明日の後楽園大会で行われる「IWGP Jr.タッグ戦」を直前にして、第69代王者組の田口&ワトと、挑戦者組のTJP&アキラが最終前哨マッチを敢行。
UNITED EMPIREが奇襲するも、ワトがアキラに打撃コンビネーションをお見舞い。そして、スワンダイブ攻撃を狙うが、TJPが場外から脚を引っ張る。そして、すかさずアキラがプランチャで押し潰し、ワトは動きがストップしてしまう。
これでUNITED EMPIREのペースとなり、アキラ&TJPが合体セントーン、ヘナーレがボディブロー連打、ローキック連打、ヒールホールドなどでワトに追い討ちしていく。しかしワトは、TJPに風車式バックブリーカーを食らわせ、ようやく脱出に成功。
スイッチした田口は、アキラとヘナーレにジャンピングヒップアタックを見舞い、TJPには串刺しジャンピングヒップアタックとケツイェを食らわせる。
一方、アキラはTJPの背中を踏み台にし、田口とワトを開脚式ミサイルキックで吹き飛ばす。しかし、田口は2人の頭をDDTで同時に突き刺した。
邪道対ヘナーレとなり、ヘナーレがラリアット合戦で競り勝つ。しかし、邪道が田口&ワトと連携攻撃を繰り出し、ラリアットからのクロスフェースオブJADOで勝負をかける。
しかし、ヘナーレが脱出し、打撃コンビネーションで逆襲。これで邪道がひざまずくと、すぐさまアルティマで勝負を決めた。
試合後、TJP&アキラは、リング上から田口&ワトを激しく挑発。両軍が一触即発で言い争った。
アキラ「いよいよ明日だ。その日、ニュージャパン・プロレスリングの新しい扉が開く。フィリピン人とイタリア人によるIWGPジュニアタッグへの史上初の挑戦が行われる日となるのだ。それだけで終わらない。その2人が、史上初のIWGPジュニアタッグチャンピオンになる日でもある。それはIWGPだけでなく、世界中を見渡しても初めての快挙になる。その瞬間は、明日のコーラクエンホールのメインインベントで訪れる。ここまで3連勝できたが、明日もうひとつ積み重ねる。4連勝になるのさ。明日、歴史的な瞬間を見逃すなよ。でも、それで終わるんじゃないぞ。明日、第70代として俺たちが手に入れるものは、その中のひとつに過ぎない。俺たちがいただくものは、まだまだあるんだ。俺たちはすべてのものを手に入れてやる。そしてニュージャパンの歴史に新たな章が書き加わえられるのだ」
TJP「EMPIREこそが王国だ。EMPIREそのものが財宝だ。それたちが集めていくすべてのものがな。これまでヘビー級ばかりだったUNITED EMPIREに俺たちジュニアヘビー級のメンバーが加わったのはそのためだ。俺たち自身も財宝並みの価値がある。俺たちが加わったのは、不滅の王国を築くため。それには俺たちの力が必要不可欠だったというわけさ」
ヘナーレ「明日のチケットを手にしてるヤツらは、なんてラッキーなんだ。TJPとフランシスコ・アキラがIWGPジュニアタッグチャンピオンになる歴史的な瞬間に、その場に居合わせることができるんだからな。ところで『G1(CLIMAX)』まで、あと何週間だ? 4週間だったか? さてその4週間、どうするかだな。ハードな練習を積むのはもちろんだが、その間にどれだけウエートアップさせようか。4週間あれば何kg増量できると思う?」
――5kg、いや10kgでしょうか……。
ヘナーレ「10kgねぇ……それ以上も可能だけど、まぁそれでいいか。ただ単にウエートを増やすってわけじゃないからな。もちろん筋肉だけで10kgだ。『G1』が始まって、どれだけ俺がパワーアップされてるか驚くなよ。フフフフ……」
田口「あぁ……計算通りやね、ここまで。そして明日は、O’Mondayやからね。帳尻合わせで……」
ワト「いい気にならせて、しっかりそのスキをね(狙って)、俺たちが返してやります」
田口「きっちりね、帳“尻”合わせていきますから……。明日のタイトルマッチ、ちょうど、ピッタリ……ピッタリじゃない。ちょっと上回るぐらいで、しっかり帳尻合わせていきます」
ワト「あいつら2人には、負ける気は一切ない。このシリーズ始まってから負けが続いてるから、最後、この100%、いや69%溜まったストレスを明日、690倍にしてやり返してやります」
田口「69%あれば十分や。帳“尻”合わせは任せといてください。試合が終わったら、“あぁ、なるほどね”って感じで。“あぁ。こういうことか”ってね」
ワト「明日は俺たちが、必ず防衛してみせます」
※邪道はノーコメント