウントを奪取した。
試合後、矢野とTAJIRIは番傘で仲良く相合傘。金丸はめんそーれを置き去りにして一人退場した。
TAJIRIはコーナーパッドを戻そうとするが、結局放り投げてリングをあとに。