メイン(第7試合)のスペシャルタッグマッチではエル・デスペラードが弟分のDOUKIとタッグを結成し、葛西純(プロレスリングFREEDOMS)&本間朋晃組と激突。かつてデスペラードと葛西は2019年5月の『タカタイチマニア2』で対戦。そのときは凶器が飛び交う壮絶なハードコアマッチの末、レフェリーが危険と判断しノーコンテストに。それ以来となる両者の遭遇は、危険な匂いが漂うが果たして……? また、葛西にとって今回のパートナーである本間は、大日本プロレス所属時代の先輩。20年以上前にデスマッチファイターとして鳴らした本間が、このカードに組み込まれることでどのような戦いを繰り広げるのか、そちらも注目が集まる。
入場前、木原リングアナが以下の説明。
「メインイベントのタッグマッチは通常のプロレスルールとして行なう予定でありましたが、両チームの強い要望により、ハードコアルールにて行なわれます。反則カウントなし、リングアウトカウントなし、またレフェリーがとくに危険と見なした行為以外の反則攻撃はすべて認められます!」
このアナウンスに場内が拍手に包まれる中、まずは本間が有刺鉄線を頭に巻きつけて入場。続いて白いコスチューム姿の葛西が赤いバラを持って姿を表す。そして早くもリング下から鉄製の足場とチェーンをリングに上げる。
反対側のコーナーからはスーツ姿でハーフマスクのデスペラードが、DOUKIと共に、何やらケースに入ったアイテムを手に花道を進む。すると葛西がロープを空けて、デスペラードをリングに招き入れる。
葛西はコール時のデスペラードを襲撃し、試合は開戦。両者は激しいエルボーの応酬を繰り広げる。葛西はヘッドバットでデスペラードをひるませるが、ここでDOUKIが本間を投げつける。
すると葛西は「邪魔だ!」と吐き捨て、仲間割れの空気が漂う。ここで鈴木軍タッグが襲いかかり、デスペラードは葛西を場外戦に連れ出す。
リング上、DOUKIと本間がショルダータックル合戦。競り勝った本間はDOUKIに逆水平チョップを連発。さらに串刺しエルボーからフェイスクラッシャー。そして小こけしを繰り出すが、これはDOUKIがかわす。
DOUKIは本間を場外に連れ出し、鉄柵にハンマースルー。そして鉄パイプでチョーク攻撃。
DOUKIは本間をリングに戻すと、鉄パイプを使ってチョーク攻撃。本間は足をロープにかけてエスケープ。スイッチしたデスペラードに対し、本間はエルボーを連発する。
だが、デスペラードは強烈なエルボーからボディスラム。そして相手コーナーの葛西にエルボー。ここでデスペラードはステープラーを手にし、本間の頭に打ちつけようとする。
これを本間は取り上げて、逆にデスペラードに打ちつけようとするが、DOUKIがカット。そして鈴木軍タッグは本間にダブルのショルダータックル。さらにデスペラードは本間を踏みつけていく。
続いて鈴木軍タッグは本間にトレイン攻撃。だが、本間は切り抜けるとコンプリートショット&DDTで二人まとめて蹴散らす。
スイッチした葛西は竹串を取り出し、DOUKIの頭に突き刺す。そしてリバースタイガードライバーを狙うも、デスペラードがカット。すると葛西はステープラーをデスペラードの頭部に打ち込んでしまう。
葛西はリング下からテーブルを取り出して鉄柱に立てかけると、デスペラードを打ち付ける。そして場外にテーブルを設置し、その上にデスペラードを寝かせる。
続いて葛西はコーナー最上段からデスペラードにダイブ。テーブルは真っ二つにクラッシュしてしまう。そして葛西はノコギリでDOUKIの額を切りつける。これでDOUKIは流血に追い込まれる。。
スイッチした本間はDOUKIの傷口にパンチを乱打。しかし、カバーはDOUKIはカウント2でキックアウト。すると本間はリング下からラダーを取り出し、リングに上げてコーナーに立てかけると、DOUKIをハンマースルーで打ち付ける。
続いて葛西が足場をコーナーに立てかける。葛西はDOUKIをエルボーで黙らせ、足場に叩きつける。そして踏みつけてカバーし、場外のデスペラードを挑発する。
続いて葛西はイスの上にDOUKIをブレーンバスター。デスペラードが救助に入るも、葛西は場外に放り投げる。
スイッチした本間はイスの上にDOUKIを設置し、べつのイスで殴りつける。さらに足場に何度もDOUKIの頭部を打ち付け、串刺し攻撃へ。だが、DOUKIは切り抜けてミサイルキックをヒット。
交代したデスペラードは本間、葛西にエルボー。さらに本間をバックドロップで叩きつけてカバー。本間が返すと、デスペラードはイスで本間の左膝を殴りつけ、ストレッチマフラー。すると、葛西がノコギリでデスペラードの背中を切りつける。
だが、デスペラードはノコギリを奪い返し、葛西の額を切り裂く。葛西が場外にエスケープすると、デスペラードは追いかけてリング下からテーブルを取り出し、鉄柵に立てかける。そして、葛西を打ち付ける。
デスペラードはテーブルを場外に設置すると、その上に葛西を載せる。そしてデスペラードはエプロンからボディプレス。続いてデスペラードは割れたテーブルで、葛西の頭部を打ち抜く。
だが、血まみれ状態の葛西はニッコリ。するとデスペラードはもう半分のテーブルで葛西の頭部を打ち抜き、ひざまずかせる。
ここで本間がデスペラードを捕らえる。しかし、デスペラードが切り抜けると、DOUKIが鉄パイプで本間に攻撃。
デスペラードは葛西の頭部にパンチを打ち込み、返り血を自分の胸板に塗りつける。続いてデスペラードは有刺鉄線の入ったプラスチックケースをリングに上げる。
デスペラードは本間を捕らえ、プラスチックケースの上に設置すると、コーナー最上段からダイビングボディプレス。ケースは割れ、有刺鉄線が背中に突き刺さった本間は苦悶の表情。葛西は本間に「昔を思い出せ!」とエールを送る。
流血した本間は、デスペラードのラリアットに仁王立ち。そして逆にラリアットでなぎ倒す。
スイッチした葛西は、デスペラードと激しいエルボーの応酬。さらに両者はヘッドバットを交換する。デスペラードはエルボーでひるませ、ブレーンバスターを炸裂。
そしてデスペラードは空き缶を鋭くカットしたボードをリングに設置し、その上にブレーンバスターを狙うも、葛西はこらえる。逆に葛西はデスペラードをブレーンバスターで叩きつけようとするが、デスペラードもディフェンス。しかし、葛西はヘッドバットから、デスペラードをボードの餌食にする。
本間はDOUKIの足にラダーを絡ませてドラゴンスクリュー。そして葛西がデスペラードに腕サソリ、本間がDOUKIを4の字固めで同時に捕獲。
葛西は自ら技を解除すると、デスペラードにリバースタイガードライバー。だが、カバーはデスペラードがカウント2でキックアウト。ならばと葛西はボディスラムで叩きつけ、コーナー最上段からパールハーバースプラッシュを狙う。しかし、DOUKIがカットし、デッドリードライブ。
DOUKIは本間には地獄突きから延髄斬り。DOUKIはデスペラードから正式にスイッチすると、トラッシュ缶で葛西に殴りかかり、さらにその上目掛けてブレーンバスターをお見舞い。葛西がカバーを返すと、DOUKIはデイブレイクを炸裂。だが、これも葛西はカウント2でキックアウト。
ならばとDOUKIはボディスラムで叩きつけ、コーナー最上段へ。しかし、本間がカット。そして葛西と本間がDOUKIに摩周を食らわす。
だが、葛西のカバーはデスペラードがカット。すると葛西はDOUKIにラリアットを炸裂。カバーをDOUKIが返すと、葛西は足場をロープの上に設置し、チェーンで固定する。
その背後からDOUKIが襲いかかり、葛西の顔面を足場に叩きつけてからDDT。DOUKIは気合いを入れると、足場の上に乗る。しかし、背後から葛西がパンチ。DOUKIはうずくまってしまう。
そして葛西はイスを何脚もリングに設置し、コーナー最上段に上ると足場のDOUKIを捕らえ、「リバースタイガーデストロイヤー!」と叫び、イスの上に回転しながら叩きつける荒技を炸裂。そしてカバーするも、カウント3寸前でデスペラードがカット。
ここでデスペラードは本間にエルボーを連発してロープへ。だが、本間はイスをパスして動きを止め、イスごとこけしロケットを炸裂。
そして葛西がDOUKIをボディスラムで叩きつけ、足場からパールハーバースプラッシュを食らわす。だが、DOUKIはカウント2で必死にキックアウト。
ならばと葛西は、本間が捕らえたデスペラードを指差してから、DOUKIに垂直落下式のリバースタイガードライバーを炸裂。この一撃で27分超えの死闘に終止符を打った。