第2試合はスペシャルシングルマッチ、YOHvs高橋ヒロム。当初、ヒロムは第1試合出場だったが、4.20後楽園のタッグマッチでヒロムからフォール勝ちを収めたYOHのアピールによりカードが変更され、両者の一騎打ちが実現することに。最近精彩を欠いていたものの、ヒロムに「もっとプロレスで熱くなってみせろ!」と叱咤を受けたYOHが、意地を見せた格好だ。『BEST OF THE SUPER Jr.』開幕を前に、昨年の『BOSJ』優勝決定戦で火花を散らした両者が、熱闘を繰り広げるのは必至の一戦、最後に勝ち名乗りを上げるのは?
ヒロムは『BOSJ』優勝トロフィーを手に入場。
開始のゴングと両者は逆水平チョップの応酬。チョップを重ね、続いてショルダータックルを激しく交換。そしてYOHはウラカンホイップからカニバサミ。続くYOHの低空ドロップキックをかわしたヒロムは、串刺しラリアットから逆に低空ドロップキック。しかし、YOHもかわし、両者は技の読み合いを繰り広げる。
ヒロムはYOHを肩に担ぎ上げると、早くもターンバックル・デスバレーボムをお見舞い。そしてTIME BOMBの体勢に入るが、YOHは前方回転エビ固めで切り返す。これを跳ね返したヒロムは、YOHをエプロンに追いやるとサンセットフリップ・パワーボムへ。しかし、YOHはフランケンシュタイナーで切り返し、ノータッチ式トペ・コンヒーロを炸裂。
ダメージの大きいヒロムはカウント19でリングにギリギリ生還。ヒロムは逆水平チョップで反撃するも、YOHは顔面に張り手。続くロープワークの攻防では、互いにドロップキックをヒット。そしてヒロムはポップアップ式のシットダウン・パワーボムを食らわせ、続いてビクトリー・ロイヤルを狙うも、こらえたYOHはファルコンアローで切り返す。
YOHはヒロムを引きずり起こして雄叫びを上げてロープへ。だが、ヒロムも追走。最後はYOHがラリアットでヒロムをなぎ倒す。ここから再びすばやい技の読み合いとなり、YOHは名も無きヒロムロールを切り抜ける。だが、最後はヒロムがビクトリー・ロイヤルを炸裂。
ヒロムはTIME BOMB IIを狙うも、YOHは切り抜けてファイブスタークラッチへ。しかし、ヒロムは回避して投げっぱなしジャーマン。YOHはすぐに立ち上がるも、ヒロムはヒロムちゃんボンバーからカバー。これをYOHはカウント1で跳ね返し、意地を見せる。
ならばとヒロムは追撃のヒロムちゃんボンバーへ。だが、YOHはカウンターのトラースキック。そしてファルコンアロー式の牛殺しを決め、一気にDIRECT DRIVEを狙うも、ヒロムはこらえてYOHをコーナーに叩きつける。
そしてヒロムはヒロムちゃんボンバーを繰り出すが、YOHはかわしてドラゴンスープレックス。ヒロムがカウント2でなんとか返すと、YOHはDIRECT DRIVEへ。しかし、こらえたヒロムはトラースキックをヒット。
それでもYOHが突進すると、ヒロムはコーナーに向けてカウンターのフロントスープレックスで叩きつける。そしてヒロムは今度こそヒロムちゃんボンバーを炸食らわす。そしてTIME BOMBで叩きつけると、最後はダメ押しとばかりにTIME BOMB IIを炸裂。YOHは返すことができず、ヒロムが3カウントを奪取した。
試合後、ヒロムは『BOSJ』のトロフィーを手に、場外のYOHを見下ろすと「自分の足で帰れ!」と檄を飛ばす。そして堂々の勝ち名乗りを受けると、『BOSJ』のトロフィーにグータッチを合わせてからマット中央に置き、リングをあとにした。