メイン(第8試合)ではスペシャルシングルマッチとして内藤哲也と、母国凱旋となるザック・セイバーJr.が激突。内藤は前シリーズ最終戦の9.25神戸で、ウィル・オスプレイがデビッド・フィンレーを下しIWGP USヘビー級王座を防衛した直後にリングに登場。『G1』準決勝で敗れたオスプレイに再戦を要求した。すると、ザックが割って入り、今年の『NEW JAPAN CUP』準々決勝でオスプレイに勝利している自分こそ次期挑戦にふさわしいとアピール。さらに内藤に対して今年の『G1 CLIMAX』公式戦のリベンジを狙うザックは、イギリス大会でザックvs内藤を行ない、その勝者がオスプレイに挑戦することを提案した。
約3年ぶりのイギリス大会、その大トリを勝利で締めくくり、USヘビー挑戦へと歩を進めるのは果たして?
内藤の入場時、場内は大きな「内藤」コールが発生。その中を内藤はワインレッドのスーツガウンで入場。そして、パイプイスを踏み台にしてエプロンに上がる。すかさずザックがロープを開けると、内藤はべつのエプロンに移動し、ザックにロープを開けるよう指示。だが、ザックは膝を痛めた仕草を見せ、コーナーまで下がる。すると内藤は自分でロープを開けてリングに入り、右腕を突き上げる。ゴング前、場内はザックにもコールを送る。
開始のゴングが鳴ると、「内藤」と「ザック」コールが交錯。そして、内藤は手四つの体勢を要求。ザックが応じようとすると、内藤は手を合わさずに挑発。
怒ったザックは内藤の左腕を捕らえてロープに押し込む。内藤は体勢を入れ替え、離れ際にザックの頭を撫でて挑発。
そしてザックを場外に排除すると、ロープワークから寝転びポーズ。怒り心頭のザックは場外の鉄柵をなぎ倒してしまう。だが、冷静さを取り戻して鉄柵を直すとリングへ。
すると、内藤は場外に下り、「ザック」コールを煽る。ザックが追いかけると、内藤はリングに戻りザックコールを継続。ならばとザックはリングに戻って、内藤を場外に追い出すと、ロープワークから寝転んで挑発し返す。その姿に内藤は場外で拍手を送る。
内藤はリングに戻ると、握手を要求。だが、ザックは蹴りつける。そして今度は自ら握手の手を差し出し、内藤がお返しの蹴りを繰り出すと、ザックはその足をつかむ。だが、内藤は顔面かきむしりで回避。
続いて内藤はコーナーミサイルを狙うも、ザックは切り抜けてエプロンの内藤をスリーパーで捕らえる。さらにぶら下がり式腕ひしぎ逆十字固め。
ザックは場外に落ちた内藤を捕獲し、左腕を痛めつける。アームブリーカーを決めてから、ザックは先にリングへ。内藤がリングに戻ると、ザックは左肘を固定し、そこ目掛けてストンピング。さらにロープを用いて左腕と左指を攻め立てる。ザックは踏みつけてカバーするが、レフェリーはカウントに応じない。
続いてザックは内藤を変形の腕固めで捕らえる。これは内藤が足をロープにかけてエスケープ。場外に下りようとする内藤を、ザックは捕えて指攻め。さらに左腕を踏みつけてからアームツイスト。
ザックは内藤の左手をつかんで顔面にキックを連発。内藤もエルボーで応戦するが、ザックはアームブリーカー。しかし、内藤もネックブリーカードロップで応戦。
続いて内藤はティヘラから、ロープを用いたネックブリーカー。さらに変形ネックブリーカーから後頭部に低空ドロップキックをヒット。そして変形の肩固めを決めながら、ザックの頭を叩いて挑発。その状態でザックへのコールを煽る。すかさず会場は呼応。
ザックはロープに逃れるも、内藤はなかなか離さない。ようやく内藤は解除すると、ザックの顔面を小馬鹿にするように蹴りつける。
そして内藤はネックブリーカードロップを狙うが、ザックは切り抜け、内藤の左腕をマットに力任せに打ち付ける。さらに左腕にドラゴンスクリューを連発。内藤は左腕を押さえて悶絶。
ザックは内藤を引きずり起こし、相手の左腕を捕らえ、そこ目掛けてオーバーヘッドキック。内藤もジャックナイフ式エビ固めで応戦するが、ザックは丸め込みで返す。
跳ね返した内藤は、ザックにスパインバスター。しかし、ザックはひるまず串刺しエルボー。さらに内藤のトルネードDDTを切り抜け、三角締めで捕獲する。
続いてザックはフルネルソンで捕らえるが、内藤はアームホイップで脱出し、スパインバスターを炸裂。そしてバックエルボーの乱打でザックにダメージを与えると、さらに雪崩式フランケンシュタイナーを敢行。
そしてバレンティアで突き刺し、デスティーノを狙うも、ザックは切り抜けて一気にザックドライバーを炸裂。両者はダブルダウン状態に。
両者は立ち上がると打撃戦に突入。内藤はチョップでザックからダウンを奪う。ザックも立ち上がって応戦し、技の読み合いからヨーロピアンクラッチ。だが、内藤はカウント2でキックアウト。
内藤は延髄斬りを叩き込み、ジャンピンフォアアームへ。しかし、ザックは脇固めで切り返し、変形のクラーキー・キャットを決める。内藤はなんとかロープエスケープ。
するとザックはサッカーボールキックを決めてカバー。だが、内藤はカウント2でキックアウト。ならばとザックはトルネードDDTを食らわせ、雄叫びを上げてからもう一度ザックドライバーの体勢に。しかし、内藤はデスティーノで切り返す。
そして、正調のデスティーノを狙うも、ザックは切り抜けてドラゴンスープレックス。そして突進してきた内藤にエルボー。続いてキックを繰り出すが、内藤は意地のコリエンド式デスティーノをお見舞い。さらに正調のデスティーノを炸裂し、ザックから3カウントを奪取した。