第2試合はタイガーマスクとヤングライオンの藤田晃生のシングルマッチ。今年は全日本プロレスの世界ジュニア王座も戴冠した歴戦の猛虎に、伸び盛りのヤングライオン・藤田はどう立ち向かうか?
試合が始まると藤田は用心深くタイガーに組み付き、ロープブレイクした直後にチョップを食らわせる。これで火がついたか、タイガーはお返しのハイキックだ。それでもひるまない藤田はショルダータックルを炸裂させる。
さらにボディスラムで叩きつけ、アームロック、腕ひしぎ十字固めを狙う藤田。しかし、タイガーはソバットで形勢逆転。ミドルキック、サッカーボールキックと容赦なく藤田を蹴り飛ばしていく。
続いてグラウンドで羽折固めで痛めつけるタイガー。チョップで反撃してくる藤田に厳しい張り手もぶちかます。ならばと藤田はドロップキックをぶち込むと、チョップとエルボー攻撃。さらにコーナーでバックエルボーを決めてから一本背負いも炸裂させる。
続いてフロントスープレックスも決めた藤田。ならばとタイガーは藤田を捕まえてリバース・ダブルアームバー。さらにタイガードライバーを狙う。これを藤田はスモールパッケージに切り返すが、タイガーはすぐさまソバットをお見舞い。続けてキックで蹴り飛ばすと、そのままアームロックを極めて藤田からギブアップを奪ったのだった。
タイガー「ウン、やはり、(藤田は)すごい力をつけてますよね。それは、もう間違いなく認められることですし、大岩、中島も体が大きくなってますしね、素晴らしく成長してると思います。やはり彼らが成長する分、僕もね、成長っていうのはおかしいけど、また進化させますよね。こうきたら、こうだっていうね。その辺はまだ彼が持ってないものを持ってるしね。技じゃないですよね、もう。僕たちからすれば。技じゃない。
今のこの時代のプロレスっていうのは技、派手な技があまりにも多すぎて。もう、あと一歩いったら死んじゃうんじゃないかなっていうぐらいね、すごい技を繰り出して。まぁその分、選手も成長してるからね、それに対応できる能力を持ってるからあれだけど、僕自身は、彼らがそういう試合をするんであれば僕はもう、ああいうネチっこいね、プロレスでいいんじゃないかと。
僕自身が考える本来にプロレスは、ああいうのだし。あの中でチャンスがあれば取ればいいだけであって、最初から“はい、飛びます”ってみたいなそんなの俺は、なにも望んでないしね。ま、次のタッグリーグ(『SUPER Jr. TAG LEAGUE』)、ロビー(イーグルス)と組むことが発表されましたけどね。まぁロビーはどう思ってるかわからないけどね、インスタの方に彼からも連絡がきたから。まぁ、フライング・タイガースでまたしっかりと、2人で連係を見せていきたいなと。
その先にはね、『FANTASTICA MANIA』もあるんでね。僕はボラドールに、あのアレナ・メヒコ、1万4000人の超満員の会場で、決勝で負けてるからね。その『FANTASTICA MANIA』でもね、一矢報いたいと思ってる所存でございます」
藤田「2回目のシングル(マッチ)で、成長を見せるとか、そんな甘いこと言うつもりはありません。勝たないといけなかった。でも結果は負け。自分のギブアップ。次、次っていうんじゃなくて、今回のシングルでも一泡吹かせるぐらいのことを、もっともっとやらなきゃいけなかった。今のままでは終わりません。ありがとうございました」