第4試合は鷹木信悟&高橋ヒロムvsEVIL&ディック東郷。1.4東京ドームでIWGPジュニアヘビー級選手権4WAYマッチに出場するヒロムが、年内最終戦で因縁深いEVILと対峙する。12.19代々木でタイチを下し、KOPW 2022を守り抜いた鷹木の戦いぶりにも注目が集まる。

　H.O.Tはゴングを待たずに奇襲攻撃。EVILは鷹木を場外に追いやると、東郷と共にヒロムにダブル攻撃を狙う。しかし、ヒロムは切り抜け、東郷を利用してEVILにティヘラ。さらにヒロムは東郷に串刺しのヒロムちゃんボンバーから低空ドロップキックをお見舞い。
　東郷は許しを乞いながら握手を求めるも、ヒロムは「信用できねえ、いろいろあったんだ！」と拒否。すると東郷は信じろとばかりに「この目を見ろ」と目を見開き、手を差し伸べる。ヒロムは信じて手を差し出すも、東郷はキック。そして金具むき出しのコーナーに叩きつける。
　EVILが場外で鷹木を鉄柵に叩きつけると、本部席が崩壊し、リングアナが巻きぞいを食う。すかさずEVILは合掌のポーズ。
　リング上、東郷はヒロムをスリーパーで捕らえる。さらに技を解除すると、フィストドロップを落としてカバー。だが、これはカウント2で。
　次はEVILがヒロムにフロントキック。そして場外にヒロムを放り投げると、東郷がイス攻撃を腹部にお見舞い。
　東郷がリングに戻したヒロムを、EVILは執拗にカバーしてスタミナを削る。ヒロムはチョップで反撃。しかし、EVILは膝蹴りから串刺しエルボーへ。
　ヒロムはかわして鷹木にスイッチしようとするも、EVILが妨害。さらにEVILはヒロムの足をレフェリーに預け、土手っ腹にトラースキックを狙う。だが、ヒロムは回避し、EVILにドラゴンスクリューをお見舞いする。
　ようやくスイッチした鷹木はEVILに襲いかかる。東郷が妨害するも、鷹木は切り抜け、H.O.T二人に交互に串刺しエルボー。さらに東郷にはショルダータックル、EVILにはブレーンバスターをお見舞い。
　東郷はEVILの首筋にエルボーを連発し、スライディングラリアットを狙う。EVILは切り抜けてロープに走るが、鷹木はバックエルボー、ナックル、龍魂ラリアット。しかし、EVILは顔面かきむしりで妨害。
　ここから技の読み合いとなり、鷹木がバックを取ると、EVILはレフェリーをつかんで後退。すかさず東郷が場外からイス攻撃を鷹木に食らわす。
　EVILはエプロンのヒロムをショルダータックルで吹っ飛ばすと、東郷と共に鷹木にストンピングを乱打。そしてH.O.Tはトレイン攻撃を食らわせ、EVILがフィッシャーマンズバスターで叩きつける。
　東郷のカバーは鷹木がカウント2ではね返す。すると、東郷はスポイラーズチョーカーで鷹木の首を締め上げる。しかし、鷹木は力で外す。
　スキをついて東郷は鷹木にサミング。だが、鷹木はダブル攻撃を狙うH.O.Tを、二人まとめてラリアットで吹っ飛ばす。
　ここで鷹木とヒロムは「来た！　来た！　来た！」と叫び、東郷にトレイン攻撃をお見舞い。そしてヒロムのトラースキックから、鷹木がパンピングボンバー、さらにスライディングラリアットを炸裂し、東郷から3カウントを奪取した。

　
ヒロム「（高いテンションで現われて）いいね！ いいね！ 4WAYの相手が誰もいなかったよ。HOUSE OF TORTUREだったよ、相手は。でもさ、やっぱりいいね。ウチのキタキタ親父と組んでのタッグっていうのは元気が出るよ！ やっぱね、テンション上げていかないとね。4WAYだし、俺は一気にこっから行くよ！ 休みなくね、行っちゃうから、俺は！ 凄いことになるぞ、4WAY。どうなるのかな？ 凄いことになるからね、その代わり。俺はもう、ちょっと作戦を実行してるからな。気づいてないだろう、みんな？ 俺はしてるんだよ。その作戦はホ～ントに実行されるかどうか分からないけどね、俺は動いてるんだよ！」
　

　
ヒロム「今日、鈴木軍のファイナルかぁ……。（天井を見上げて考える仕草をしながら）ということは解散。ということはひとり一人が別々。う～ん……これは使えるぞぉ！」
　

　
鷹木「新日本プロレスとしては今日が最終興行か。まあ、俺にとっては明日福岡に入って、クリスマスは古巣・ドラゴンゲートで試合があるんだよ。4年ぶりだけどよ。4年経っても！ 40歳になっても！ 鷹木信悟は最強だってことをドラゴンゲートのファンの前で見せてくるよ。まあ今年はなんやかんや言っても有意義な1年だった。相手はタイチだったけど、タカタイチも他団体もホント今年一番印象に残る試合だったし、1月から12月までいい刺激を貰ったよ。元々、新日本に来る前も今しかできないことを胸いっぱいやりたいって来たんだ。40歳になって改めて原点に戻るよ。来年も今しかできないことを胸いっぱいやってやろうじゃねえか。どこで誰であろうが。海外でもいいぜ？ 楽しみだよ。何かある？」
　

　
──来年の1月4日の東京ドーム大会なんですけど、本当に出ないということでよろしいですか？
鷹木「出るも出ないも俺のカードねえじゃん！ 俺の対戦カードねえんだから、今から決めようがねえじゃん」
──KOPWのロイヤルランブルが第1試合の前にあるんですけど……。
鷹木「（質問をした東スポの岡本記者に向かって）岡本、オマエ、コメントをちゃんと聞いてんだろ？ KOPWは撤退するって言ったろう！ 新日本の動きの遅さに俺は頭に来てんだよ。腹立ってんだよ。だから年末年始は、都合が合えばグアム合宿にでも行こうかなと思ってるよ。グアムに行けなかったら、まあ沖縄でも行こうかと思ってるけど、東京にいるんだったら（新日本プロレスワールドの）配信見るか、5年前と同じようにリンダマンとチケット買って、スタンドから見てるかもしんねえよ？ まあ、そんなことより俺が大事なのは明後日のドラゴンゲートだよ。ドラゴンゲートでも、ランペイジ・ドラゴン！ 暴れ龍の如く、とことん暴れてきてやるぜ」
　
　


　
東郷「（顔を押さえながら）クソッ、あぁぁ……あぁぁ……」
EVIL「大丈夫か、東郷？ （NEVER6人タッグのベルトを見せながら）1.4でこのNEVER6メンのベルト、誰も挑戦者の名乗りを上げなかったな？ このチキン野郎め！ まあいいよ。このベルトはHOUSE OF TORTUREが永久チャンピオンとして封印してやるからな。分かったか？ よく覚えとけー！ よし、行くぞ、東郷！」
東郷「あぁぁ……あぁぁ……」